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『天・地・水・命』 ~自然の恵み~

 「 天を仰ぎつ 地に伏しつ 水に語りて 命覚ゆる 」 仙人

寄らば小枝でも...

2006-07-25 | 淡 水 魚
カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
ヨシノボリやカジカの仲間はほとんどの場合石の下や陰、倒木の下など何がしか身を潜める場所があるところにいます。身を潜めていない時でも、石にピッタリ寄り添ったり、どんな小さな物にでもすがっています。
画像のカワヨシノボリも、とても身を潜めているとは言えませんが、小さな枝に隠れて?すがっています。
仮に何も無いオープンスペースに居る時は、私の姿を見かけると一目散に逃げていきますが、何かにすがっている時は、結構近くまで寄っても逃げません。
安心できるのでしょうか?面白い習性です。

渓流の住人・カワヨシノボリ

2006-07-23 | 淡 水 魚
カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
ヨシノボリの仲間の中で唯一、川と海を行ったり来たり回遊せずに、一生を川で過ごす種です。画像のカワヨシ君は婚姻色が出ていて、普段よりはかなり派手ですね。
でも...寝こみを襲ったのか、テリトリーに侵入してしまったのかは定かではありませんが、かなりご機嫌斜めで『ムスッ』としています。
下唇が白く、山なりに沿っていますのでよけいそう見えます。

渓流の住人・カワムツ

2006-07-22 | 淡 水 魚
カワムツ Zacco temmincki
かつて本種はカワムツB型という何とも変な名前で呼ばれていました。”B型”という事はつまり”A型”がいました。カワムツA型は現在『ヌマムツ』と呼ばれています。ヌマムツはカワムツより下流の流れの緩い場所を好むので、”川”と”沼”に分かれたようです。
属名のZaccoは、『雑魚(ザコ)』が語源のようです。個人的には「雑魚」や「雑草」という言い方は好きになれませんね!生き物にとっては『雑』という呼ばれ方など、はなはだ失礼ですよね。
画像のカワムツは隠れているつもりなのか、「蛇に睨まれた蛙」ならぬ「人に睨まれた魚」状態なのかも知れません。

渓流の住人・タカハヤ

2006-07-21 | 淡 水 魚
タカハヤ Phoxinus oxycephalus jouyi
この渓流で最も多く見られた魚種はタカハヤです。
画像のタカハヤは、この渓流の『主』、全長12,3cmはあったでしょうか。
悠々と群れの真ん中を泳いでいました。こいつが近づくと他のタカハヤたちはスーっと道を開けます。
こんな立派なタカハヤには早々お目にかかれません。

渓流の住人・カジカ

2006-07-20 | 淡 水 魚
カジカ Cottus pollux
カジカのカップルです。カジカは♂が石の下などに窪み(産卵床)を作り、♀を誘い込んで産卵させます。卵は天井(石の下)にびっしり産み付けられます。産卵後の卵は♂が守ります。
あ~♂はなんと健気なんでしょう!
画像は多分左が♀、石の下が♂です。『どう?いい巣だろう!?こっちにおいでよ!』と誘っているところだと思います。
産卵後であれば、♀はさっさとどこかへ行ってしまってますから...

タカハヤ

2006-07-13 | 淡 水 魚
タカハヤ Phoxinus oxycephalus jouyi
天然水槽の中をよーく覗いてみてみると、こんなにタカハヤが群れています。
コイ科の魚で、よく似た種にアブラハヤがいます。アブラハヤよりは小型で太く短い体型をしています。しかし、実際は見分けるのがなかなか難しい両種ではあります。
渓流の女王や宝石と称される「ヤマメ」や「アマゴ」に比べると、存在は華やかではありませんし、渓流釣り人の間では外道として有難がられていません。食べてもあまり美味しくないらしいですし...
でも数に物を言わせて渓流では我が物顔で群れています。

ナチュラル・アクアリウム

2006-07-12 | 淡 水 魚
水槽ではありませんよ!
れっきとした自然の河川です。
岩の脇の若干流れの緩い場所では、たくさんのタカハヤが群れています。
しかし気持ち良さそうです。水が綺麗だからついついそんな風に見えてしまいます。
もちろん潜っている私も最高に気持ちよかったですけど!

