建物解体屋にむじ~の≪必殺壊し屋日記≫

長きに亘り家族を守り続けた家を解体するのだから、建物に対する感謝の気持ちを忘れちゃいけない…

アスベスト

2007-12-06 10:02:14 | アスベスト
新聞・TVでの報道は日毎に増えてます。

解体工事前には、建設リサイクル届出を提出しますが

その際、アスベスト含有の建材の使用の有無を聞かれます。

建築指導課だけでなく環境保全課の方でも確認されます。

鉄骨造の倉庫解体の場合はスレート板を使用してるケースが多いため

建築指導課・環境保全課の方が現場検証されるケースが増えています。

スレート板などは、アスベストの含有比率が15~30%位有りますので

神経質に確認されるのは当然だろうと思います。

吹き付けアスベスト(飛散性アスベスト)で40~50%の含有比率ですから

スレート板(非飛散性アスベスト)でも解体には細心の注意をしなきゃなりません

ご近隣の皆様の健康被害・当社の職人の健康被害が出ないよう

スレート板や疑わしい建材がある場合はお施主様にお伝えし、アスベスト含有

検査をしています。

吹き付け材(断熱材・保温材)は必ずアスベスト含有検査をします。

アスベスト撤去

2007-11-26 17:41:08 | アスベスト
アスベスト含有建材はレベル1~3まであります。

レベル1・2は飛散性アスベスト含有建材(吹き付け材・保温材)で

作業は飛散防止のため密閉し湿潤化しなければなりません。

また、作業するのに資格が必要になります。

撤去した廃材の運搬も特別管理産業廃棄物収集運搬の資格も必要です

届出も1cm位の厚さの書類となり提出先も建築指導課・環境保全課・

労働基準監督署他への提出が義務付けられてます。

要は大変な(金額・作業共)工事となります。


レベル3は、非飛散性のアスベスト含有建材でスレート板・セメント瓦が

代表的な建材です。

これらの建材は全て手ばらしで解体します。

ダンプに直接積み込みは禁止で、袋を2重にして運搬します。

他の廃材ならば中間処分場へ持ち込めますが、最終処分場へ持ち込まなければ

なりません。




ローリングタワー

2007-11-26 17:16:51 | アスベスト
写真撮るの忘れた!(しまった)

ローリングタワーはよくビル等の改修工事で足場内を

歩けるようになってる「ビデ足場」というのがあり

ビデ足場の1スパン分を2段組みして足にタイヤ(ちっこいの)を付けた物です。

使用方法は、外壁・屋根にスレート板を使った建物解体時

スレート板を撤去する際に使います。

屋根・壁に一人・ローリングタワーの上段に一人・中段に一人・地上に一人

のような体制で

「えっさほいさ・えっさほいさ」と上から順に手渡しでばらします。

最近特に、アスベスト含有建材の撤去について注目が集まってます。

当然ながら、スレート板の撤去は手ばらしが標準です。

建物解体の手作業部分が多くなりますので建物解体費は高くなります。


非飛散性アスベスト

2007-11-22 21:33:24 | アスベスト
鉄骨造の建物解体の建設リサイクル届出を提出してきました。

役所の環境保全課の方が視察の来られるそうです。

倉庫=>スレートの外壁=>アスベスト含有物質=>非飛散性アスベスト有り

だから、チェックしなければならない。(きっとこんな風に考えたんでしょう)

アスベストにはレベル1~3まで有り

レベル1・2は飛散性アスベストなので届出も工事も大変です。

提出書類も1cm位の厚さになります。

レベル3は非飛散性なので手作業にて取り外し最終処分場まで持込みます。

ご近所様への配慮・職人の健康管理も大切ですから細心の注意が必要です。

関心の高さは我々だけでなく役所の方も意識が高いようです。

自分も疑わしい物見つけたら、専門の成分分析屋さんにアスベスト含有分析

しています。

なければOKなのですが、なかなかそうは行きません。


アスベスト御出まし!

2007-08-24 16:19:46 | アスベスト
鉄骨造建物の解体工事で内装撤去工事中の天井波鋼板にふわふわの青っぽい

断熱材出現!

サンプルを検査用の袋に回収し、検査機関に送付しました。

当然ながら工事中断です。(みんなの健康管理大切ですもんね)

結果は飛散性アスベスト(クロシドライト)でした。

元請建設業者様に連絡し指示を待ちます。

アスベストの撤去工事は、特別管理産業廃棄物を取り扱う資格が必要です。

資格無しでは、工事だけでなく運搬も出来ません。

よって、アスベスト撤去は専門業者に委託します。

おおよその費用は、検査分析で5~10万位

撤去工事は建物の床面積が100㎡ならば、

吹付け面積は1.3~1.5倍位の計算で130~150㎡となります。

理由は、波鋼板・H鋼など凸凹の表面になっているためです。

工事費は2万円~3万円/㎡となります。

だから、建物解体費よりもアスベスト撤去工事費のほうが高くなります。

万が一アスベストあるかも?と思われる場合は検査機関に分析依頼したほうが

良いと思います。

検査機関はインターネットで検索すれば沢山ありますので、出来る限り近い所で

検査分析されると良いと思います。