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書斎の周辺

本を読んだり、書いたり、夢中になったり、飽きてしまったりの日々

小説を書く

2019年07月23日 | 創作

 9月の文学フリマ大阪まで2ヶ月を切った。
 印刷発注のことも考えると、あと1月くらいで書き上げる必要がある。
 ここ数日、少し軌道に乗ってきて、ようやく30枚まで書いたが、まだ先は長い。

 できれば100枚まではと思っているが、この先ストーリーがどのように展開していくのか、作者のぼくでさえよくわからない。
 もう読み返しては手を加えるのはほどほどにして、少しはちゃめちゃになってもいいから後ろを見ずに前に進んでいこうと思いつつ、つい振り返ってしまう。

 つい最近ある人のブログを見ていたら、リシュパンという作家の短編集の紹介があって、個々の作品のあらすじが書かれていたが、面白かった。
 リシュパンという作家は知らなかったが、シャンソンのヒット曲「私の心はバイオリン」の作詞者でもあったらしい。

 紹介されてた作品の一部を抜粋すると、

 元大学教授が、アッシリアの魔術の研究に没頭し、精神異常とみなされて退職させられる。

 醜男で愚鈍で薮医者と言われていた男が、親の莫大な遺産を受け継ぎ、医者を辞めて地方いちばんの美女と結婚。

 夫人の浮気相手を撲殺した夫が半年後夫人に毒殺される。

 などなどで、みんなまだ話の展開があるのだが、よくもこうした奇想天外なストーリーを思いつくものだと感心させられた。
 これに比べると自分の書いているものなど、いかにも平凡だ。

 ちょっと反省しつつも、なかなかすぐには変わらない。

小説が少し進む

2019年05月21日 | 創作

 4月から新しい小説に取り組んでいるが、書いては消し、書いては消しを繰り返して、いっこうに進まなかった。
 ちゃんとした構想がないままに書き始めると、いつもこうなってしまう。

 小説のネタにならないかと書き殴ったメモがいくつもある。
 しかし、ネタだけでは、小話にはなっても物語にはならない。
 
 それでも懲りずに、前日書いたのを開いては手を加えるということを繰り返していた。

 それが、今日、ふとしたことから前に進み始めた。
 話がうまく進まなかったいちばんの原因は、登場人物の設定に無理があるのだとふと気がついたのだ。
 それではと、いろんな知人、友人を頭に思い浮かべているうちに、ふと、ぴったりな人物に思い当たった。
 本人はきっとくしゃみをしていることだろう。
 とはいっても、その人の生き様を書くつもりなどない。
 ただ話の中で活動してもらうだけだから、できあがったものを読んでも、自分がモデルになっていることなど、気がつくこともないはずだ。

 どうにか進み始めると、気が楽になってきた。
 昨日まで、毎日、5枚程度で破棄していたのだが、やっと8枚まで書くことができた。
 1日8枚なら、30日で240枚。と、うまくいくことを祈るだけだ。
 50枚くらいで中断したままになっているのもあるので、まだまだ油断はできないのだが。

個人誌作成の準備に入る

2019年04月01日 | 創作

 文学フリマ大阪への出店申込をした。
 東京での参加を入れると、これで8回目の参加になる。
 これがなければ、とっくに小説を書くことをやめていたかもしれない。

 小説を書こうと思い始めたのは30過ぎてからだ。
 子供の頃から本は好きだったし、文章を書くのも嫌いではなかったが、字が下手なのがネックで、なかなか本腰入れて書くことはなかった。

 小説実習の講座に通い始め、そのときの講師に勧められて同人に参加し、あれこれしているうちにワープロが登場し、やがてパソコンで小説を書くようになった。

 そんなこんなで小説を書き始めたのだが、わけあって同人を脱退し、いまでは個人誌の形で作品を発表している。
 その唯一のよりどころが文学フリマなのだ。

 開催は9月8日なので、8月中には本を作り上げないといけない。
 すると7月末までには小説を書き上げて、印刷に回す必要がある。
 そんなことを考えながら、あれこれと構想を練りはじめた。
 

文学フリマ大阪

2018年09月10日 | 創作



2018/9/9

 今日は第6回文学フリマ大阪の日。
 昨年までは堺のはずれ、地下鉄中百舌鳥駅から10分くらい歩いたところが会場だったが、今年は大阪市内、天満橋で行われることになった。

 場所が大阪の中心に近くなったので、来客も増えるかなと思っていたが、さほどでもなかった。直前に台風があり、おまけに今日も朝から雨模様で、客足はいまひとつだ。
 天候のせいだけではないかもしれないが、5年前大阪ではじめて開催されたときに比べると、明らかに来客数は少なかったように思う。

 今日の売上げは5冊。昨年と同じだった。
 「八ヶ岳」の名前をつけていた頃は10冊くらいは売れていたが、「ポプリ」という名前が意味不明ということもあるだろうか。
 以前は中年のこざっぱりした人がよく立ち止まって手に取ってくれていたが、今回はそんな人の姿はあまり見かけなかった。以前にも増して若者のウェイトが高まっているようだ。
 今日、ぼくの本を買ってくれたのもみんな若い男性だった。金を払ってでも読んでみようと思ってくれる若者が、たとえわずかでもいてくれるのは嬉しいが、こんな遊びに興味を失ってしまった中高年を思うと、淋しい限りである。

 今回は小説のコーナーに陣取ったが、失敗だった。
 大阪文学学校出身者のブースがいくつもあって、それがぼくの横に、前に集中していたのだ。それに関わる友人知人が来て、そこにたむろする。まるで大阪文学学校のイベント、もしくは同窓会のようだった。
 ついには大声で文学学校の宣伝まではじめる始末。
 盛り上がりには貢献したのだろうが、その横でじっと座っている第三者としてはずいぶん疲れた。

 それはともかく、売れているブースを見ていると、何か目を惹くものがあるようだ。
 デザインもそうだし、タイトルもそうだ。
 商売として出店しているわけではないが、どうせ出すからには少しは捌きたい。
 第一義は小説を書くことだが、来年はそうしたあたりも考えてみよう。


言葉の箱

2018年07月28日 | 創作


 9月の文学フリマ大阪に向けて小説を書いている。
 題材などいろいろありそうなのに、それがなかなかストーリーとして膨らんでいかないのは毎度のことだ。

 発想力、創造力は一日にして身につくものではない。
 辻邦生が「言葉の箱」の中で、上達するには「ピアニストがピアノを弾くように毎日書くしかない」といっている。
 そうとわかっていながら、つい先延ばしにしてきた結果がこのざまだ。

 そんなわけでつい最近まで筆が進まず、今回は断念しようかと思ったほどだったが、不思議なことにここ数日、ようやく書けるようになってきた。
 いちど軌道ができてくると不思議なもので、何をするときも登場人物の姿が頭に浮かんでくる。
 風呂に入っていても、散歩していても、酒を飲んでいてもだ。
 手のひらに乗った孫悟空をどのように動かしてみようかと、いろんなアイデアが浮かんでくるのだ。

 そんなわけで、今日、ようやく40枚まで書き上げた。
 日程の関係で100枚は難しいが、せめて60ー70枚までは持って行きたいと、頑張っている。