光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

国立公文書館(2014.12.7) 「江戸時代の罪と罰」展

2015年05月09日 | 歴史、民俗

昨年12月7日に行った国立公文書館の「江戸時代の罪と罰」展、大変遅ればせながらの紹介です。

時代劇で町奉行の活躍など、小さい頃からのイメージが出来ている中で、この特別展を企画した方は

人間の罪と裁き、そこに漂う人間性を浮き彫りにしたかったのだと思います。

鼠小僧や大岡越前、鬼平など、人気キャラクタの展示も盛り込まれていますが、そこにも

人間性に触れた古文書をまぶしています。 読んで、そーなんだと納得するものが多々ありました。

 

八代将軍徳川吉宗が命じて作らせた刑法の原典が「公事方御定書」で1742年に成立した。

 

 

 

 

 御定書の一部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事熱心さは、ときに咎めを受ける例も。 

 

  

 

 博奕やスリに対する斬新な対策が、述べられた諺介集、 確かに面白い対策ですが、実施に当たっては様々な課題が想定され、長続きしなかったでしょう。

 

 

 大岡越前は映画や演劇などで名裁きのヒーローですが、虚像のようです。

 

 

 大岡裁きの一例。 町内の若衆を一人ずつ呼び出して、猫の行動から間男を見つける・・・・確かに創作ですね。

 

 

職務に命を懸ける奉行の例が紹介されています。 こういう方って、長生きしない方が多い。

 

 

 

 死刑と冤罪   今の科学が進んだ世の中でも冤罪があるだから、江戸時代となると相当な件数では。 しかし、それを憂う人も多くいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 厳しい尋問が冤罪を招くのは今も昔も同様。

 

 

 

 現代でも法務大臣が死刑執行の承認を躊躇するのは、一緒ですね。

 

 

 

 君主の姿勢として立派ですね。

 

 

 10世紀後半、中国でつくられた疑獄集、裁判実話や法医学に関する事例も書かれている。

 

 

世界最古の法医学書が1247年、中国で刊行され、500年後!日本でも翻訳された。

 

 

 

 判例集から

 

 

不倫を疑われて自害した妻。   その夫の罪と罰   男尊女卑がひどい時代だった。

 

 

 

牢獄は悲惨だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刑罰も残酷ですね。

 

 

 

 

 

 

 

牢内の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉田松陰の牢獄改革論。 ただし、武士が入る牢 

 

 

明治になって、絵師の川鍋暁斎が牢獄に入れられた。  その体験を絵にしています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気キャラクタ登場。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

江島は江の島のことで、江戸時代も江の島は観光名所となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鼠小僧が盗みを働いた場所。  大名屋敷が多い。

 

 

江戸時代中後期の1両は現在の価値にして、約4~6万円。

盗んだ総額は約1億5千万円。  

 

 

以上で、江戸時代の罪と罰の展示は終わりましたが、出口近くに終戦詔書の展示がありました。 

 

 

 

いかがでしょうか、国立公文書館。 アートではありませんが、文書が伝える時代の息吹きが面白い。


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