世直しあるある探検隊が行く辛口雑記帳
天誅乙女の詩



辻政信と七人の僧―奇才参謀と部下たちの潜行三千里

光人社

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敗戦国日本とその戦犯たちを戦勝国の側から評価して批判し、単なる悪と決め付けるのはた易い。またそれに慣らされてその時節と人々の思いに目を向けることに価値がないとしてしまうのは、日本人としての怠慢であるかと思う。辻政信という人の生涯(功罪については種種の評価があり、本書では触れていない)は当時の高級将校としても稀有なものであった。貧しい生い立ち、頭脳明晰、鉄の意志と強靭な肉体を有した人物、不正や怠慢に厳しく部下、民間人にはやさしかった。なぜに終戦後タイ、ラオス、中国を経て日本で潜行したか、日本の再興を信じて「自分はまだ死ねない」という思いであっただろう。戦犯解除後、衆議院議員になり政界に参加したが、一途な軍人気質では自分の活躍の場ではなかった。再びラオスに向かい行方不明になる。金や名声にこだわらない崇高な一つの生き方がここにあった。


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生協の白石さん

講談社

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くだらない質問にもユーモアと誠実さを交えて掲示板の答えを書いている。冒頭6ページめの文章はまさに”粋”で素晴しいです。どんな答えをするかを期待して珍問奇問がエスカレートして白石さんを困らせる輩が増えないことを願うばかりである。

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『金持ち父さん、貧乏父さん』、『金持ち父さんの投資ガイド入門編』を読みまスた。後者の後ろのほうにチョコッと筆者と会話していた学生が「、、だからあなたはネットワークビジネスを勧めるのですね。」という一説があった。ここでピンと来た。最近書いた本で日本では書店に置いていない本があったのだ。『Business School 私がネットワークビジネスを勧める理由』だ。海外では一般書店に置いてあるのに、、。それはなぜか?筆者は本の順を追って読んで欲しいこと。ネットワークビジネスの先入観が日本ではうさんくさいものに捉えられていること。が理由と思われる。著書もキャッシュフローゲームもネットワークビジネスに誘うための布石だったのである。そのネットワークビジネスとはNUSKINだ。NSEと言うグループ会社の一つNUS(ニュースキン)はアメリカのD&B格付によると5A-1で超優良会社である。ディストリビューターとなって、億万長者になった人は企業人から一般のオバちゃんまでたくさんいるらしい。元手がかからず億万長者に成れれば結構な話なので興味はある。

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ホージンノススメ―特殊法人職員の優雅で怠惰な生活日誌

朝日新聞社

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しょっぱなから"ホージン"とやらの存在と公金にたかる職員、学者、官僚、天下り、ひいてはこの国の社会政治の仕組みについて呆れると同時に怒りがこみ上がる。「鉄のオクタゴン」の一つの検証がここにある。この本の文体が内部告発的生生しさを和らげるようなユーモアにあふれたものであるので読み易い。従って、多くの人がこの国の悪しき実態を”楽しく”学習することができよう。Amazonでのレビューにはホージン関係者の嫌がらせかもしれないが、辛らつな書き込みがあった。


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中国がひた隠す毛沢東の真実

草思社

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ある程度の中国研究をしていない一般人にとってはちょっと内容が難しいです。中国地図が描かれておらず地名の位置が分からない。当時の組織図が無い。訳者の日本語がかたい。という具合です。買う前に読み進められるかどうか試し読みをしたほうがいいと思います。

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ザ・詐欺師

宝島社

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詐欺に遭わないようにするにはその手口を知っておかねばならない。ゆえにこのような本は有効である。読むと結構、頭使います。手形のことも勉強しようという気になります。警察は民事不介入が原則で、この手の経済トラブルは立件しにくいらしいですね。考えをめぐらせると、バブル時代の銀行が抱えた不良債権の何割かは経済○○○によって生み出されたのではないかという気がする。それを国民の税金で補填しているんだよね。悪事ネタですので善良な人はイヤーな気分で読むことになるかもしれないが、詐欺に対して"抗体"を作る努力をしない社会人は「騙されるほうがバカ」と言われても仕方ないのではなかろうか、経理、商法、商習慣、民法、刑法、そして人心の隙間を突いてやってくる”ウイルス”を駆除しよう。

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日本とアメリカのビジネスはどこが違うか

草思社

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著者は長くアメリカで生活し、洞察力も鋭いと思います。ただ、さっとテンポよく読むのは難しい。ちょと難しい文章で書きすぎ。途中からしんどくなったので目次から選んで拾い読みするようになりました。

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時間とムダの科学

プレジデント社

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大前さんの記事は一部だけ、ユニクロの柳井氏、ソフトブレーンの宋氏他の寄せ集めで構成されている。ドラッカーについて調べるきっかけにはなりましたが、それ以外は目新しい参考内容はなかった。人それぞれ能率の上がる勉強法や健康法はある。やるべき本質を見出せない人には方法論を説いてもムダな気もするが、そこを何とかするのが上司の役割であろう。その辺りで悩んでいる人には少しは役立つかも。大前氏の名前があれば売れると思って作った本のようにも思える。買ってまで読めとは言えません。

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マンガ中国入門 やっかいな隣人の研究

飛鳥新社

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「やっかいな隣人の研究」という副タイトルから見てもわかるように、中国の外交における姑息さ、自国民、特に少数民族に対する弾圧、歴史的事実の歪曲を日本人は知るべきだという意図で書かれている。監修は台湾人の黄文雄という人。個人的付き合いにおいて中国の人にもいい人はたくさんいたし、これを読んで中国人は怖い、けしからん、野蛮だ。とは思いません。どこの国でもある程度、政治・外交となると醜くなるのはいたし方ない。言いがかり的、北朝鮮的、内政干渉的、国際的非常識に怒ったり、怯えたりして、振り回されていても始まらない、大事なことは日本が国としてこの”隣人”にどう対処し、付き合っていくのか洗練された大人の態度で対応することが肝要であろう。少なくとも諸外国にはそういう風に見られるようにという意味なんですけど。日本政府はまだ弱腰な対応しかできていないことこそ問題。この本の中で強烈だったのは”喫人”(人間を食べる)が20世紀初頭まであったということだ。戦乱、飢饉では大量に人が殺され食料になった。人骨が大量に発掘された場所を旧日本軍のせいにしている点だ。中国の悪い面で新たな発見があれば読む価値はあるだろう。もちろんこの本一冊で中国研究が十分であるはずがない。

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さらば外務省!―私は小泉首相と売国官僚を許さない

講談社

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★★★★★ 元外務官僚 天木さんの渾身の著書です。数々の外務官僚による公金横領、低俗なる体質、与党と結びついた保身、世界レベルには程遠い稚拙な外交、等等。大前研一氏の「鉄のオクタゴン」の実例をここに見ることができる。今の社会では国民はニュースだけに頼らず自ら勉強しなくてはダメ。政治家と官僚の腐敗、社会状況、世界の中の日本は全く見えてこない。何よりも大事なことは自民党に一票を投じないことで政権交代を実現させないと国民不在の政権は続くということである。是非、読んでいただきたい。お金の無い人はp104,105だけでも何処かで読め。

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