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『天・地・水・命』 ~自然の恵み~

 「 天を仰ぎつ 地に伏しつ 水に語りて 命覚ゆる 」 仙人

ストリーム

2007-07-07 | 淡 水 魚
 池の中でたくさんのメダカを見つけました。
 一時全国各地の水域でメダカが激減したという事でしたが、今はまた大分回復してきているようで、結構見ることが出来ます。
 ただ...今居るメダカが元々その場所に居たメダカの子孫かと言うと...???
多分違う場所である場合が多いのではないでしょうか。
 『遺伝子の多様性』という言葉がありますが、全く同じ種類の生き物でも、その生息する場所や環境によって適応や特化をしますので、遺伝子レベルでみると異なる生き物であると言う考え方です。
 つまり他の場所への移動や放流を繰り返していくと、(当然生物学的には同種で繁殖は可能なので)交雑を繰り返して原種の遺伝子が絶えてしまうと言う事なのです。
 それが何なの?同じ種には変わりないじゃない?という考え方もあるでしょう。確かに、今そこに棲んでいる種も長いその種がたどってきた歴史を考えれば、様々な自然現象による地形の変化等で移動したり交雑したりが繰り返された可能性があります。でもそれはゆっくりと(時には急激に)流れる自然のストリームの中で起こって来たことであって、人為的な力が加わった摂理無きストリームではないのです。やっぱり、自然の摂理は尊重しないと、いつかはしっぺ返しを食らうような...
 でもこれも難しい問題です。元々のすみかや環境自体も人間が変化さしたり奪ってきた訳ですから、それに対する償いもしなければならないので...

メダカもアップにしたら綺麗です。

天然鰻

2007-05-03 | 淡 水 魚
九州の川といえば『筑後川』、筑後川といえば『天然うなぎ』、鰻といえばこの店です!
帰省すると必ず食べにきます。さすがにGW、40分待ちましたが、いつもながらに待っただけのことはある味です。

追加画像

店の横に流れている川です。
筑後川の本流ではなく中洲を挟んだ分流です。
ここにあのウナギが!


まず注文したらすぐに骨の唐揚げが出てきます。
注文品が出てくるまでの「間持たせ」でしょうか?しかし食べだしたら止まりません。


『丼』です。
私はどちらかと言えばこれが好みです。


『蒸篭(せいろ)蒸し』です。
ここら辺りではこの食べ方が人気があります。
確かに他ではあまり味わえない味ですね。
(ご飯にタレが染み込みホクホクで...)


冬の川

2007-01-16 | 淡 水 魚
いかにも寒々とした奥多摩の冬の川の風景です。
水はあくまでも清く澄んでそして冷たく、残念ながら生き物の気配はしません。
それでも川の中に入り歩けば、時々足元から逃げるカジカを見かけることが出来ます。冷水域を好む河川型のカジカは凍るような激寒の水の中でも元気です。
他の魚は泥や砂の中に潜ったり、岩陰に潜んでじっと春の訪れを待っています。

土手の道路でこんなマンホールを見付けました。

鮎で有名なこの川らしいデザインです。

緑目

2006-08-24 | 淡 水 魚
カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
もうすぐ夏も終わります。残暑厳しいですが、秋風が吹く前に夏の間に撮影した魚をアップしなければ...
と言いながら、シーズンオフにもネタが無くなればストックをアップしますが...
岩の上にちょこんととまるカワヨシ君。胸鰭(むなびれ)でしっかり踏ん張って、吸盤(お腹の下で見えませんが)でしっかり岩に張り付いて流れに耐えている姿がそう(とまる?)見えます。
前も書きましたが、魚の眼は光線の加減でホントに緑色に見えます。しかも深緑ではないですが、深~い輝きです。何を見て(考えて)いるのでしょう?
大げさですが、近寄りがたい崇高な姿に見えます。
(深山の岩場の頂で一人星を見つめる孤高の仙人の姿のようです)


脇役だけど...

