シアーな瞳に恋してる

リネージュ10年越し復帰。アク鯖。目玉を愛する珠留(たる)の極貧リネ日記。

【おはなし】 傲慢トリオ番外編 Merry Christmas~アイリスはお年頃

2017-12-25 07:11:38 | リネあれこれ

勢いだけで書きました。

ざっと見直しはしましたが、
時間がなくてよく読み直していません^^;
誤字脱字やおかしな日本語があったらごめんなさい。





登場人物?:グリム、リッチ、ウグチ
新・登場人物?:アイコ、バルド、バンプ、エキストラ数名
場所:傲慢の塔、アデンの街

友情出演:女プリ




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前回までのお話
【おはなし】 傲慢トリオ、夏の金策事情

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ここは傲慢最上階。



グリム 「リッチよー」


リッチ 「イエス、マスター!何の御用でしょうか?」



グリム 「何の御用じゃないでちゅ!

今月も赤字でちゅ!コピー商品にお化け屋敷プランは大コケでちゅ!

意見箱にはコピー商品に対する苦情がいっぱいでちゅ!」


リッチ 「そうは言われましても、力を失った商品はウグチ殿の案で…」


グリム 「よくもぬけぬけと人のせいにできるっちゅー!

このまま塔と共に朽ちていくでちゅ!年が越せないでちゅ!!」




ウグチ 「まあまあ、グリムちゃん、リッチの旦那。

いまプレミア感満載で話題になるような目玉ドロップってやつを考案中やねん。

あとは本人の承諾を得たら即商品化できるで」


グリム、リッチ 「……」


リッチ 「うーむ、やはりここは癒し系に改装するしかないですな」


グリム 「とにかく金がないでちゅ!

先日大感謝祭のイベントで一同揃って下界に出張に赴いたというのに、

まだバイト代が振り込まれてないでちゅ。せちがらい世の中でちゅ」



リッチ 「そうそうマスター、下界はいま釣りが大ブームだそうで。

この塔に釣り堀を造ってはいかがですかな?

魚のかわりにピチピチと活きの良いゾンビロードやマミーが釣れると言う…」


グリム、ウグチ 「……」


グリム 「もう内装や外観だけでなく、配管まで腐って使い物にならんと言うのに。

どうやって水を組み上げるでちゅか?


これはもう塔を修繕するより、

隣の土地に新たに建て直した方が安くつくかもしれないでちゅ…」











アイコ 「グリム様、リッチ様、お取込みのところ失礼します。

皆さまにお話しがあるの」


ウグチ 「アイコちゃん、待っとったで。

前に話した例の件、ようやくええ返事きかせてくれるんか?」


アイコ 「私の名前入りパンツ商品化の話ですよね…。絶対に嫌です!

その話じゃなくて。



皆さま、私アイコは…アイリスは結婚します!」


グリム、リッチ、ウグチ 「…!??」


アイコ 「長い間お世話になりました。

今後は愛するダーリンのために、女の幸せに生きていきます」


グリム 「なんでちゅと!

紅一点のお前がいなくなれば、ますますこの塔は誰も訪れなくなるでちゅ」


リッチ 「…紅一点って、うちの嫁(ゼニス)もいますが…。



ごほん。

それでアイコ、一体どこの誰と結婚するというのかね?」



アイコ 「バンプ様です。(赤面して)ええ、バンプ様」


グリム、リッチ、ウグチ 「…ぬおおおおお??!」


グリム 「と、とりあえず、おおおおおお落ち着くでちゅ!

よりにもよって、なぜになにゆえバンプなのでちゅかっ!?」


ウグチ 「確かに見た目はイケメンやけど、

腕振り上げるだけのやる気のないパンチやし、マントの中に不潔なコウモリ飼うとうし、

女を見たら声をかけずにいられない無類の女好きや。

しかもナルシストで露出狂。あいつは正真正銘、生粋のヘンタイやで」


アイコ 「終わりなき戦いの日々で、唯一私に優しく接して下さるのは、

バンプ様だけなのです」


リッチ 「アイコは過去にバンプに血を吸われておるからなあ」


アイコ 「それにバンプ様の事を想うと、

昔にバンプ様に噛まれた首の傷が疼いて、胸が熱くなるんです。

ああ、バンプ様お慕い申し上げてます」


ウグチ 「こりゃあかん、重症や」




グリム 「アイコよ、この結婚の話を、父親は、バルドは知ってるでちゅか?」


アイコ 「いいえ、まだ。でもきっとパパなら認めてくれるはず」




バルド 「…駄目だ…」


アイコ 「パパ!」


ウグチ 「バルト、話きぃとったんか」


バルド 「…結婚は断じて認めぬ…絶対だ…」


アイコ 「パパならきっと分かってくれると思ってたのに、思ってたのに…

パパのばかーーーっ!!」


バルド 「…アイコ!…」











ウグチ 「で、グリムちゃん、どうするんや?

