だらけ 2012-01-26 | 化 石 『フィロパキセラス』、白亜紀前期、バレミアンの地層からの産出です。 ただ、ご覧のように“欠片”ばっかりです。 知人はものすごく立派な“完品”をいくつも採集していますが、私は(そんなに回数は行ってはいませんが)行けども行けども“欠片”しか採集する事が出来ません。 本当に縁が無い化石です。 “合せ技”が可能であれば、十分に2個の“完品”になるのに... なかなかすぐに行けない産地だけに“完品”までの道のりは遠いです。 < バレミアン >
メタプラ 2012-01-25 | 化 石 『メタプラセンチセラス』、白亜紀、カンパニアンの地層からの産出です。 北の大地のメタプラは、真珠光沢の凄く美しいものが産出しますが、この地のメタプラは...こんな感じです。 他にもっと凄いのが出ているのでしょうが、こんなものでした。 まぁ、まだ一度しか訪れた事が無いので、「この次は!」と思いながらなかなか行く機会がありません。 こちらは多少それらしいのですが、本体は1/3しかありません。 ♂型を外すと... 本当に♀型は立派です。 波型の肋が何とも言えません。 これまた“完品”が欲しいアンモナイトです。
シューペリ 2012-01-24 | 化 石 暮れに採集した巻貝『シュードペリシティス』をクリーニングしてみましたが... 非常に残念な標本になってしまいました。 化石本体の状態が悪く、殻が脆くなっているためボロボロと崩れてしまいます。 殻表面がほぼ母岩である泥岩と同じ状態なので削り過ぎると、本体を傷付けてしまいます。 大きく広がった特徴的な殻口をしているのですが、その部分が全て欠如してしまっています。 殻頂も飛んでしまっています。 まぁ、初めての化石なので、こんなもので... 次への意欲が湧いてきます。 < 和泉層群 >
疎集標本 2012-01-23 | 化 石 ボストリ・ノジュールをホジホジしていると、いくつか断片が出てきました。 とても「密集」などとは呼べない標本ですが、頑張って一部を立体的にしてみました。 (当然何度もポキポキ折れてしまいましたが...) せめて螺旋が2周ぐらい出てきたらいいのですが... でも頑張って探しているとその内「密集」と呼べるようなものに出逢えるかもしれません。 < 御山 >
♂型? 2012-01-17 | 化 石 画像(写真)は不思議です。 これは♀(凹)型ですが、画像にすると♂(凸)型に見えます。 3次元のものを2次元で表現するからこういう事が起こるのでしょう。 年末に採集した御山のボストリです。 ♀型ですが3段なので、一応キープです。 ここでのノジュールには平巻き・異常巻きが混在して佃煮状にはいっています。 なかなかいい状態で産出しないのが欠点ですが、それなりに楽しめます。 こちらは2段の♂型です。 もうチョット残っているヤツに巡り逢いたいのですが... 一部化石が欠如していますが、2周半程の標本です。 ノジュールの中で空洞化したアンモの抜け殻はよく目にしますが、本体はなかなか完全に残っている場合がありません... その内もっと状態のいいモノに出逢えるのでしょうか... < 御山 >
巻貝 2012-01-15 | 化 石 まず最初に、断面が目に飛び込んできました。 「あ~巻貝かぁ...」 と、がっかりしたのですが... よく見ると、どうも螺旋の開き方が独特のような... 殻頂部分が出てきて、何者かが分かりました。 シュードペリシティス(『 Pseudoperissitys sp. 』です。 和泉山脈の和泉層群からはたまに?産出しています。 (私は過去に水管の一部を採集した事があるだけです) 同じ和泉層群でもこの地からの産出は稀のようです。 あまり保存状態もよく無く、周縁部や突起部が欠損しているのでどのようになるかは分かりませんが、とりあえずクリーニングしてみようと思います。 < 和泉層群 >
花吹雪 2011-12-30 | 化 石 千種川の河原で拾った石です。 桃色の混入物が桜の“花吹雪”のようで... 堆積岩でないのは間違いありませんが、いまいち種類がよく分かりません。 もう少しサイズが大きければ、“水石”としていいインテリアになるのですが... 「桜石」と名付けようと思いましたが、京都亀岡産で有名な“菫青石”、別名「桜石」がありますので、「桜吹雪石」と名付けます。
イノセラムス 2011-12-19 | 化 石 “忘年巡検”では、目的のアンモナイトは今一まともなものに出逢えませんでしたが、この化石には満足しています。 『イノセラムス(Inoceramus sp)』です。 御山からはいくつかのイノセラムス属が報告されていますが、どれかは分かりません。 といいますか... 本当にイノセラムスの仲間なのかが... 峰と谷に落差のある明瞭な輪肋は、イノセラムスの特徴ですが、全体のシェイプがどうも... 変形はあるにしても、殻高と殻長の比率が今一ピンときません。 同じ中生代のペリプロミアなんかに近いような気もします。 (自分の浅い知識では何とも...) かなりの厚みも感じられます。 転石に平たく張り付いていたので、取り出せるかと思いましたが、意外と容易に立体的に取り出す事が出来ました。 実はこの化石自体がノジュールの表面にへばりついているような状態で、この化石の奥にも同じ種類が核になって入っていました。 裏の画像はアップしませんでしたが、こちらも合弁でした。