2006-08-22 | 淡 水 魚
タカハヤ Phoxinus oxycephalus jouyi
渓流といえば、どうしてもヤマメやアマゴ、イワナなどが注目されがちですが、彼らもしっかり生きてますし、数だったら絶対に負けません。
それに、生き抜くためには仕方が無い事ですが、他の魚が産卵すると「渓流のギャング」さながらに集団でやってきて卵を食い荒らします。
この他の魚の卵を捕食するのは同種間でも頻繁に行われます。受精させられなかった♂がまるで腹いせのように卵を食い散らかす光景を目にする事があります。
自分の遺伝子を残したい欲には凄まじいものがありますね。

アマゴ?

2006-08-21 | 淡 水 魚
アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae
えっ!?アマゴなの?ヤマメじゃないの?と思われる方もおられると思いますが、れっきとしたアマゴです。光線の加減と魚体のキラメキでほとんどアマゴ特有の朱点が写っていません。
実はこの画像は、一眼レフのフィルム(ポジ)で撮影した分です。現像していたスライドをやっとの事でスキャニングしました。
ポジの場合はデジタルの場合と異なり、誤魔化しが利かない代わりに、画像の粒子の精密さや、臨場感が全然違うと私は個人的に思います。
確かにデジタルカメラはコンパクトで機動性に優れますが、一眼レフの生き物の生命感というか躍動感はなかなか表せません。
(あくまでも個人的な意見なので誤解の無いように!)
一眼のデジタルカメラとかになったらまた全然違うのでしょうが、あいにくそこまで手が出ませんし、今の一眼レフフィルムカメラで十分間に合ってます。
チョット前にアマゴのアップを掲載してひとり悦に入っていましたが、やはりこの画像には敵わないように思います。

何か用?

2006-08-13 | 淡 水 魚
カジカ Cottus pollux
いつもはいかつい顔のカジカ君ですが、今回は、ひょこひょこ棲家から出てきて、『んっ?何か用?』って感じのキョトンとした顔をしています。
正面からなので寄り目に見えて、なかなか愛嬌のある顔です。
魚もじっと観察していると、色々な表情をしますが、いつも一瞬なのでなかなかその瞬間を撮影する事は難しいですが、出来るだけ色々な表情をゲットするのを狙って頑張っています。

邪魔すんな!

2006-08-09 | 淡 水 魚
カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
カワヨシ・カップルをさらに撮影しようと、ちょっとミスって私は水中で大きな動きをしてしまいました。それに異変を感じたのでしょうか、奥側の大きな個体(♂かなぁ?)がいきなりこちらに向き直り、威嚇するような表情です。
膨らました頬が特徴的で、妙に可愛いです。
う~ん、相方を守る健気な行動が...
我々人間もいつまでもこんな心を忘れてはいけませんね。

カワヨシ・カップル

2006-08-08 | 淡 水 魚
カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
川の中流から上流にすむヨシノボリで、オオヨシノボリ・トウヨシノボリ・シマヨシノボリ・・・などの仲間たちが海と川を往来(回遊)するのに対し、一生を川で過ごします。
アマゴと同じ場所にたくさん見られました。この2尾は長い間仲良く並んだままじーっとしてました。
雌雄の区別ははっきり分かりませんが、多分カップルです。ちょうど繁殖の時期なので、同性がこんな風に並んで仲良くしている事はまず考えられません。
ヨシノボリの瞳は、光の加減で深緑色に見えます。(何を見ているのか、じっと考え込んでいる印象を受ける瞳の色です)

迫力!

