ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

離ればなれになっても

2024年06月09日 | ネタバレなし批評篇
本作に登場する4人のキャラクターについて、ムッチーノ監督が公式サイトで解説していたので抜粋させていただいた。『弁護士ジュリオは、少年時代は貧困の中で育ち、社会的に排除されることを恐れていた。人間関係の必要性を必死に模索する姿に、多くの人が自分を重ね合わせるだろう。平凡な芸術家リッカルドのキャラクターについて、彼は政治的な動きを追いかけ、自分の信念を肯定するには正直であれば十分だと考える、私たちの“ . . . 本文を読む

コンクリート・ユートピア

2024年06月09日 | ネタバレなし批評篇
一棟だけ奇跡的に倒壊を免れた皇宮マンションの入口にバリケードを築いた住民側と、謎の地殻変動によって全てを奪われたその他の人々との押合いへし合いをご覧になって、団塊世代の方なら間違いなく60年代当時の安保闘争を思い出されたのではないだろうか。日米防衛に関する相互協力を柱とした安保条約改定をめぐって、大学生たちと当時の岸政権側についた警察が激しい闘争を繰り広げた一連の事件である。本作はあくまでも韓国映 . . . 本文を読む