『天・地・水・命』 ~自然の恵み~

 「 天を仰ぎつ 地に伏しつ 水に語りて 命覚ゆる 」 仙人

赤手

2017-02-06 | 生物(etc)
 水際でも比較的岸から内陸に入った場所で見られる『アカテガニ』です。
 もちろん若干でも湿っていることが棲息の条件です。

万歳

2016-11-10 | 生物(etc)
 『コメツキガニ』を観察していると…
 
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 時折、思いっきり「万歳」をします。
 シオマネキの仲間で有名な「ウェービング」と呼ばれる“潮を招く”動きですが、シオマネキの場合はオスが大きい方の鋏を振るのですが、本種や『チゴガニ』は両手(鋏)を振り上げるんです。
 この行為の意味は諸説あってまだ解明はされていませんが、オスだけが行うことから、求愛行動だといわれています。
 
  高梁川河口

親子

2016-11-09 | 生物(etc)
 親子かどうかは別にして『コメツキガニ』の成蟹と幼蟹です。
 大人が10mmにも満たないので、この子供は3mm程度でしょうか...

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 普通本種は大規模なコロニーを形成して、数千、数万の単位で生活しています。
 もちろん、その場の生息の好適環境の広さによりますが…
 
  高梁川河口

米搗

2016-11-08 | 生物(etc)
 本体と、水面に移る“逆さ蟹”のコラボです。
 甲羅の幅が10mmにも満たないスナガニ科の『コメツキガニ(米搗蟹)』です。
 潮の引いた干潟で、砂団子を一杯並べて一心にエサを食べています。

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  高梁川河口

干潟

2015-10-11 | 生物(etc)
 干潟と言えば“カニ”です。
 砂、砂泥、泥それぞれに応じた様々なカニが生息しています。
 上画像は『ヤマトオサガニ』で、専ら泥干潟で見られます。

 もちろん干潟にはいろんな種類のカニが生息していますので、他種との接近遭遇も見られます。

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 『ヤマトオサガニ』と『シオマネキ』の接近です。
 ただ、同種間で争う場面はたまに見られますが、異種間での格闘はあまり見られません。

 さらに、時々こういった場面も…

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 どちらの住処かは分かりませんが、『シオマネキ』と『トビハゼ』です。
 こんなユニークなシーンに出逢える干潟は飽きません。

生物多様性

2014-12-23 | 生物(etc)
 グランフロント大阪で行われた「生物多様性協働フォーラム」の出展『水でつながる生物多様性縁日 』を見てきました。
 環境関連の団体やNPOの色々な取り組みの紹介です。
 画像は『淀川管内・淀川河川レンジャー』のブースです。

 今回の講演「ウナギの未来をつなげよう」は聞けませんでしたが、2月にまた実施されるので、その時は是非!

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  グランフロント大阪

コメツキガニ

2014-06-23 | 生物(etc)
 こういった光景に出くわすと、もう干潟部分を観察せずにはいられません。

 やはり居ました!



 スナガニの仲間、『コメツキガニ』です。
 本種や同科の『ハクセンシオマネキ』『チゴガニ』などは、浜辺で両方の鋏(ハサミ)を上下させる、いわゆる“ウェービング”という行動をしますが、その様子が「杵を持って臼で米をつく」様子に似ているという事で、『コメツキガニ』という名がついています。
 『シオマネキ』などは、“ウェービング”の様子が「潮を招いている」ようであることが語源です。

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 結構小石混じりの場所に生息していました。
 完全な砂場であれば、食事の後の“砂団子”がいっぱい並んでいるはずなのですが...
 右画像の小競り合いをしている場所は砂分が多いので、“砂団子”が見られます。

関係

2014-02-04 | 生物(etc)
 とある池でたくさんのドブガイの仲間が生息していました。
 殻も結構落ちていましたので、持ち帰りました。
 上画像は、一応ドブガイ属ということで...
 『タガイ』と『ヌマガイ』の区別がややこしいので、属止めにしました。

 もう一種生息していまして、



 こちらは『イシガイ』です。
 『イシガイ』は滋賀県では食用に供されています。

 『ドブガイ』や『イシガイ』は、タナゴ類の産卵床となることが有名で、全国的なタナゴ類の減少の原因として、水質や底質の悪化・変化などによるこれらの貝類の減少が影響しています。
 さらにこれらの貝類は、幼生(グロキディウム)期にヨシノボリ類のエラやヒレに寄生して変態をし、脱落して稚貝として底生生活に入ります。
 つまり、タナゴ類はイシガイの仲間がいなければ繁殖できませんし、イシガイの仲間はヨシノボリ類がいないと成長できないわけです。
 非常に面白い関係が成り立っています。

 ここで一つの疑問が...
 イシガイの仲間は、タナゴ類のエラやヒレに寄生すれば、両種の共生関係が見事成立するのではないかと...?
 タナゴ類はイシガイ類の寄生に抵抗する性質を発達させているようで、仮に寄生してもすぐに離れてしまうか、うまく変態できずに死亡してしまうようです。
 う~ん...タナゴ類はわがままですね!(笑)

モヤッ

2013-10-07 | 生物(etc)
 ふと川の中を覗くと、何やら薄い濁りが発生していました。

 そーっと近付くと...



