仏教奇譚（浄土真宗）

仏教奇譚（浄土真宗）

小生は20歳にして仏教に挫折した。
その後も暫くは坐禅を続けたが、師匠に異を申し立てたところ破門された。
「歎異抄」も読みかけたがあまりの阿呆らしさに途中放棄。
もっぱら勉強したのは「国訳大蔵経」。

妻帯して出家者とは如何。
剃髪するのが出家ではない。
出家とは俗世界のしがらみを捨てる事である。
「女」は「此の世のしがらみ」そのもの。
更に、子を成して、その成長のための責を負う事は俗世界のしがらみ。
しがらみを離れぬ者に仏弟子・出家の資格はない。

菩薩は別格なれども、親鸞の如き低俗な輩には縁なし。

父の仏事において説教坊主が「今お父様は仏様になられました」だと。
あの助兵衛な親父が如何して仏になりたがるのか。
有り得ぬ。

死後3つの道がある
１． 娑婆世界にとどまり六道輪廻を繰り返す道。
２． 阿弥陀仏にお願いして阿弥陀仏の世界（極楽）に生まれる道。
３． 仏を目指し菩薩になる道。

菩薩になる道は死後ではない、生きている時に菩提心を起こせばそれで良し。
小生は20歳の時、菩薩への道を前にして挫折した。
説教坊主に、極楽往生と六道輪廻と成仏の違いを教えてやろうかと思ったが止めた。

極楽往生はさほど素晴らしくはない。
釈迦牟尼仏が極楽に対して保証したのは2点
１． 飢える事が無い
２． 病が無い（無病息災）
人は朝露の如く生まれ、朝露の如く消え去る。
寿命は1000歳と言われる。
男女はなく、家庭はなく、友人もいない。
あらゆる災害が無いが故に、助け合う事もない。
精神生命体の世界である。
精神生命体であるが故に、食べる事もなく、女と交わる事もない。
説教坊主はすべてここに書かれておりますと称して
浄土三部経を恭しく教示した。
浄土三部経は３日あればすべて読める。
般若経等に比べれば極めて簡単な御経。
小生は何度も繰り返し読んでいる。
「成仏」など何処にも書かれていない。
説教坊主はもちろん親鸞も読んではいまい。

金襴緞子の袈裟掛けながら「寺の経済」を考えるのが浄土宗である。

浄土三部経の内容には多少の誤りがあるかも知れない。
何せ読んでから40年以上たつ。


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