2006-08-07 | 淡 水 魚
アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae
『女王』とも睨めっこをして、何とかもう少し近くへ寄る事ができました。
今度は何とかピントも...まあまあですかね。
(残念ながらカメラ・レンズの画角の関係と、私の撮影位置等の諸条件で体全体を捉えるのは不可能でした)
しかしこの娘は、顔つきがもう渓流魚と言うよりは、サケ科の回遊魚っぽくなっております。まさにサツキマス(アマゴの降海型)の面構えです。
しかしやはりアマゴはアマゴです。
厳密にはサツキマスになると、もっと鼻先が尖り、体全体が銀白色です。
一応長く続いた「アマゴシリーズ」もこのビッグワンで終了です。

しかし、今年の水中写真シーズンもこの一尾『女王』に出会えただけでも価値がありました。

『女王』

2006-08-06 | 淡 水 魚
アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae
さらに沢の上流を目指して上へ上へと遡って行くと、今までより大きめ(深め)の淵があり、そこには...
とうとう出会いました沢の主『女王』です。
尺アマゴと言えるかどうか、30cm近くはあったでしょうか!?渓流釣師が見たら泣いて喜ぶようなサイズです。
小型の固体よりパーマーク(サケ科特有の体側に並ぶ楕円形の模様)も薄く、くすんだ体色の中、朱点が鮮やかです。
流石に主ともなると落ち着いたもので、ほとんど動こうとせず、私の方をじっと見ているだけです。
こんなビッグワンに出会えて思わず手が震え、ピントが甘かったです...
(残念!でも続く...)

お休み中?

2006-08-05 | 淡 水 魚
アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae
『彼女』と別れて沢を遡って行くと、深みにじっとしている他の『女の子』を見つけました。
多分「お休み中」です。こちらには全然気付いていないようでしたが、不用意に近付き過ぎてあっという間に逃げられてしまいました。
もうチョット慎重に近付いてアップの写真を撮っておくべきでした...

『彼女』のその後

2006-08-04 | 淡 水 魚
合宿成果も底を尽きましたので、再び彼女戻り、続きを...
アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae

彼女との仲も大分打ち解け、色々なポーズを見せてくれるようになり、あまり動き回らずに「ジッ」っとこちらを見てくれるようにもなりました。
調子に乗って近づき過ぎると逃げられると分かっていながら、もうちょっとアップが撮りたい衝動には勝てずじわじわ近づいたら

噛み付かんばかりに威嚇されてしまいました。
(まるで吠えられているみたい)
でもこんな表情を見せてくれて、ますます彼女のとりこですね。
(う~ん...少々私ってアブナイかも!?)

『彼女』アップ

2006-07-28 | 淡 水 魚
アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae
彼女のアップです。
昨日の画像から多分20分位は経っているでしょう。何度も逃げられ、嫌われ、ソッポを向かれながらも、水中の石になって、渓流の冷水に耐えながらじっと我慢して、とうとう超アップを撮りました。
『彼女』の根負けですね。
本当のネイティブの生物でも、しつこくしつこく粘りに粘ったら、何とか心を開いてくれる事が分かりました。
ここまで寄ったらアマゴ特有体側の朱点が確認できます。
これからも頑張らねば!

『彼女』

2006-07-27 | 淡 水 魚
アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae
やはり、彼女は潜んでいました。
流下してくるエサを待ち構えて、上流に向かって泳いでいます。
(泳ぐといっても川の流れと同じ速度なので、同じ場所に定位しています。)
渓流魚を真横や正面から撮影するのは至難の業です。こちらの存在に気付くと、あっという間に姿を隠してしまいます。こういう「乙女の後ろ姿」は割に簡単に撮ることが出来ますが、さらに美しい姿はなかなか...
もう少し遠く離れたら何とか撮れますが、それでは画像も小さいしなかなか渓流魚の雰囲気は伝わりません。
私は意を決してジワジワ横に回り込みました...
そしてなんと

『何っ?』って感じで振り向いた瞬間をゲット~
アマゴ特有の体側の朱点が明確ではありませんが。
しかし、この後の写真では...(え~っ!ほかにも撮ったの~?)
いずれ!