 水中の護岸から何かが出ています。

 さらにアップにすると...



 なんと、川蟹の『モクズガニ』が壁から出ています??

 不思議なので、潜ってみることにしました。



護 岸の水抜きの穴があり、そこに『モクズガニ』が潜んでいた訳です。

 さらによく見ると、ヌマエビの仲間やヨシノボリの仲間もいます。

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 気をつけないと、『モクズガニ』につかまってしまいます。

定番

2013-10-03 | 生物(etc)
 サザエの食べ方の定番といえば、“壷焼き”です。
 生きたサザエの殻口にお酒、醤油をたらして網の上で焼きます。
 料理としても簡単なので、手に入ったときはほぼ“壷焼き”にしていましたが、他にもっと調理の仕方が無いものかと...

 身の部分とキモの部分は、食感も違いますし、味も全く違うので、とりあえず分けて料理してみました。

 とりあえず、本体を塩茹でし、身を殻から引っ張り出して、身の部分とキモの部分に分けました。
 “壷焼き”の場合だと、キモの部分が切れて殻の中に残ってしまう場合がありますが、茹でたら100%身とキモがいったいで取り出せます。



 身は「酒蒸し風バター醤油炒め」です。
 酒で若干身をほぐし、バターでソテーして醤油を焦がして味と風味をつけました。
 コリコリとした身の食感のみで、いい感じです。



 キモは、「ゴマ風味甘辛炒め」です。
 キモの苦さに対抗するため、砂糖醤油でソテーしてごま油で風味をつけました。
 キモの食感と甘辛さが絶妙です。

 それぞれの一品を交互に食べると、サザエの美味しさを満喫できました。

久々

2013-09-25 | 生物(etc)
 久々に『ハクセンシオマネキ』に出逢いました。

 元々探す目的ではなく、予定の時刻までまだ大分時間があったので、近くの河川の河口まで時間つぶしのドライブのつもりで来たのですが、たまたま干潮時で結構広大な干潟が姿を現していました。

 車を停めて、何気なく外に出て眺めていると、干潟にうごめく影を発見したわけです。

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 砂団子を一杯こしらえていました。

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 結構カニ密度も高い状態でした。

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 近付くと、「サッ」と巣穴の中に隠れてしまいますが、しばらく待つとゴソゴソと這い出してきます。
 結構こちらの動きに対して敏感のようで、ほとんど動かずに「じっ」としていると、あまり気にせずに活動してくれます。

 この生息地でも、♂の甲羅の模様は多彩です。







 薄いヤツから濃いヤツまで、本当にバラエティーに富んでいます。

 求愛行動を意識してじっくり観察したことはありませんが、この甲羅の模様が♀へのアピールに一役かっているとすれば、♂からアプローチする場合は、必ず背中を見せるはずで、♀から相手を積極的に選ぶのであれば、背中側から判断して近寄っていくはずです。

 今度じっくりその辺を観察してみましょう。

  干潟

干潟

2013-09-24 | 生物(etc)
 たまたま立ち寄った河口干潟です。
 最近余り干潟には縁がなかったので、思わず近寄ってみることにしました。



 丁度河口付近で二河川が合流している場所に当り、複雑な地形を有しています。

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 泥から砂へと底質も多様で、色んな生き物が生息できそうな環境です。

 泥場には巣穴がたくさんあいています。



 お決まりの『チゴガニ』がたくさん生息していました。





 白い小さなハサミを振り上げて盛んにウェービングしていました。

  干潟

キノコ

2013-09-23 | 生物(etc)
 杉林の倒木でキノコを見つけました。

 キノコの同定はかなり厄介です。
 派手な彩色のものは、それなりに見分けられますが...

 サルノコシカケ科には違いなさそうですが...

 おそらく『ヤニタケ』あたりではないかと思います。



 近くで全く色の違うサルノコシカケを見つけましたが、どうやらこれも『ヤニタケ』のようです。
 出来損ないのピザのような感じです。



 よく見ると、キノコの縁の部分を植物が突き抜けています。
 キノコが成長の段階でこの植物の茎を取り込んでしまったのでしょう。