Anteeksi.

すみません、ちょっといいですか。フィンランド留学の見聞録。

ラップランド3

2009-12-26 | フィンランドぶらり旅
ロヴァニエミ日帰りツアーに参加した。

ロヴァニエミは、ラップランドで恐らく最大規模の街。サンタ村があるので、観光業は繁盛しているようだけど、複雑な歴史を持つ。
第二次大戦で、フィンランドは当初ドイツ軍と組んでソ連に対抗していたが(このためフィンランドは今でも枢軸国として扱われる)、その後1944年のソ連との講和条約に、フィンランド領内からのドイツ軍の完全撤退という条項が含まれていたため、そのままフィンランドとドイツは、一転、敵として激しい戦火を交える。このとき、ロヴァニエミの街は、当時ラップランドに駐留していたドイツ軍よって徹底的に破壊されてしまった。このため、現存する建物は、全て戦後の建造。復興の都市計画を指揮したのが、アルヴァ・アアルト。
ただ、味方同士だった頃には、この地域に駐留するドイツ軍とフィンランド人は、比較的良い関係を築いていたそうで(結婚した事例などもあるらしい)、この北の果てでも、戦争はきっと様々な複雑で悲しい物語を生んだのだと想像できる。

北極圏の自然や人々の生活を紹介する博物館。地球には、本当に色んな人たちがいるんだな。



続いて、サンタクロース村。ここには、公式のサンタがいるらしい(どんな権威が「公式」認定を与えているのかはよく分からないが)。ちょうどクリスマスの12月25日にここを訪れることになったのも、まぁ何かのご縁でしょうか。

こちらはサンタのオフィス。彼は、少し離れたところに暮らしているが、日々ここに通勤し、世界中からの客人を出迎える、という設定らしい。昨晩は、さぞかしお忙しかったことでしょうが、今日もきちんとオフィスにいらっしゃいました。
というわけで、早速、ご対面。話に聞いていた通り、彼は、日本語を喋った。ついでに、写真係の妖精さんも日本語を喋った。風情なし。記念撮影の写真、ものすごく高かったけど、記念ということで、購入(25ユーロ/枚也)。まぁでも、さすがにとてもよく撮れていた。将来、自分の子供や孫に自慢しよう。



サンタ村にある郵便局。「フィンランド サンタ様」で、郵便物はこちらに届くそうです。



サンタ村は、ちょうど北極圏との境界上に位置し、左の写真で真ん中よりも左側に行くと、そこは北極圏。初到達。東京から7,340kmも離れているそうで、こんなところまではるばるやってきたなぁ。

 

夜の列車でヘルシンキへの帰路に着く。フィンランドを去る前に、ラップランドを体験できてよかった。
あと、ついでに、フィンランド語を少しでも話す外国人観光客というのは相当珍しいようで、宿の人たちにとても受けが良かった。よかったよかった。

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