
何のために日記をつけているのか。
人それぞれだろうが、ぼくの若い頃は、自分の日々の生活を反省する事に主眼がおかれていたような気がする。
それがしだいに行動記録になり、いまでは備忘録のようなものになっている。
若い頃の日記は人に読まれると気恥ずかしいようなものもあるので、廃棄してしまいたい。しかし、せっかくの記録が消失してしまうのは忍びない。
そんなわけで、暇を見て日記をデジタル化する作業をしている。
使っているのは wDiary というソフトで、自動的に月単位のテキストファイルとして出力される。HTML化するソフトもあって、それを使うと年単位にまとめたインデックスが作成される。なかなかよくできたソフトだ。
手元に残っているのは30歳のときからの連用日記だ。
もっと若い頃にも書いてはいたが、結婚したときすべて廃棄してしまった。
デジタル化もようやく13年分まで終わった。
40前後はいちばん遊んでいた盛りだった。
その頃、残業も多かったが、毎日のように飲み歩いてもいた。
日記には店の名前がいろいろ出てくるが、まったく思い出せない店が多い。
子供のこともときどき出てくる。
もう少し家族にも目を向けてやれば良かったと反省させられながらの作業だ。
最近、ネットで日記まがいのものを公開しているが、そこに書くのはどうしてもトピックスのようなものになってしまう。
つまり、酒を飲みながら雑談するようなもので、深刻な話、内輪話、メンタルなことなどはあえて避けている。
ネットに公開したくないようなものは未だに従来の連用日記に手書きで記録しているが、いっそ、これはデジタルに切り替えるのかなと、いま思案中である。