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言語聴覚士の独り言

ゲシュタルトの祈り

ゲシュタルトとは簡単に言えば、「全体性のある構造」のことです。

例えば漢字は一画一画の線はただの線ですが、全て揃うと漢字という文字になります。

漢字を長い時間見続けていると、漢字としてのまとまりがわからなくなり、バラバラのパーツに見えてきた経験はありませんか?

これが、「ゲシュタルト崩壊」です。

「ゲシュタルト崩壊」とは、「全体性が失われ、各部分に切り離された状態で認識されるようになる現象」のことを言います。

ウェルトハイマーの「ゲシュタルト心理学」は、

人は個々の情報を認識するのではなく、ひとつの集合体として情報を認識するという考え方です。

「ゲシュタルト療法」は、「ゲシュタルト心理学」の要素を活かした心理療法です。ユダヤ人精神科医のフレデリック・パールズと妻により始められました。

ゲシュタルト療法では過去になにをしたか、それはなぜなのかを問うことはしません。

「今・ここ」で、「いかに」・話しているか、「なにを」・話しているかを問題にする。それを気づき、体験することでで自分自身であるという自由を取り戻すことを目的とします。

つまり、過去や部分的な行動や出来事で自分ができているのではなく

今、ここにいる全体としての自分を再認識することを目的とします。

漢字でいえばゲシュタルト崩壊を起こしてしまった後に

もう一度客観的に全体の型を捉え直す作業です。

“ゲシュタルトの祈り”

私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。

これはパールズが作ったゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩です。

個人では全体として自分を認識する必要がありますが

集団では全体に捉われ過ぎずに個別性を大切にする考えです。


書いているうちによく分からなくなって、
ゲシュタルト崩壊を起こしそうです。

個人でも集団でもありのままの自分を自分自身が大切にしたいですね😊
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