和歌山県新宮市まで行くこのバス路線には、お世話になった。営業開始は、1963年3月1日だから、小学生時代に、乗車したのかと思う。一回限りだったかな。母親、姉、親戚の女性陣だけのバス旅行を覚えている。湯の峰温泉のバス停を降りたのまで記憶している。
当時は、奈良県庁近くの「大仏前停留所」がスタートだった。自宅からここへ来るのにどういう方法を使ったのか。出発時刻は、7時か8時台だった。多分、早朝の桜井線ジーゼルカーに乗り、JR奈良駅まで移動したように思う。あるいは、前泊したのだろうか。この停留所で、バスに乗車する様子をおぼろげに覚えている。県庁は、木造だった。近鉄八木駅に停車したのも覚えている。
五条駅を超えれば、山岳コースだった。十津川村に向かう国道は当時から、難所だった。まだ、長いトンネルは無かったので、くねくねと坂道を上がった。訪ねた湯の峰温泉や川湯温泉、本宮大社、川下りなどが思い浮かぶ。先祖は、本宮や十津川出身だから、将来訪ねたい、訪ねるべき場所が多い。当時は、車掌さんが乗車していた。父親の運転で、私有車の小型普通トラックに乗り、十津川まで行ったのも、覚えている。山間部は未舗装区間が長く、がたがた道だった。年に一度は、十津川、本宮を訪ねた。