菊池の記

天外魔境ファン・菊池が言いたいこと言います。

高田衛「八犬伝の世界」

2006年04月30日 | 天外魔境
八犬伝の世界―伝奇ロマンの復権

読みました。
読んでて燃えた箇所を抜粋。

> しかし、「稗史野乗」――正史への離反――の世界にたいする近代的誤解の一つは、その虚構の
>性格を、あるいはその虚構に託した稗史家の想像力の性格を、恣意的空想一般と見なすところ
>にあった。
> 実際はその逆である。「稗史野乗」の世界なればこそ、高次な虚構は恣意的空想であってはな
>らず、何らかの根拠を必要とするという暗黙のルールがあったのである。だからこそ、稗史家は
>シナ小説や和漢の故事伝説を熱心に勉強した。それらは「稗史野乗」の「虚構」構想のブッキッ
>シュな「根拠」を引き出す宝庫であったからである。

もうひとつ。

> この事例だけでも、本格的な稗史小説にとって物語を<開かれた>世界にすることが、手かせ
>足かせの中での作業であったことがわかる(徳川家の家系は新田義重に発したと公称される。江戸時代
>の稗史小説が「南朝」賛美物語を書けたのは、このゆえである。里見氏もまた新田氏支流である)。しかし、
>この制約が逆に『八犬伝』を<開かれた>世界と化す、もう一つの構想を生み出したのである。
> 皮肉なことに、前述の徳川家にたいする配慮は、結果的には『八犬伝』の世界から、江戸城お
>よび江戸を植民地都市とした外来者徳川氏関係のあらゆる影を抹殺し、江戸人にとってはもっと
>もなつかしい根生いの武州の郷民、つまり江戸開拓郷民への憧憬と幻想を書くこととなったので
>ある。

さらにもうひとつ。

>里見義実、犬塚匠作・番作親子、井丹三直秀、そして氷垣残三夏行。彼らは結城合戦の落武者
>という条件で共通している。結城落城後、鎌倉公方持氏の遺児で城方が主と仰いだ十一歳の安王
>丸、九歳の春王丸が美濃垂井で討首にされる哀話で古来有名な結城合戦の意義を、『八犬伝』で
>は結城方の「義」におき、さらにその根源に足利持氏の「関東の自立を志」す意志を継承した、
>関八州草奔武士団の自立の意気地をおいていた。ここには、戦国乱世の時代に即して「自立」を
>めざして蜂起した者たちの敗北が書きこまれていたのだ。『八犬伝』は、その失われた「自立」
>の回復の物語なのであって、後半部の里見軍対管領連合軍の幻想関東大戦は、その構想の上では
>不可欠なのである。

図書館には最近出た「完本」の方(2倍近く増補されてるらしい)
完本 八犬伝の世界
はなかったので新書版を借りたんですが
「完本」も読んでみようと思います。

タワレコに寄った

2006年04月29日 | 雑記
和田アキ子の企画盤
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/wada/disco/ce28633.html
が出てたので聴いてみたんですが、すごく良かったです。
「タイガー&ドラゴン」「悲しい歌」とかのカバー群に
「真夏の夜の23時」「あの鐘を鳴らすのはあなた」も入ってる。
このアルバムお買い得ですよ!
(ちなみに「悩み無用」も入ってます…。)

いろいろ調べてたら出てきたこの曲
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/wada/disco/ca11669.html
も良かった。

でも買ったのは小谷美紗子の新しいアルバム
http://www.odanimisako.com/catch/catch.html
からの先行シングル
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfLayoutB.jsp?DISP_NO=003748
どこ行っても見つからんと思ったらタワレコ限定だった。

というわけで

2006年04月28日 | 天外魔境
我が竜クリアしました。
最後の方は竜育てに飽きて
「メシ食って寝る」ばっか繰り返してましたが。

攻略本
我が竜を見よ 公式完全育成指南ノ書
と小説
我が竜を見よ外伝 秋葉原竜戦記

の封印も解きましたよ。

いろいろ言われてた我が竜ですが
まあ批判されてる点についてはその通りだなーと思ったし
そこら辺は桝田氏自らインタビューで認めてるんで
「そうですね」つう話にしかならんよなーと思いつつ
竜のバリエーションを半分に減らす前は
どんな感じのビジュアルが出来上がる予定だったのか
それはちょっと見てみたいなーと思いました。

