光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京富士美術館 故宮博物院展

2012年04月12日 | アート 各分野

八王子にある東京富士美術館に行ってきました。
「地上の天宮 北京・故宮博物院展」と常設展を見学。
東京国立博物館で今年1月2日~2月19日に開催された特別展「北京故宮博物院200選」の姉妹展になります。
このときは、凄い混雑で「清明上河図」はついに見れませんでした。
今回は、宮廷の女性や生活文化などを主体にしたもので、見学も女性、それも年配の方が多かったように思います。

写真撮影は禁止だったので、一部を東京富士美術館のWebサイトから転載させていただきました

妃などの生活の楽しみを描いた図で、この絵が印象に残りました。


《胤妃行楽図》
雍正帝の后妃、北京・故宮博物院蔵

この絵も正統的な傑作で、会場では実際に来た衣服が多く展示されていました。
見学のご婦人方から細かい刺繍に感嘆の声があがっていました。


《孝賢純皇后朝服像こうけんじゅんこうごうちょうふくぞう》軸/乾隆帝皇后の肖像
清 

展示の目玉は、この「女孝経図」です。  南宋の名画という触れ込みでした。  確かに下の絵の衝立の絵など、手を抜かず細かく描かれていましたが、私にとってはいまいち感慨がわきませんでした。  


《女孝経図おんなこうきょうず》巻/女性の立ち振る舞いを描写した南宋絵画の名作
南宋 (画面:43.8×823.7cm 表装:46.0×833.7cm)
『女孝経』全18章の前半9章の内容を図解形式で表している。人物の姿は荘重で淑やか、物腰は作法にのっとり、母儀、賢明、仁智など封建女性が守るべき立ち振る舞いを生き生きと描写している。各段の図の後に墨書による「女孝経」の原文が対応している

常設展からいくつか紹介。
ボナールの若い女、表情が生き生きとしています。

《若い女》
Young Woman1905年頃油彩、カンヴァス70.5×46.7cm
Pierre Bonnard(1867-1947)

古典的な手法の絵で、それほど興味を持たない範疇の絵なのですが、全体のバランスや女性の仕草などがいい。  ただ表情の描き方には少し不満があります。


《鏡の前の装い》
Toilette1877年油彩、カンヴァス58.5×40.0cm

 

見てすぐ少女と犬の表情や仕草にニコっとする作品です。


《少女と犬》
A Young Girl and Her Dog1780年頃油彩、カンヴァス77.5×63.5cm
Joshua Reynolds(1723-1792)

 

古代を想像しての作品ですが堂にいっている。


《古代ローマのスタジオ》
A Roman Studio1874年油彩、板64.0×93.5cm
アルマ=タデマ、ローレンス 1836-1912
ALMA-TADEMA, Lawrenceオランダ出身のイギリスの画家

 

このほかの展示では、
■ロバート・キャパと中国<前期> Robert Capa and China (1st term)
が少ない作品ですが面白い。  国民党との内戦時代の中国共産党でのスナップ、若き周恩来の写真などがありました。

 

■異邦人の眼差し—清朝末期の北京 ジョン・トムソンほか<前期>
Eyes of Strangers ― Beijing in the Late Qing Dynasty John Thomson...etc. (1st term)
スコットランド出身の写真家、ジョン・トムソンが異国の眼差しでとらえた貴重な作品群を中心に、19世紀清朝末期の風景写真や肖像写真
カメラ黎明期の写真ですが、官吏の中庭での写真など、現代のカメラで撮ったような鮮鋭さでした。

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