Jazzを聴こうぜBLOG版

100の質問配布中。
カテゴリーの「100の質問」からどうぞ。

今日聴いたアルバムの中からあれこれ2

2004-09-20 20:49:02 | 今日聴いたアルバム
今日はヒマだったので音楽聴き倒した・・・・・って、前にもあったなこの書き出し。
ネタがなくなったらこのパターンが来ると思ってください(笑)。
それでは今日聴いたアルバムの中から5枚ほど。

Ralph Towner(ラルフ・タウナー、g) & Gary Burton(ゲイリー・バートン、vib)のデュオでのアルバム Match Book。
これはねぇ・・・・・半端じゃない。
なにがって?、フレーズの美しさが。
2人のかもし出す独特の香気と、曇りがちの空にあくまで淡々と流れていく雲間から時折日が差すような奇妙なやわらかなタイム感覚。
休日に流しておけば文句ない一枚だね。
それまでGary Burtonは知ってて、このアルバムを気まぐれに購入してからRalph Townerも意識しだす。
全9曲中6曲がTownerのオリジナル。
って事はこの独特の雰囲気はTownerの色なのかな・・・・・。

世界最高のコーラスグループといわれているThe Manhattann Transfer(マンハッタン・トランスファー)の最高傑作と呼ばれるアルバム Vocalese。
Vocalese、ヴォーカリーズって、すでに録音されたインストノ音源に歌詞をつけて歌う事らしい。
珠玉のスタンダードの数々の、主にビッグバンド用にアレンジされたものを中心にヴォーカリーズして歌いまくってる。
これは文句なしに楽しいね。楽器による伴奏はもちろんありだけど、4人でゴージャズなビッグバンドサウンドを再現しちゃっているという、ちょっと人間業じゃないですね。
ゲスト陣の豪華さも半端じゃない。
挙げていくと切りがないのでやめときますが、歴史的な巨匠から超絶技巧のトップアーティストまでがズラリと勢ぞろい。
これはちょっと聴いた方がいいですねぇ。

Zoot。
これは有名でしょう。Zoot Sims(ズート・シムズ、ts,as)の代表作。
音が太くて暖かいよね。最近のアーティストたちの音楽ってやっぱりどこか硬質な感じがして、聴き続けているとどこか落ち着かない気分になってくる事がある。これはどんなにホットでヴァイタルな演奏をする人でもそう。これは録音技術や音質の向上にその原因があるのかもしれないね。そんな時はアナクロでホットな時代のジャズを聴くに限る。
このアルバムはそんな時の常備盤。
暖かいね。ぬくぬくしてくる。
バリバリ吹いてても、どこかひさしぶりに我が家に帰ってきたようなホッとする感覚があるよね。

Seven Days Of Falling。
しばらく前から話題になっていて、あのKeith Jarrett(キース・ジャレット、p)が「彼はいい。今最も注目しているピアニストだ」とまで言ったというスウェーデンの新進気鋭のピアニストEsbjorn Svensson(エスビョルン・スヴェンソン、p)の自身のトリオでのアルバム。
ジャケにババーンと「e.s.t」って書いてあるやつね。因みにこの人のアルバムはこれが初購入。
エフェクトの使い方が面白い。
ピアノの音色を殺す事無く、ホンワカと控え目に音色を変えてる。それがラジオボイスっぽかったりリバーブだったり、よく聴かないとわからない程度のコーラスだったり。
で、結果としてそれが雰囲気作りにバッチリはまってる。
どんな楽器でも、無闇に音を変えちゃうんじゃその楽器を演奏する意味がないと僕は常々思っているんだけど、この人はそこら辺のバランス感覚が絶妙。
面白いですねぇ。

Wes Montgomery(ウエス・モンゴメリー、g)の遺作、Road Song。これを寝る前の子守唄代わりにしようと流してる。
この人は晩年はA&Mでビッグバンドやストリングスをバックにしたイージーリスニング的な3部作を残すんだけど、この3作ともどこか乾いた感じがするのはなんでだろ。
識者にはこの3部作は評判悪いけど、僕は結構好きなんですよね。
熱気や才気の迸りを感じるような全盛期のエネルギーやスイング感は微塵もないけど、大編成の中でWesのギターが溶け込んでいるというよりは、周囲とは隔絶して独りで淡々と弾いているような、どこか荒涼とした哀感があっていい。
オクターブ奏法なんて別にこの人が作ったもんじゃないし、現在のギターシーンから見れば特別騒がれるようなもんじゃないと思うんだけど、この荒涼とした哀感だけはこの人にしか出せなかったなぁって。

はい、今日はこのくらいにしておくか。
この聴いたアルバム羅列戦法はネタがなくなって困った時に便利ですね。
そのうちまた使います(笑)。

ではでは。