
受験に失敗し首つり自殺した裕一、ふと気付けば断崖絶壁をロッククライミングしてる
ようやくたどり着いたのは不毛の大地
そこには3人(小柄な中年男:市川、やくざ:八木、紅一点:美晴)
全員自殺者で天国にも地獄にも行けない幽霊
全員揃ったところでパラシュートで降りてくる神様
7週間で100名の自殺者を救え!達成したら天国に行ける!
4人はいやおう無く地上に突き落とされる
地上につけば幽霊なので人からは見られない、同時に物を動かせない
消防隊員のようなオレンジのユニフォームとどう使うのか分からない装備
幽霊なのでお腹は空かない、寝る事も不要、疲れもない、たばこも喫えない・・・
戸惑いつつも手探りで活動開始
一人また一人と救いながら装備の使い方・コツを発見してゆく
自殺しようとする人を救いつつ、自分の場合はどうなのかと考える
ギリギリで100名自殺しようとしてる人を救う
レスキュウ隊はそれぞれ自分のケースを理解する
どたばたドラマと言う設定ですが、内容は深い
高野和明著(文春文庫)

聴覚障害者の”ひとみ”が開設してるブログ「レインツリーの国」
ひとみは本好きです
ブログに本の感想を想うまま書いています
彼女はネット上では聴覚障害を意識することなく自由に羽ばたけます
向坂伸行は10年前に読んだ本を思い浮かべ当時本好きの友人はおらず
感想を話し合うことも無くずっと気にしてる
ネットで検索しネットで検索し彼女の感想を読む
「お~、話せる人が見つかった~」
早速、メールで自分の感想を書き彼女の感想、表現の仕方男女の受け取り方が違う・・等を
送信する(返事が来るとは思いもよらなかった)
返信があり、急速に惹かれる。
ひとみも同様に惹かれるが自分には聴覚障害というハンデがある。
一歩が踏み出せない・・・
逢いたいのに、顔が見たいのに踏み出せない、もどかしい・・・
勇気を振り絞り逢うことにする
でもネット上では自由で誰とでも対等だけど現実はそうはいかない
彼には良い子にみられたい、対等でありたいと
補聴器を付け聴覚障害であることを内緒にする
しかし、補聴器を付けても低音ならかすかに聞き取れる程度の張力しかなく
デート中も聴く事に集中してるつもりでも、街中で話掛けられたら聞こえない
彼はひとみの聴覚障害を知らぬまま話してる
当然、彼女の反応は少し遅れる
最初のデートは失敗・・・
彼は聴覚障害を知る、彼女への酷い言葉を反省
再度デートを試みる
男女の考え方の違い、健常者と障害者の考え方の違い、お互いの見えない部分での心の傷
それらが絡み合い、遅々として進まない
お互い好きなのにちぐはぐになる
レインツリーの国は、ひとみにとって障害者であることで普通の恋愛・親友は出来ないと諦め
ネット上の仮想空間で自由に話し、ハンデを気にせず普通に振る舞える女性になれる唯一の場所
実際に人を好きになりこんなにも大切に想えるなんて・・・
彼とのコミュニケーションはまだまだ苦労は多いが今は一緒に歩みたい
仮想空間でない現実の世界で
有川浩著(新潮文庫)

小さな町から大都会に移り住み、寂しがる我が子のために描かれました
お母さんの思いやりですね
この絵本は1958年初版で55年経っても色褪せない
2冊組です
「ともだちはどこ?」
ひとりでも多くの友だちをつくることが大切?
たったひとりでも、ときには人以外の相手でも
いとしく思うことが大切よ!
ちいさな声に耳を澄ませばきっと素敵な出会い
ありますよ。
「はるになると」
春は、とても素敵なきせつです
綺麗な花が咲き、ここちよい風がふきます
でも、1年ずっと春だったらつまらない
寒くてつらい冬があるから嬉しくなります
生きてくことも同じかも、つらいことが
あってもいつかかならず春はやってきます
おかあさんの想いとやさしい絵、小川糸の翻訳です
J・W・アングランド著(訳:小川糸) 文溪堂

結構怖いタイトルです
何に惹かれたのかBOで速攻購入した本です
難病に命を奪われようとしてる子供、その病気には治療方法が無く対処療法でしばし延命出来るが
止められない。
難病にかかれば100%の致死となる、原因は遺伝子異常によることが分かっている。
発病は10万人に1人で世界に10万人の患者がいる
時を同じくしアフリカのコンゴでピグミー族に生まれた子供がアメリカ合衆国の興味を惹く
その子供は3歳ながら人類と思えない知性を持つ
その知性はけた外れてて人智の及ぶ範囲を超える
人類の進化形=突然変異した人類と考えられている
USAは危機を感じ抹殺計画立案と実行を指示する
作戦実行部隊は4人、実行部隊にはコンゴのピグミー族に潜伏期間の長い致死性の
ウィルス出現したため罹患者を抹殺しウィルス拡散を防止すると指示を受ける
本来の目的はUSAにとって脅威となる新人類の抹殺と実行部隊のメンバー抹殺だった
紛争地帯であるコンゴに潜入し成功し新人類と接触する
そこで見たたった一人の新人類と彼を保護する白人ピアースとの話から
抹殺計画を放棄し救出作戦に切り替える
紛争地帯を潜り抜けアフリカからの脱出し日本に向かうべく行動開始
日本では父を急な病で亡くした薬学部大学院生である研人は父からメールを受け取る
死後数日経ってからの着信である
意味不明な内容と先の難病治療薬の創薬の指示が記されてる
半信半疑ながらメールの指示に従い実家の父の書棚から新たな指示を見つける
1か月で創薬せよ、創薬には実験室が用意してあるからそこで一人で開発せよ
無理難題と思いつつ、創薬開始する
コンゴでの脱出作戦は日本から特別な通信ルートで現地部隊に指示が送られる
USAは通信内容は把握出来ないが、USAの作戦が筒抜けになっており日本から現地部隊に
行動指示が出てるのではないか?
日本の警察を巻き込みテロリスト実行部隊が潜伏してると触れ込み研人確保に向かう
スリリングな展開があり、創薬は完成し時間切れギリギリに患者を救う
コンゴからの脱出部隊も日本からの指示通りに行動し脱出に成功する
日本に到着しそこで彼らが見たものは・・・・
お試しあれ