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気が向いたとき、気が向いたことを、適当に並べてみようと思います。

漫画と私(1) 『医龍』

2005-03-11 02:17:45 | 漫画と私
『医龍』について




 やったー!やっと「漫画と私」を書くことになったー!(下記エントリー参照)

2005-03-02 22:20 ブログと私(8) 反省会

 初のお題は『医龍』。きょう本屋で8巻を売っているのを発見して、早速購入した。

 タイトルの通り、これは医療漫画。大学医局内の医療漫画であり、『ブラックジャックによろしく』の大流行に伴って書店で平積みされるようになったため、二番煎じに見られがちだけれども、一線を画すものありと思う。

 医療漫画というと、『ブラック・ジャック』『スーパードクターK』。最近だと『ブラックジャックによろしく』、『ドクターコトー診療所』や週刊少年マガジンの『ドクター・テル』がメジャーなところか。

 これらの医療関連漫画は、医師の技術のあざやかさが絶対的な設定にある。そして、命の尊さを訴えていく構造である。『ブラックジャックによろしく』や『ドクターコトー診療所』は、これに加えて医療問題に関わる問題提起がなされるのが新たな側面といったところだろう。

 『医龍』は先にも述べたように、大学の医局にはびこる病巣を抉り出すという点で、『ブラックジャックによろしく』と似ている。しかし、『医龍』のおもしろさの要素は、医局の問題の摘発が主眼ではないと思う。

 『ブラックジャックによろしく』は、一研修医が生命の尊さと医局の論理の狭間で悩み、生命の尊さをどこまでも追求していくというものである。どちらかというと、生命と倫理に主眼を置いている。

 いっぽう『医龍』は、医師の技術や、生命の尊さを追いかけてはいるものの、その第一のおもしろさは、政治性というところにあると思う。

 大学病院の中で繰り広げられる派遣争いなどの駆け引き。これがスリリングに展開していくのが一番の見所。巧妙な心理戦を丁寧に描くから、先が楽しみでたまらない。

 劣勢な立場に追い込まれたときの逆転の一手。経済や戦争で繰り広げられる心理戦を医療現場にうつしたと言えばそれまでだが、ここに生命という価値観が挿入されるから、その悩みや方策は一筋縄ではいかず、知恵の絞り方がおもしろい。

 主要人物もキレる奴らばかりだから、そして、いくつもの利権と野望がうずまく攻防だから、先の先の先まで読まないと食われてしまう。その頭のキレ具合、技術のあざやかさには、ありえないからこそ存分に楽しめる。おもしろい。

 まだ連載中の作品であるし、あまりご存じない方も多いと思うので、ネタバレなしで書いた。話が抽象に過ぎてわかりにくいかもしれないが、漫画喫茶にでも入った際には、ちょっと手を出してみても損はないかと思う。



■ここにトラバ打ちました
Curiosity-It's my style: 『医龍 8―Team Medical Dragon』-COMIC
A lunatic's smile:医龍
猫は勘定にいれません:医龍 Team Medical Dragon(8)/乃木坂太郎
猫派の気ままな読書寝殿: 医龍 第8巻(乃木坂太郎、永井明)



■関連リンク
『医龍』ビッグコミックスペリオール(小学館)





乃木坂太郎、永井明『医龍―Team Medical Dragon (8)』ビッグコミックス





佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく(10)』モーニングKC



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