カンサイカジカ

2006-07-10 | 淡 水 魚
カジカ Cottus pollux
もちろんカンサイカジカなどどいう名の魚はおりません、またまたまたあしからず。
関東ネタも終わりを告げ、いよいよ地元関西地方のカジカなので、そう呼んでみました。
とある一級河川の支流のかなり上流域、渓流の河川型(一生を川で暮らす)のカジカです。
かなり模様も他の場所と違っていて、ピンクがかった体色の綺麗なカジカです。
この日はどこの支流も結構濁りが入っていて、「あ~、今日の撮影は無理かな~」と思っていて、何気なく「この先車大丈夫かなぁ?」と恐る恐る未知の支流に入り込んだところ、やっと濁りの無い清流に巡り合いました。
タカハヤ、カワムツ、カワヨシノボリ、そしてカジカと生息種は少ないのですが、なかなかいい川でした。
おいおい紹介していきます。

いかつい顔

2006-07-09 | 淡 水 魚
しかし見れば見るほどカジカ君の顔は「いかつい」です。見ようによれば愛嬌があるとも言えますが、やはり怒っているような顔をしています。
そのくせ照れ屋で恥ずかしがり屋さん。なかなか穴から出てきてはくれません。
出たら出たで、『石化け』して姿を現してもなかなか動きませんが...

棲み分け

2006-07-07 | 淡 水 魚
流れのある瀬の部分には、アユやウグイやその他の遊泳魚の成魚が居ますが、流れが緩く水深のある淵(ふち)や瀞(とろ)の部分は、同種の魚でもまだ遊泳力の弱い稚魚や未成魚たちの隠れ場となっています。暗く湿った(水の中なので当たり前ですが...あくまでもイメージですイメージ)感じですが、一部光が差し込んで幻想的な雰囲気です。

流れの中

2006-07-06 | 淡 水 魚
流れの中にはこんな感じでアユがいます。
水は澄んでてエサ(藻)は豊富で、アユにとっては言う事無し!
まだ仲良く泳いでますが、もう少し成長し『なわばり』を持つようになると、自分の餌場に侵入する他のアユを追い払うようになります。
この習性を利用したのが「アユの友釣り」ですね。

グレーシマドジョウ

2006-07-05 | 淡 水 魚
ねずみ色のシマドジョウ。
同じ川の全く同じような場所に生息しているのにもかかわらず、昨日アップしたシースルーシマドジョウとは全然違った色をしています。
背景(住んでいる場所)に合わせた保護色なのでしょうか?
模様が無かったら普通のドジョウみたいな色です。
う~ん...不思議。

シースルー・シマドジョウ

2006-07-04 | 淡 水 魚
透けてると言う程ではないですが、かなり透明感のある「水飴細工」のような体を持ったシマドジョウです。
ついついじーっと見とれていました。
タナゴ類やオイカワ・カワムツなどコイ科の稚魚の場合(もちろんシマドジョウも)は、透き通った体を持っていますが、10cmを超えるようなシマドジョウの成魚では珍しいのではないかなぁ!?
この個体と比べると、やっぱり透き通っている感じがします。

東鮎

2006-07-03 | 淡 水 魚
アユの若干アップの画像です。
すぐ下の小魚がカワムツ、左下がウグイです。
でも(言い訳ですが)、やはり遊泳魚は難しい...
なかなか近くに寄れませんし、ピントが合いません。
現在フィルムカメラでは、50mmマクロレンズを使用しています。100mmマクロレンズを使用すれば、魚からの距離は変わらずに倍の大きさで撮れるのですが被写界深度(ピントが合う距離)が狭いので、ピント合わせが難しくなかなか使えません。
ちなみに50mmと100mmでは、ハウジング(カメラの防水ケース)のポート(レンズを覆う部分)を交換する必要があるので、簡単に使い分ける訳にもいきません。
う~ん...まだまだ修行が足りませんねぇ...
アユの「食みあと」、藻を食べたしるしです。

アユは頭から石に突進し、唇で石の表面の藻を削ぎ落として食べます。アユの唇には藻を削ぎやすいようにギザギザの歯?があるので、石にはその模様が残ります。
また、笹の葉が二枚寄り添っているように見えますが、これが上唇とした唇の痕跡なのです。