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気が向いたとき、気が向いたことを、適当に並べてみようと思います。

芸能と私(2) 朝青龍はなぜスターになれないのか

2005-03-29 05:49:26 | 娯楽と私
 大相撲人気のリサーチで、おもしろくないと思っている人が70%、内、その理由としてスター力士がいないからというのが70%にのぼるというデータがある。

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 上記サイトにその詳細があるのだが、直にソースを示すことはできない。ネット上だと会員登録をしないと参照できない仕組みになっている。僕は無料メルマガに登録していて、メール上でだけ、結果を知ることができた。転載が禁じられているので、コピペもはばかられる。。。



 で、相撲人気は若貴ブーム以来下がっているという実感もある。スター力士がいないというのもうなずけるものではある。

 無類の強さを誇る朝青龍関。しかし、スターとは認識されていない。実際、人気があるようにも感じられない。なぜだろう。



 一つは外国人力士という点だろう。強さが人気へとつながった外国人力士は小錦関までで、曙関以降はそうした流れがなくなってしまった感がある。曙関はむしろ若貴に対するヒール役という感じ。武蔵丸関は、そのブームに飲み込まれ、目立たなかった。そして、朝青龍関へとつながる「三役をこえる外国人力士」。

 曙関以来、外国人力士が珍しくなくなったことで、日本文化の侵略者のようなイメージをもたれるようになったのだろうか。相撲を観る日本人にとっては、ナショナリズム的な気持ちが小さくどこかにあるのかもしれない。

 二つ目として、ライバルの不在という点があげられると思う。一人勝ちというものは、見ていておもしろいものではない。スリルがドキドキ感がないと、興味は薄れるだろう。個人的に琴光喜関に期待していたが、ダメだ。名前からもってセンスが悪いしな。琴桜にしておけばよかったのに。。。

 で。貴乃花関、若乃花関には曙関がいた。千代の富士関には北尾関、小錦関。千代の富士時代は、四横綱四大関がいた。強いものが並立していないとストーリーにおもしろさが出ないのである。

 三つ目は、個人の性格に起因するだろう。トラブルを起こし、奔放なふるまいでワイドショーにとりあげられ、横綱不適格というイメージが浸透してしまったのだろう。



 横綱に要求されるのは心技体の三要素という。若さで割り引いても、どう見ても心が弱い。あの小さな体で他の力士をバタバタとなぎ倒すのは、非凡の素質であるが、心の面が伴わないため、横綱として不十分のように見える。

 貴乃花関も若くして横綱になり、大横綱と呼ばれるようになったが、結局心の面は最後まで埋めることはできなかったように思っている。それでもなお人気があったのは、若乃花関、曙関との構図、ストーリーや、サラブレッドという地位だとか、相撲の巧さ強さがそれを埋めて余りあるものだったと思う。

 また、心の問題にしても、終始ワイドショーを騒がせ続けたものの、相撲に対する求道者的な姿勢は一流だった。逆にそれが怪我をおしての出場につながり、相撲人生を短くしてしまったのは残念でならないのだが。



 朝青龍関には、相撲への情熱も人間的深みも感じられない。それが人気が出ない原因だろう。そうしたイメージはなかなか消えることもないので、ここは新たなスターを待つしかないのだろうか。相撲人気が復活するためのクリアすべき要素はたくさんある。



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2005-03-05 23:54 芸能と私(1) 襲名



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芸人と私(2) 長井秀和

2005-03-17 00:03:24 | 娯楽と私
長井秀和について



 昨日「芸人と私」を始めたので、とってつけたように、芸人についての話題を扱ってみる。

 さて、長井秀和。僕は彼がそれほどお薦めしようと思っているわけではない。とりあげるのは、今のお笑いブームの中の犠牲者と思っているからだ。

 彼は、タレントの才能がない。どちらかというと、芸人肌。

 「間違いない」と毒舌で有名だけど、そんなにおもしろくないと思う。いや、楽しめるのだが、腹を抱えて笑ったり、ハマったりすることはない。

 そんな彼のレギュラーの一つに日本テレビの深夜番組「メンB」がある。その中で彼は吉川晃司のマネをしたキャラを登場させるのだが、このキャラ、僕は好き。そして、これを見るにつけ、彼はタレントはむり、芸人として生きてた方が細く長く生きられるんじゃないかという気がするのだ。

 吉川晃司のモノマネだと、大抵『モニカ』を歌うのが常。それを長井は、『KISSに撃たれて眠りたい』とか『ジェラシーを微笑みにかえて』をチョイスする。

 この歌がわかるの、僕らの世代の男限定だと思う。そして、僕たちにとっては、この歌は微妙にハマる。10年くらい前に次々に発表されたこの曲たち、当時の吉川晃司のキレ具合が、今から思い出すと微妙に笑えてくるところを、よくツイている。

 この感覚は、長井も含めて僕らにしかわかるまい。こういうところを狙ってくるのは芸人っぽいなあという気がするのである。彼自身、吉川のマネをしているときは結構楽しそうだし。



 いっぽう、エンタの神様でのヘビーローテーションで、ネタの精度は極端に落ち込むし、司会業もいくつかこなしているようだが、前に出ようとする気概もなく、目立たずに終わっているところをみると、タレントには向いてないなあと思うのである。

 エンタでブームに火がついてしまったのが、彼の人生を狂わせたのかなあと思うと複雑だ。



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長井秀和オフィシャルサイト 【間違いナイ!】
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2005-02-14 06:08 テレビと私(4) スパイ2/7



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芸人と私(1) 川谷修士パカパ!!

