世直しあるある探検隊が行く辛口雑記帳
天誅乙女の詩



反転―闇社会の守護神と呼ばれて
田中 森一
幻冬舎

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今の日本をヤメ検の目を通して見れる良著だと思います。著者を善人だ悪人だと評価するのはナンセンスで個人から国家まで摩訶不思議な人間社会の実態を知りたい人にはお勧めですね。

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『アメリカ最強のエリート教育』でprep schoolに興味をもちました。ケネディ大統領も卒業した、チョート校に実際在籍した日本人のお嬢さんのお話。
ある程度裕福で幼少期に英語を覚える環境があり頭もよくないとなかなかこういう所には入学できないと思いますけど、こんな学校で青春時代をおくれたらなんて幸せなんだろうと思う。日本の中高一貫進学校よりずっといい。日本のそれが大学入試突破を最大の目標にしているのに対しprep schoolのそれは大きく違いますからね。


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古代ローマが好きな人にとって非常に面白い読み物です。カンネ、ザマに代表されるの会戦スペクタクルを堪能できるは言うに及ばず、ローマ内外の基本的な政治政策、つまりローマ市民と同盟都市(国)・属州の人々との権利・義務の違いは押えておかなければいけない重要なポイントであった。戦後の講和条約はこの理念に基づいており、パックスロマーナは決してローマ人の利益を優先したわけではないということだ。また、ローマは他国の優れた文化、芸術を尊重しており、ローマ人の言語であるラテン語を他の民族に強いることをしないばかりか、ギリシャ語とのバイリンガルに努めたのである。時代は紀元前3世紀半ばから100年の話、散散にローマを悩ませた”ハンニバル”であったが、結果的にローマに戦略を伝授し、スキピオとその後に続く執政官をして領土拡大に貢献せしめたこととなった。個個の登場人物の性格と功績を織り交ぜながら、”戦争は起こるのが諦観”であった時代の国々の繁栄と没落のお話は進むのである。

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政商―昭和闇の支配者〈2巻〉

大和書房

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戦後の数年間というものは戦国時代のようなもので、様々な大物小物が商争を繰り広げた。堤康次郎、五島慶太、横井英樹、そして物語の主人公である小佐野賢治。田中角栄、児玉誉士夫と並び昭和の政、財、闇の世界に君臨した。小佐野は山梨県東山梨群山村の極貧の農家に生まれ戸の無い家だったという。自動車部品会社の社員から始め、バス会社、ホテル(強羅ホテル、ワイキキ・シェラトン他)を買収、乗っ取りで手中に納める。ついには念願の帝国ホテル会長にまで登りつめる。昭和の木下藤吉朗のような人生と田中角栄との深い絆。「富士山は五合目から見ても、あの雄姿は想像できない」と田中の側近に助言するほど彼を認めていた。ロッキード事件係争中、平成を待たずしてに3人とも死去し、ひとつの時代が終わったのである。中曽根康弘、浜田幸一、女優松尾嘉代他数々の面々が登場し、事件、エピソードは大変面白い。

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黒幕―昭和闇の支配者〈1巻〉

大和書房

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小学生の時、『ロッキード事件』なるものが世間を騒がし、田中角栄、小佐野賢治、コーチャン等々面々がテレビによく映っていたことを未だ覚えている。この本は児玉誉士夫の生き様を描いたノンフィクションである。福島県安達郡本宮町生まれ不遇な少年、労働者時代を経てやがて右翼運動に傾倒してゆく。刑務所時代は読書に励み相当お勉強したようだ。海軍航空本部の物資調達機関いわゆる児玉機関の長となったことから出世街道を歩き始める。中国で得た大量の物資を終戦の混乱の中で隠匿する。このダイヤモンドを含めた巨万の富を背景に岸信介、鳩山派を助け、政財界に人脈を築く。また、稲川聖城との深い付き合いからも黒幕として十分な貫禄を得た。財界に起る揉め事調停の第一人者となる。いつの時代でも人脈を築くということが大事なのです。

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ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161

講談社

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ことわざ・格言ってのは経験の凝縮された形で結構「なるほど!」と思うものは多い。この本の中のそれは全てが”的を得た”とは言い切れずレトリックな部分はあるものの、真理に基づき十分面白い。受験生の年代には受けるし、きっと奮起できる材料となろう。

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みんなの政治ニュースがよくわかる本

幻冬舎

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鳥越俊太郎氏の書いた本です。誰もが楽しく平易に読めて政治に関する基本的な知識が得られる。大変いい本です。政治に感心を持たないということはこれら基本的なことが分かっていないからです。これを読めば政治ニュースが面白くなる。漢字に振り仮名を振ってあるし、中学生からでも読める。故にここに書いてあることは大人としては常識としたい。

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面白いほどよくわかる「タブー」の世界地図―マフィア、原理主義から黒幕まで、世界を牛耳るタブー勢力の全貌

日本文芸社

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日本と国際情勢をめぐるニュースを深く読めるように、この本に書いてある事柄を知識として吸収しておきたい。買ってよかったと思える一冊である。まさに『学校で教えない教科書』と呼ぶにふさわしい。

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売れているということと、とっつきやすい題名に釣られて読みました。非常に平易で平かなも多く、すぐ読めてしまいます。自分の専門を素人に語るとき切り口を替えて興味を持たせるというところが重要で成功の秘訣ですねー。”でんじろう”然り。身近な家庭内の処理すべき事柄について会計にリンクさせて考察する辺りは見事です。もったいないという心理を会計的に客観視すると否定したほうが合理的であるということ等は会計士でも陥る点である。まぁ全体として内容はやさしすぎるので、後々のため手元に置いておきたい本とするなら、そして、せめて大卒でちょっとでもサラリーマンを経験した人なら『社長になるための経理の本』(日本経済新聞社)の方をお薦めします。

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プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月

ポプラ社

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著者が逮捕されるまでのいきさつには同情の余地は無い。確固たる目的と行動があってニューヨークで生活していたわけでもなく、彼氏がロシアン・マフィアと知ってからも付き合いを続けていたからだ。外国で生活してみたいという思いから日本を離れトラブルに巻き込まれる例は後を絶たない。代償の大きい『青春の蹉跌』というところか。アメリカの刑務所という社会の最底辺を怖いもの見たさで読むには適した本である。そんな掃き溜めでも人は生きており、出合い、いざこざ、感動の物語は存在する。日本の普通の女の子が犯罪に巻き込まれる怖さ。育ちの悪さと教育の無さから安易に犯罪に手を染めてしまう環境があること。刑務官のいい加減な仕事ぶり等。アメリカの暗い部分が描かれるが、軽妙に小気味よく若い女性の感性で話しが進むため息苦しさは感じない。読み終わって、日本に家族がいて普通に暮らしていることが実は一番幸せなことなんだと気づかせてくれる。事ほど左様に”普通”が難しい階層の人々がアメリカには五万といるということ。”それでもアメリカが好き”なんていう輩は格好つけている甘ちゃんではないのか?結果的に幸運だった人間にはそう思えるだけのことなのである。4/18ドラマ放送される。

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