おとり怪獣から始まり合成怪獣レオゴンまで。
(プリズ魔の立場は?)
今から40年以上前に放映されていた11月の傑作群。
平成の終わりが近い2018年に地上波で見られるなんて…実に面白い。
(ガリレオっぽい福山雅治の形相で)
帰ってきたウルトラマン31話「天使と悪魔の間に」
伊吹隊長の娘・美奈子の願いを聞き入れ、聾唖の少年がMATに潜入。
潜入というからには、密かな理由が存在する。
郷秀樹…いや、ウルトラマンに大胆な計画を打ち明ける。
>私はプルーマという怪獣を連れて来た。
>だが、それは、単なる“囮だ”
>お前はウルトラマンになり、プルーマに勝つだろう。
>その時がお前の最後だ。
>分かるか、プルーマに勝った時、お前は死ぬのだ。
聾唖の少年に化け、我々には使えないテレパシーで大胆な予告。
分かりやすい挑発に乗り、郷は少年に危害を加えようとする(未遂)
物語は、聾唖の少年に化けたゼラン星人の思惑通りに進む。
社会的な弱者っぽい少年に化け、何とも残酷な物語が続く。
一人娘の美奈子に全幅の信頼。
良き父でありたい伊吹隊長は訴える。
>私はあの子を、何かの偏見で人を騙したり、疑ったり
>差別したりするような娘には育てたくないんだ!
…その訴えは正しく、正し過ぎるくらいに正しい。
…と、同時に現実の脆さにも気づかされる。
…現実は、おとぎ話のように美しくは無く
あらゆる場面で、哀しいくらいに偏見が溢れている。
その偏見に関しては、あえて触れない。
…見つけろ、てめぇで!(byアントニオ猪木)
純真&無垢だと思った少年を撃ち殺し、厳然たる事実を見つめる結末。
事件が終わり、気遣いを見せる郷秀樹。
>僕なら、あの少年は遠い外国に行ったといいますね。
>お嬢さんの心を傷付けない為にも。
だが、それを跳ね除け、伊吹隊長曰く
>いや、君がそう言ってくれるのはありがたいが、やはり事実を話すつもりだ。
優しいウソより、哀しい事実を。
>人間の子は人間の子さ、天使を夢見させてはいかんよ。
…辛く、厳しい事実を語らなければならない父の覚悟。
天使の微笑みの前で伝えなきゃいけないアレコレに胸を痛める。
話の詳細は“帰ってきたウルトラマン 31話 天使と悪魔の間に”で探して欲しい。
この笑顔を曇らさなければいけない現実の重さ…天使でいる事の重さとイコールなのはナイショです。