
起床して、本棚から、「東電OL殺人事件」を取り出した。彼女が殺された喜寿荘101号室に遺留された陰毛と残留精液の問題は、裁判でも、争点だった。DNA鑑定結果は、服役中のゴビンダさんのものとは違うことが、20日に分かった。1997年事件発生当時の技術では、DNA鑑定が出来なかったと高検は説明している。被害者女性の心の闇には、驚いた。また、検察の公判方法にも、大きな疑問を持った事件だった。
さて、東京都は、2020年夏のオリンピック開催地に立候補した。しかし、首都東京の開催で、日本全体が、盛り上がるとは思えない。1964年の東京オリンピック当時とは、空気がまるで違う。地方の時代、地方分権、首都機能分散が、キーワードになる昨今だ。この議論は、強くなる一方だ。東京が震災復興と叫んでも、被災地の人民の心には響かない。ましてや、福島核災害被害者には、逆に、神系を逆なでするだけである。
仮に、仙台を主要会場にして、復興のシンボルにする手はあるかもしれない。しかしながら、そんな金と暇があるなら、復興に直接繋がる事業を行うべしとの声も多いだろう。環境適合地域にする事業をするほうが、将来利益になるような気もする。
こんな状態で、首都東京が手を挙げて、誘致機運が盛り上がるとは思えない。誘致に熱心な都知事さんは、40年前の現状認識しか、持ち合わせていないのだろう。