2005-03-16 00:14:39 | 娯楽と私
川谷修士の結婚について




「2丁拳銃」川谷が結婚告白 - スポニチアネックス


 これ、ニュースになってるけど、僕はなぜかずっと前から知っていた。どこで聞いたんだっけ?

 野々村さんには失礼だけど、修士みたいなイケメンだったら、もっとキレイな嫁さんもらうんだろうなあって思ってたので、意外だった。

 いわば職場恋愛。2丁目劇場でいつも顔を合わせていた女性と理解が深まり、めでたくゴールインしたのでしょう。修士おめでとう。

 修士は頬がコケてる人が好きなのかな?野々村さんもだけど、2丁拳銃の相方の小堀もコケてるよな。そういえば、野々村さんもボケだったな。夫婦生活でもいろいろツッコンでいるのでしょうか?

 あらためて修士さん、おめでとうございました。



■ここにトラバ打ちました
アイツを振り向かせる方法:ニチョケン・修士結婚「していた」
たけこさんの日々精進。:今年1番の驚き、更新。



■関連リンク
2丁拳銃公式HP ピストルジャンキーズ

「2丁拳銃」川谷が結婚告白 - スポニチアネックス





M-1グランプリ2003(DVD)

※2丁拳銃は決勝に進出して完成度の高い漫才を見せるが、なぜか審査員の評価は高くなく。。。



■関連エントリー
2005-02-26 22:44 テレビと私(11) めちゃイケ(後編)
2005-02-22 21:05 テレビと私(9) めちゃイケ



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芸能と私(1) 襲名

2005-03-05 23:54:01 | 娯楽と私


 昨日のフジテレビの編成はなかなかよかった。

 中村勘九郎の第十八代中村勘三郎襲名のスペシャルの直後に、メントレで九代目林家正蔵を襲名する林家こぶ平がゲスト。

 日本の伝統芸能の特異な文化でもある、この襲名。中村勘九郎の場合、惜しい気がする。勘九郎は、「勘九郎」という名前を既に動かぬブランドとして構築しているからだ。まあ、名前を継ぐというのは、それくらいの格が出てからでないとできないのも事実だが、それにしても「勘九郎」という名前が実に惜しい。

 いったい、彼ほど天才だと思う人はいない。僕の、芸能人の天才と思う人ベスト3に明石家さんまと共にランクインする人だ。もう一人は教えない。たけしではないとだけ言っておく。

 その動作に人格がにじみでるところが、また、その深い人格が、彼を天才と思わせる由縁かもしれない。その最たる例と思うものを話したい。

 数年前の大河ドラマの「元禄繚乱」の主演をつとめたが、彼ほど「忠臣蔵」の大石内蔵助にふさわしい人はいないと思った。子どもの頃から「忠臣蔵」は好きで、いろんな「大石内蔵助」を見てきた。里見浩太朗、ビートたけし、松方弘樹、高倉健、佐藤浩市、北大路欣也、中村吉右衛門、松平健。勘九郎には誰も及んでいない。

 大石内蔵助という人物は、実に多面的な性格である。ぼんやりしている人柄の人。まじめに武術の心得を持つ人。女遊びも心得る人。危機に際しては強力なリーダーシップを発揮する人。深謀遠慮に長けた人。

 まじめ、さりとて遊びもし、普段は目立たないが人を惹き付ける魅力をもつ。そんな特徴は、たけしだとまじめな面が描ききれないし、松方弘樹だと少し堅くて近寄りがたさもある。さりとて、他のキャスティングだと、女遊びを心得る面が描ききれない。

 勘九郎は、そうした面を全て満遍なく違和感なく描ききることができた。まじめであり、遊び人でありというイメージはそう簡単にはつくれない。彼の人柄はそう見せることに成功しており、天才だなあと思う次第である。

 というような理由で、勘九郎の名前が失われるのは実に惜しい。



 そういえば、数年前の長州力のインタビューで、「長州力」の名前を佐々木健介にあげてもいいのではと聞かれた時に、いいけど健介という名前で既に一人立ちしていると言っていたなあ。



 いっぽう、こぶ平は、いいタイミングだと思う。まだまだ正蔵の名前は重いと思う。ただし、先代の正蔵の人情話などは、そんなに秀逸と僕は思わないのだが。。。ただ、非常に評価が高かった人の名前を受け継ぐということで、まだまだこぶ平には荷が重いかと思う。

 ただ、こぶ平には伸びしろがある。これからに期待。勘三郎もこれ以上に芸を完成させてくれるならばと思うと、楽しみである。



 さて、この「襲名」という文化、いろいろ考えると、功罪あるなあと思うのだが、二人ともよい方向にまわっていくと思う。



■ここにトラバ打ちました
勘三郎さん【風(Foo)】



■関連リンク
十八代目中村勘三郎
geinin.jp: 林家こぶ平





林家正蔵『正蔵一代』



中村勘九郎 平成中村座ニューヨーク公演「夏祭浪花鑑」(DVD)



NHK交響楽団「元禄繚乱」(CD)



『元禄繚乱(前編) NHK大河ドラマ・ストーリー』NHK出版



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