天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

孤独、あるいは孤独死について

2009-05-05 10:33:18 | 日記帳

 果たして孤独は寂しいのか、あるいはそうでもないのか。真っ暗な中津川渓谷沿いの林道を走っていると、小さな明りが川原に見えた。一人用のテントのそばで、火が見えた。夕食を作る男性が見えた。明りは火のみである。ここはキャンプ場ではない。酔狂とも書けない。天星も独身時代にこのようなキャンプを何度も体験している。その先の下流でも2組のテントが見えた。こちらの明りはランタンであった。

 

 写真家の長尾靖さんが亡くなった。浅沼社会党委員長を刺殺の瞬間を撮影したことで知られている。南伊豆町のアパートで病死されていたそうだ。孤独死である。孤独死といえば、最近身近にも発生した。元同僚がアパートでひとり死んだ。知人が、連絡取れないので心配して訪ねて発見した。天星とほぼ同じ年齢だった。退職後のことが何となく気にかかり、だれかに消息を尋ねてみようと思っていた。奥様をガンで亡くしたこと以外は、仕事含め外目では何の問題もなかった。が、突然、退職した。

 

 死は突然でもある。社会には様々な事故に満ちている。何があるかだれにも分からない。今、この瞬間さえも真剣に生きているのか。何か、日々の生活を省みるとこの人生、無駄の多いことだ。もっと、シンプルに。真剣に。

 

 世には、最後の人生について、考察する事象が余りにも多くないか。孤独死ならぬ、死の前の人生だって、思い残すことの無い日々を送れているのであろうか。思い残さない人生はそもそもないか。連休中、浮かれて旅行をしているようだが、こころの底は暗いものがある。


コメント (9)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国は北海道ブーム | トップ | NEVER END PEA... »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今を生きる (akisroom)
2009-05-06 05:53:55
おはようございます。

死は絶対です。
何時お迎えに来るかわかりませんね。

今日を今を一生懸命に生きたいと想いつつ
惰性の人生路です。

でも妻が子供がいる、し・あ・わ・せを感じています。
返信する
孤独死 (ゆったりさん)
2009-05-06 09:26:47
神戸では大震災後孤独死が紙面を賑わせたが、
今は有名人が孤独死した時ぐらいししか
紙面にこのこの言葉を見つけるのは
ほとんど無いでしょう!

天星さんと同じく
孤独死は寂しいのか考えさせられる時が
あります。

私などもう人生の終着駅目には見えないが
直ぐ近くだろうと思っています。

私の両親、家内の父親は家族に
見守られながら亡くなったが、未だ逝く時の
気持ちはどんな気持ちであったのか
聞くことも出来ない!

私のの年代の人達、逝く時には子供に
見守って貰おうと思っている人は
聞く限り少ないようです。

厚かましい思いだが、逝く時は寝込まず、
静かに、1人逝くのも良いとは思ってます。
返信する
akisroomさん、こんにちは (天星)
2009-05-06 12:35:02
死は絶対です。確かな言葉です。

身近で、かつ、同年代の知人が亡くなると、
強烈です。

また、近日中に、「スローバラード」も歌わねばなりません。
返信する
ゆったりさん、こんにちは (天星)
2009-05-06 12:38:06
藪こぎがお好きですね?(笑) 天星もご他聞に漏れず、山歩きを、休日ごと毎週のようにしていた時期がありまして・・・。

先日、八ヶ岳近くを通り過ぎましたが、登山者がたくさんでした。
返信する
老人達の不安! (しいたけ)
2009-05-07 09:05:33
自分が老人と呼ばれる世代になりました
老い先の心配がいつもついてまわります
寝たきりにならないとか、皆に迷惑掛けないとか先輩老人はいつも口にしています
口にするだけでなく心配の余り自殺も考えるようです

健康診断では最悪に近く成人病の宝庫ですから
人の悩みよりまず自分ですが、死ぬ為に生きているような気になって暗くなります!

退職したらやりたい事が一杯あったはずなのに旨くいきませんね
返信する
たけちゃん、こんにちは (天星)
2009-05-07 16:38:06
今週は雨が多いですね。洗濯物が乾きません!、とかみさんが言っておりました。

死ぬために生きている。なるほど。

最近テレビで高齢者介護の様子を見ますね。大変な事態です。

先日の新聞では3畳一間だけで生きている姿が写真で紹介されていました。
返信する
午前中… (ジロー)
2009-05-08 22:02:58
天星さん こんばんは
ブックマーク ありがとうございました。
孤独死について…シリアスで重いテーマですね。
拓郎の新しいアルバム「午前中…」全10曲ですが、すべて団塊世代を思った詩ですね。10曲全部判るよなぁ、俺と同じじゃないか、うんうん、って感じです。
最近のシンガーソングライターの曲も詩も、ヒットするように作られているし、それはそれでいいけど何か違うなぁと思っていたところ。拓郎の詩は団塊世代にズシンときますね。往年の拓郎のぶつけるような歌ではないけど、しんみりと、じっくりと、納得する歌ですね。一層のフアンになりました。同い年だからよけいに共感するのかも知れません。拓郎もそれなりの歳になったということかも。

返信する
追伸 理想の死に方 (ジロー)
2009-05-08 22:07:58
小生の理想の死に方は、古い映画ですが「黄昏」のラストシーンです。「像の背中」の主人公のような死に方は贅沢かもしれません。
返信する
ジローさん、おはようございます (天星)
2009-05-10 07:07:57
只今午前7時。ジロー家では朝食の準備中でしょうか? 

天気は、昨日同様、上天気です。オープンガーデンでお忙しいでしょう。情景が目に浮かびます。

先週末の夜、拓郎のCD「弾き語り」を聴きました。じ~んと、響きますね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記帳」カテゴリの最新記事