忘年採集品 2011-12-18 | 化 石 “忘年巡検”の採集品です。 狙いはもちろんアンモナイトでしたが、なかなかいいものには出逢えませんでした。 画像は2段のボストリです。 ノジュールの周りの“玉ねぎの皮”に入っていました。 2段までしか入っていそうにはありません。 こちらはノジュール本体です。 色んなものが佃煮状に入っていますが、右の赤っぽいボストリは何段か入っているかも知れません。 こちらもクリーニングしてみなければ何ともいえません。 3段ですが、残念ながら♀型です。 ♂型はどこに行ってしまったのか... ここのノジュールには色んな化石が含まれています。 テトラとバキュリテスが入っていました。 平巻きはほとんどまともな状態では出てきません。 バキュリテスの先端の縫合線が確認できます。 最後に面白いものを見つけました。 左上の赤茶けた丸いものが何か分かるでしょうか? 拡大すると五角形の中に結晶のようなものが... おそらくウミユリの仲間の断面ではないでしょうか。 冬の夜長にコツコツとクリーニングでもしましょう。
忘年巡検 2011-12-17 | 化 石 おそらく今年最後となるであろう巡検に行ってきました。 場所は久々の“御山”です。 時々小雨(小雪)の混じるなかなかの(笑)コンディションでしたが、沢筋は樹木が覆い被さっているため、ほとんど苦になりません。 まぁその道の好きなもの同士ですから、一旦採集となったら忘れてしまいます。 ただ、林内でさらに天気が悪いとなると、暗さだけが大敵です。 いっぱい見落としがありそうです。 何とかお土産を手にする事ができましたが、中でも面白いものを見つけました。 殻長15cm程度の割と大きな二枚貝です。 最初見た時はイノセラムスかなぁとも思ったのですが... どうやら違うようです。 Click よく見ると開いてはいるものの合弁のようで、片貝が転石に入り込んでいるような感じです。 内部にもしっかりつながっていました。 なかなか存在感の有る化石です。 この化石については、また調べてみたいと思います。 <調べてみました!> 和泉で似たようなイノセラムス属が出ていました...
ジュラ 2011-12-08 | 化 石 ジュラ紀中期のアンモナイト『 Pseudoneuqueniceras sp. 』です。 せめて1/2でもあればいいのですが、1/3標本です。 でも、行儀のいい巻き方と外縁部で二股に分かれる肋がいい感じです。 大好きな化石の一つですが、いつの日にか“1/1標本”に出逢いたいものです。 おそらく『 Oxycerites sp. 』だと思われます。 こちらもジュラ紀中期のアンモナイトです。 この地では小さなアンモナイトは結構見つかりますが、大きくまともなサイズはなかなか見つけるのは困難です。 右上の方に巻貝らしきものも見えています。 春までは雪に閉ざされる産地です。
佃煮 2011-12-07 | 化 石 『 ノストセラス Nostoceras hetonaiense 』のよくある産状です。 いわゆる“佃煮ノジュール”です。 ノストやその他二枚貝、魚鱗、木片などが散りばめられています。 残念ながらノストは破片ばかりですが... 河川でもそうですが、海の場合、流れや波の影響で水が動くとともに色々な生物体の死骸などがそれに乗って運ばれます。 水深や海底地形の変化点などの関係で、それらの物質が溜まりやすい場所というのがあります。 おそらくそういった場所で化石化したものだと考えられます。 特に異常巻きのアンモナイトなど複雑な形状をしたモノについては、移動(運搬)中に破片となり堆積するのでしょう。
葉っぱ 2011-12-06 | 化 石 長い間ベランダに転がしてあった石を綺麗にしました。 このまま放置していたら、ボロボロのただの泥か砂になってしまうので... 標高1,500m級の場所から採集した木の葉の化石です。 久万層群明神層、約4,000万年前の化石です。 さらに2,500万年以上遡った植物化石に汽水性の貝類などが混じると... 眼の色を変えて採集するのですが。 同時に産出するものに期待を込めて! < 明神層 >
順次 2011-11-26 | 化 石 外和泉層群から産出した『ディディモセラス Didymoceras awajiense 』の化石です。 長いこと放置してあったものをクリーニングしました。 かなり状態が脆いので、このまま放置しておくと、気付けば粉々になり“砂”に化してしまうかも知れないので、綺麗にして保護しました。 住房部が上下方向に押されています。 なかなか状態のいいノジュールには出逢えず、なまでの産出なのでこの程度です。 仮にノジュールで見つかっても、カッチカチのノジュールなのでクリーニングが大変なのですが... そういった事から、手つかずのノジュールがいくつか家には転がっています。 「クリーニング出来ればいい標本なのだけど...」と思いつつ... それでも可能なものから順次綺麗にして行ってやるつもりです。 いつまでもストッカーの中で“漬物石”としての役目も果たさずに、眠らせているだけでは可哀相なので...
J 2011-11-25 | 化 石 中生代白亜紀後期の和泉層群の一部から産出する『 ノストセラス Nostoceras hetonaiense 』の化石です。 残念ながら住房部のみです。 ストッカーから引っ張り出し綺麗にしました。 本種の化石は、結構見つけていますが、ほとんどが、断片の集まった“佃煮ノジュール”や住房部の破片です。 なかなか気房部までが揃った完品はお目に掛れません。 上の画像もかなり状態はいいので、「これで気房部があれば言う事無いのに...」といったところです。 これも御多聞に洩れず“J型”のノストです。 しかもかなり圧力を受けているようで、ペチャンコです。 押しつぶされて殻にクラックが入った状態が確認出来る貴重な(笑)標本ですね。 これは、紹介するような標本ではありませんが、一応“J型”ということで... 二列に並ぶ“イボ”でも残っているのであればいいのですが...