田川市石炭・歴史博物館のブログ

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田川市指定文化財が増えましたヨ!

2017年01月27日 | 日記

みなさん、こんにちは!

さてさて、タイトルにあります『指定文化財』という言葉をご存知でしょうカ?

国が指定を行なう「重要文化財」・「重要無形文化財」・「重要有形民俗文化財」・「重要無形民俗文化財」・「史跡・名勝・天然記念物」等以外にも、各地域にとって重要で、かつ保護・活用していかなくてはならない文化財がありマス。

それらは、各地方公共団体(県や市区町村単位)で制定される条例(文化財保護条例)によって指定し、保護・活用を行なっておりマス。

田川市にも「田川市文化財保護条例」がありまして、これまでに様々な文化財が市の指定になっておりマス。

身近なところでは当館所蔵の「猫迫1号墳出土埴輪資料(市指定有形文化財(考古資料))」や、ブログでも以前ご紹介した「夏吉のバクチノキ(市指定天然記念物)」などが挙げられます。
※ちなみに上記ブログで紹介しております「岩屋鍾乳洞」は、福岡県指定文化財(天然記念物)デス。

そんな田川市指定文化財に、今年度、新しく2点が追加されマシタ!

まずは昨年4月28日に市の天然記念物に指定されました「白鳥神社(猪国)のクスノキ」デス!



田川市の南西部に位置する猪国【いのくに】にある白鳥神社は、豊前国小倉藩から筑後国久留米藩へ至る「秋月街道」の宿場町「猪膝宿【いのひざ しゅく】に位置しています。



歴史ある町に古くから自生するこのふたつのクスノキは、田川市最大級の大きさであるとトモニ、地域の方々にも大切にされてきたモノです。

ちなみに『白鳥神社(猪国)』と、ワザワザ地名を入れておりますのは、同じ田川市内の当館の近くにも『白鳥神社』がありまして(シカモ地名まで「白鳥町」)、マギラワシイからデス(汗)

お次は、11月29日の「良い肉の日?」に市の有形文化財に指定されました、当館所蔵の「坑夫取立免状」【こうふ とりたて めんじょう】デス!



これはナニかと申しますと。

鉱山(金・銀・銅)の坑夫には、「徒弟制度による伝統的技術伝承」と「互助を目的とした自主的共済制度」を備えた『友子』【ともこ】と呼ばれる制度が存在していましたが、これまで同じ鉱山である「炭鉱」には友子制度は無いと考えられていました。

しかし、こちらの資料から、筑豊の友子制度の存在が確認されたという、画期的な資料なんデスヨ!

このように、国・県レベルで指定されているもの以外にも、重要な文化財が各市区町村に存在します。

博物館としても、これらの大切さをみなさまにお伝えできますよう、これからも発信してまいりマス♪

【重要なお知らせ】
田川市石炭・歴史博物館本館の再オープンについて

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