田川市石炭・歴史博物館のブログ

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台湾との石炭交流の旅【前編】

2016年08月12日 | 日記

大家好!(ダージャーハオ!)
※みなさん、こんにちは!

田川市石炭・歴史博物館の中国語担当のフィフィです

当館は、数年前より台湾との日台石炭交流を行なっております。
今年は7月5日~8日までの4日間、台湾へ行きまして様々な交流を行なってきました。

大陸大連生まれの私にとって、台湾に行くのは初めてです。
石炭交流の詳細につきましては、改めて当館学芸員より報告がされると思いますが、こちらのブログでは、私が印象に残ったことにつきまして、いくつかご紹介させていただきます♪

まず1日目は台北市内の大稲珵(ダーダオチェン)という町へ行きました。
ここには、日本統治時代の建築物はもちろん、清朝時代の城隍廟(ジョウコウビョウ・町の守り神)までが保存されており、歴史的な建造物による街並みが、住民によって大切に保存されている地区です。

大稲珵には漢方薬を販売するお店がたくさんあり、食料品のお店でも薬味(八角、胡椒などなど沢山の漢方草)で煮込んでいるものが多く、町の隅々まで漢方薬の特有の匂いが漂っていました。

古来より中国では『漢方薬の香りは如何なる花の香りよりおいしい』と言われておりまして、伝説の仙人たちは山に入って薬を採っていたそうです。

これだけ漢方の香りに包まれていれば、この町に住んでいる方々はあまり病気に掛からないかも!?

2日目は台北のお隣、新北市(しんぺいし)の平溪区(へいけいく)へ。
ここには台湾の石炭や炭鉱をテーマにした『新平溪煤礦博物園區』があります。
この博物館は、当館と同じく炭鉱跡地に設置されており、敷地内では炭鉱時代のトロッコ(通称:一つ目小僧)が、大勢の観光客を乗せて走っていました。



訪問した平溪区の役場にて、面白い方に出会いました。
胡民樹さんは、スカイ・ランタン(天燈・ティエンデン)、つまり空へ打ち上げるランタンを制作する名人です。
インターネットで『胡民樹』さんの名前を検索すると、天燈の世界では国宝級の名人と出てきます。
胡(コー)さんは元々炭鉱で働いていましたが、炭鉱が閉山となってランタンを作るようになったそうです。

平溪区では、毎年旧正月の十五日に天燈祭りが行なわれます。
願いを天燈に書いて空に打ち上げれば叶えられるそうなので、当日は多くの観光客で賑わいます。

その後、同じく石炭系の資料館である「菁桐(チントウ)鉱業生活館」を見学。
この博物館は、石炭の輸送で活躍した鉄道の「平溪線」の終点菁桐駅の横にあり、かつての台湾鉄道員宿舎を改築して建てられていおり、石炭産業が栄えた平渓地区の歴史を今に伝えてくれます。

今回は旅の前半部分をレポートさせていただきました。
後編は後日レポートさせていただきますので、お楽しみに

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