光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立博物館(2013.1.2、1.13、2.26) 西域の美術 その4  工芸品

2013年03月09日 | アート アジアの古美術

西域の美術のラストです。

工芸品を。

まず、「仮面」。  前2000年~前1000年頃につくられたもの。  出土したロプノールはかっての塩湖で、3世紀頃から始まった砂漠化で、湖も干上がり、近くの都市楼蘭も4世紀頃に廃墟になってしまった。

仮面は力強い造形で迫力があります。   日本の土偶もデフォルメが特徴ですが、この仮面でも大きな歯のデフォルメが面白い。  

日本の能面にもこれと似たものがある。 怒りや凶暴性を表すものですが、西域の作品にはユーモラスな面が感じられます。

 

 能面は2012年10月7日にトーハクの能面コーナで撮ったものです。  ブログで紹介しようと思っているストックの一部ですが、捌ききれない現状です。

 さて、西域の作品に戻って

「共命鳥」・・・初めて聞く言葉だったのですが、仏法説話に出てくる双頭の鳥のこと。  この像では人頭になっている。  

 

 なんだが心細そうな文官。  アスターナ・カラホージャ古墳群は、漢民族支配者層の墓が多くあり、副葬品にも中国文化の影響が強くでている。

 

 高杯と飾壺、荒っぽいデザインですが、素朴な良さも感じます。

 

 女性の持ち物は装飾性豊です。

 

印章はわかりますが、伝馬というのは、昔、駅(連絡中継拠点)の間を馬を使って伝えていたので、その通運の認可印みたいなもの。

興味があるのは、アイマスク。  両端にひもを通す穴がありますので確かにアイマスクなのでしょうが、金属製なのがわかりません。

暗くするだけだったら、布地で作ればよいのであえて金属で作っているのは何なのだろう。  眼の場所に小さな穴があいているので

見えるようになっている・・・・仮面のアイテムの一つかもしれない。 

コメント
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