アイコにバルド、ふたりとも塔から飛び出していったで」


グリム 「むむ、これでは塔は営業できないでちゅ!至急ふたりを連れ戻すでちゅ!」


リッチ 「すぐにシアーとクーガに探させます」


グリム 「待つでちゅ。下界はいま昼間でちゅ。

それに我々はこの地と塔から力を得ているでちゅ。塔から離れると危険でちゅ。



そう…安く使える知り合いがいるでちゅ。その者にウィスするでちゅ」











アデン港。桟橋。
日差しから身を隠すようにマントをすっぽり被って、アイコは途方にくれていた。


アイコ 「飛び出してしまったけれど、どうしよう。

バンプ様、お願い、迎えにきて」



そこにアデンの勇士3人組が通りかかった。



勇士A 「なあ、似てないか?」


勇士B 「アイリスじゃねぇーか。アンデットがこんな日の当たる所で何やってんだ」


勇士C 「いつもいつも、しょっぺぇドロップ出しやがってよ。

なんか金目のもん持ってねえのかよ」


アイコ 「こ、こんな時に…(何も持たずに出てきたから武器は無いし)

くっ!(やはりりブリザードも放てない)」


勇士A 「レアを出さないお前らのせいで、こっちは赤字続きなんだぜ」


勇士B 「課金額もかさむ一方だしよぉ」


勇士C 「身ぐるみ全部剥いじまうか。コスチュームとか売れるかもな。

特にアイリスのおぱんつなら高値が付くかもしれないぜ」


アイコ 「(助けて、バンプさまっ!)」



アイコの絶体絶命のピンチに、一段高い所から正義の味方?が登場。



女プリ 「そこまでよ、悪党ども!」


勇士B 「な、なんだ?!」


女プリ 「か弱きおなごひとり、三人で取り囲むとはいかがなものよ?

その無粋で野蛮な行為、たとえお天道様が許したとしても、この私が許さない。

目玉にかわっておしおきよー!!」





勇士A 「さてと。今ほんの一瞬だけ邪魔が入ったが

(足元にボロ布のように転がっている女プリをちらりと見やって)


アイリス、覚悟はいいな!」



その時。



バルド 「…娘から離れろ…」


勇士B 「こんどは誰だ!?」


アイコ 「パパ!」


勇士C 「ナイトバルドもか。こいつはいい、そのツーハンドソードをよこせ」



バルド 「…もう一度言う、娘から離れろ…」


勇士A 「な、なんだ、この威圧感半端ない気迫のオーラは!?

いつものナイトバルドじゃねぇぞ」



バルド 「…悪!即!斬!!…」


勇士A 「うわあああああっ!つ、つよい!」


勇士C 「一時帰還だ!クラン員を呼び集めて出直すぞ!」


勇士B 「覚えていろよーっ!」





アイコ 「パパ…(バルドに駆け寄って、ぎゅっと抱きついた)ごめんなさい」


バルド 「…アイコ、塔に還るぞ…」


アイコ 「はい、パパ」











ふたたび傲慢最上階。



グリム 「よく戻ってきてくれたでちゅ。ふたりとも無事で何よりでちゅ」


リッチ 「もうすぐ日が暮れる。ボスタイムに間に合いましたな」


アイコ 「グリム様、リッチ様、アイコはバンプ様との結婚は取りやめる事にしました」


グリム 「うむ、その方が賢明でちゅ」


アイコ 「そのかわり、アイコはパパと結婚します!ね、パパ?」


バルド 「…生涯嫁には出さぬ…」


グリム 「ま、まあ、結婚はともかく、ふたりとも末永く塔で暮らすでちゅ」




アイコ 「それと、ウグチ様。パンツ商品化の件、協力します。

下界ではなんだか需要がありそうですし」


ウグチ 「ほんまか!じゃあ早速とりかかるで。

ついでにパパさんのパンツも作るか。親子セットで高く売れるかもしれへん」


グリム 「今日は色々あったが、万事めでたしめでたしでちゅ」





女プリ 「あの、ところでグリムたん。今日の依頼のバイト代くださいなー。

もちろん復旧代も付けてくれるのよね?」


グリム 「ここに侵入者がいるでちゅ!人間でちゅ!塔から追い出すでちゅ!」


ウグチ 「ってことで悪いなあ。ほな、さいなら」


女プリ 「待ってここ屋上…、あーーーーれーーーーーー」


ウグチ 「投げ捨てといたで」


グリム 「よしでちゅ。


では皆のもの、ボスタイムの準備でちゅ!

今宵下界では聖なる夜の祭りらしいから、我々も盛大に出迎えてやろうでちゅ!」



ウグチ 「今夜は塔にちょっとしたイルミネーションを施しておいたんや。

お客さんたちも盛り上がるやろ。

点灯や!ハッピーホリデー♪」


リッチ 「ウグチ殿、また無駄遣いしおって…」



グリム 「余もそろそろ本気を出して、馬から降りるでちゅかね。


さあ祭りのはじまりでちゅ!」





























グリム 「ところで、バンプはどこに行ったでちゅか?塔にはいないようでちゅが」


リッチ 「街で女の尻でも追いかけてるんじゃないでしょうか」


グリム 「どうしようもないヤツでちゅ」







アデンの街にて。
表通りではなく、薄暗い路地にその黒い影はいた。

今宵も獲物を求めて。


バンプ 「お嬢さんっ、私と血も身も凍るような甘美な夜を過ごしませんか?」


通りがかった女性の前に飛び出す。


「きゃーー!ヘンタイよっ!!!」


バンプ 「ハァハァ、待ってお嬢さん~!お嬢さーーーん~」






そんなわけで今日も変わらず、アデンは平和です。

アデンにいるすべての皆にハッピーを。
メリークリスマス~♪







おしまい

※これはフィクションです。




たる