今日は、インドの細密画を紹介します。 トーハク 東洋館地階に展示されています。
今年、1月2日の東洋館リニューアルオープンの時から、インドの細密画は気にはなっていました。
迫力ある芸術作品・・・とまではいかないのですが、歴史と文化の香りが感じられて、面白いなと思います。
まず、概要を
6月15日と2月26日に撮った写真から紹介します。 最初は、6月15日撮影のものから。
この絵を見たとき、トーハクの1月2日のイベント「アジアの女神たち~祝福と歓迎の舞い」の、インド舞踊を思い出しました。
衣装や踊りのポーズがなんとも魅惑的です。
宗教絵画の題材で、日本人の感覚ではわかりづらいところがあります。 しかし、絵としては面白い。
トルコのトプカピ宮殿でハーレムを観ましたが、ハーレムはイスラム世界の文化のなかで大きな位置を占めているのを感じます。
すっきりした絵画で、アートのレベルだと思います。
絵としては、稚拙な感じもしますが、描かれた生活風俗が面白い。
宗教画ですが、色使いやデザインにアートを感じます。
宗教は生活と密着しているので、そのさまざまな場面が絵になっている。
ここからは、2月26日に撮影したものです。
この細密画はちょっと違うなと思ったら、やはり西洋画を学んだ画家の作品。 題材は、インド文化なので共通の香りは感じます。
どうということはない謁見の光景ですが、可憐な花々、真珠の首飾り、剣、後光・・・童話的世界のムード。
遠近感を感じさせますが、無視した描き方もあったりして、奇妙な雰囲気。
騎馬像の絵は、どれも丁寧に描かれており、色彩も美しい。
木や草の描き方が面白い。 蛇も可愛く見えます。