シナリオやキャラ、世界観とかは桝田氏の世界というか
「確かに天外2作った人が今書いた感じだよなー」
と思いましたよ。まあ当然といえば当然なんですが。

インタビュー

2006年04月27日 | 雑記
http://ffl.sakura.ne.jp/topic/nikki_h17-m04.htm

すげえなSNKプレイモア!
個人サイトとの絡みを本気で
広報戦略にしてるんですなー。

個人的に気になったのは

・ポリゴンサムスピと武力ONEの移植について
「やりたいと思っています!ただ今できるかどうか検討中です。
 うちになんにもデータがないんですよ。
 黒歴史だったからか知らないけどなんにも残っていないんで
 基盤買いに行かなきゃならないなって思っていますね(笑)。」

お前もか!
でも↓の一言は心強いです。

「そうですね。ネオジオオンラインコレクションは、
 ハイパーネオジオ64も含めてネオジオコレクションと思っていますので、
 やりたいなという思いは個人的にはすごくあるんです。
 売れないだろうって皆に馬鹿にされるんだけど(笑)。」

…あ、ライブアーケードに真伝が入るのか
聞いてもらえばよかったな(笑)。
一応↓のような発言があるんですが。

・SNKプレイモアさんでは、今後Xbox360での展開はどのようにお考えでしょうか?
「一応公表されていますよね、MIについては。
 それで今ライブアーケードの展開ということをやっておりまして、
 早ければ夏までには出てくるかなと思います。
 ライブアーケードのあり方っていうのをどう考えているかというと、
 遊びとしてはライブラリーなんですよね。
 そこで昔の好きなゲームをさせてライブで対戦できるっていう感じの展開というのは、
 ユーザーにとっては一番ありがたいものだなと我々は思っています。
 要するに昔のネオジオハードを持ってないとできませんっていうのは、
 だんだんネオジオハードが死んで来ることになるので、
 どこかの一般的なハードで動くライブラリーで、
 昔のゲームを今のハードでできるような環境っていうのは必要だと思っています。
 ゲーム業界っていうのは本当に成熟化してきて、
 ユーザーが昔のゲームだろうが新しいゲームだろうが
 価値観が昔い新しいで価値を判断しない時代になってるから、
 昔のゲームでも好きな人はやり続けているわけです。
 それでどうして古いって言われたりするようになるかっていうと、
 お店から撤去されてしまうだとかで、みんながやれなくなるっていうだけの話なんで。
 映画や音楽も今ではたくさん配信されてますが、
 古い音楽なんかも今では聴こうと思えば聴けますよね。
 その中にはもう、今は古いとか新しいっていう評価はないんですよ。
 もうコンテンツの完成度一つなんですよね。
 ゲームもそうなってくると思うんですよ。
 その一つのあり方にライブアーケードというのがあるので
 我々の目標としてはどんどんタイトルを出していって
 世界中の人がそこで遊べる環境を作りたいなぁって思っているんですよね。」

第四の黙示録

2006年04月26日 | 天外魔境
2chより。

http://gmstar.com/yoyakulist.html
http://www.rakuten.co.jp/edigi-game/407195/607978/713475/

>最終決戦の地「ニューヨーク」では新キャラ、新ムービーを追加する等、
>大幅シナリオ加筆を行い、隠された真実を明らかに!
>永年の時を超え、完全シナリオにてPSPに降臨!

>◎セールスポイント
>ラストダンジョン突入直前に、禅剛・エースそれぞれの
>心温まる感動的なエピソードを展開!
>3時間程度のプレイ時間に匹敵するシナリオを追加し、
>質・量ともにボリュームアップ!!

発売日はまあとりあえず話半分として
新キャラ(!)・シナリオ加筆あたりがポイントですかねー。
しかしピックアップされるのは禅剛とエースなのか(笑)。

桝田氏の

2006年04月20日 | 天外魔境
http://www.linda3.co.jp/cgi-bin/bbs/anything/cgi-bin/article.cgi?Id=772
http://www.linda3.co.jp/cgi-bin/bbs/anything/cgi-bin/article.cgi?Id=774
http://www.linda3.co.jp/cgi-bin/bbs/anything/cgi-bin/article.cgi?Id=775
http://www.linda3.co.jp/cgi-bin/bbs/anything/cgi-bin/article.cgi?Id=776

だれかFOMA持ちの人やってみませんか?
水玉螢之丞さんというとファミ通で天外を
やたらプッシュしてくれてた人、という印象が強い。