アーカイブ『市民派アート活動の軌跡』

「アートNPO推進ネットワーク通信」
小冊子「アート市民たち」

50号 アートNPO、佐藤美術館主催『岡村桂三郎展』の企画協力

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信

岡村桂三郎展
 1月12日~2月26日にかけて佐藤美術館において日経新聞及び佐藤国際文化育英財団主催岡村桂三郎展が開催されたが、学芸課長立島恵氏からの要請を受け、アートNPO推進ネットワークも展覧会企画協力を行った。この企画は作家のアトリエで原画を見つけた立島氏の閃きによるものであるが、素晴らしい展覧会となった。NHK日曜美術館アートシーンの他、日経新聞宝生正彦氏、朝日新聞田中三蔵氏など有力な編集委員が新聞紙上で取り上げたこともあり、会期中約6000人の来場者があったとのことである。
絵本『海女の珠とり』の原画18点は仏画や水墨画など古典の世界を現代的に描いたもので、深い色彩と造形が素晴らしい。アーティストトークは岡村さんの飾らない人柄も手伝って、その感性豊かな物語解釈や制作過程のお話に大勢の来館者は聞き入っていた。

銀座画廊ツアー
2月25日(土)にはアーティストトーク終了後、我々アートNPOのボランティア協力による特別イベント『銀座画廊ツアー』が行われた。来館者を3グループに分け、コレクターでもある役員の原田俊一、御子柴大三、山下透が案内することとなったが、「ギャルリー東京ユマニテ」「東邦画廊」「シロタ画廊」「不忍画廊」などを訪問、画廊主との会話も弾んで来館者に喜んでいただいた。

『仲間たちのアートオークション』、ワインパーティーを兼ね楽しく開催

アートNPO推進ネットワーク主催の『仲間たちのアートバザール』が2月18日(土)に開催された。アートNPO会員であるコレクターが所蔵する絵画・陶磁器などを仲間のコレクターや初心者のために提供しようというもので、ワインパーティーを兼ね楽しい雰囲気のもとに開催された。
 出品作品は23点・・・落札希望価格は大半が市場価格ないし購入金額の50%~80%で出品、小品は超格安なものが多かった。
●高額作品としては里見勝蔵30万
●栗原幸彦、横田海、杉山邦のタブロー10万円台 
●瑛九エッチング1万、大沢昌助版画1万・・・
●益田芳徳ガラス酒器セット5000円・・・
●宮沢章ぐい呑み、吉川水城色絵湯呑1000円
 落札点数は14点、成約率61%であった・・・瑛九、大沢昌助、集治千晶版画などは割安ということもあり次々買いの手が上り盛り上がった。

49号 アートNPO推進ネットワーク2006年度新役員体制

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
・・2/18理事会総会にて、一部役員の退任に伴い選任・承認となったもの・・ 
代表理事、理事、企画担当、役員、監事、事務局、特別会員、相談役、法人会員、提携画廊、NPO支援画廊が、それぞれ選任・承認された。詳細は誌面に掲載。

48号 理事会・総会にて2005年度活動報告及び2006年度計画論議

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 2月18日(土)理事会・総会にて、2005年度活動&会計報告及び2006年度計画の論議が行われ承認となった。詳細は別紙議案の通りであるが、概要のみ記すと・・。 

平成15年、「アートNPO推進ネットワーク」はマコトフジムラ氏の「IAMの会」と『平和へのメッセージ展』を共催、130人の作家の協力によるチャリティーオークション収益金200万円以上を日本ユネスコ協会に寄贈したが、原田氏が実行委員長として、又、アートNPO事業の一つ“コレクターの見る視点展”も中心となって企画推進している。若手作家支援をテーマにした原田氏の画廊が大きく羽ばたくことを祈りたい。(山下透)

●立ち上げから4年、諸般の事情から組織的にはいまだ任意団体の形をとっているが、各種展覧会企画が定着するなど予想以上の成果も出て、周囲から一定の評価を受けている。
●会費収入は事務経費を賄う程度であるため、事務所確保困難かつパソコン・電話等も代表個人のものを利用の現状であるが、徹底した支出抑制の事務運営の結果年度収支は黒字。
●会員は①個人正会員33名②個人賛助会員20名③法人賛助会員9名。会費支払会員は62名であるが、アーティスト会員約30人を含め、総勢90人位の組織になっている。

《個人会員》 45名
※詳細は誌面にて掲載。

《画廊会員》 17名
大倉宏(新潟絵屋)、綿貫不二夫(ときの忘れもの)、椿原弘也(ギャラリー椿)、土倉 有三(ギャルリー東京ユマニテ)、北條和子(閑々居)、大塚まりこ(もみの木画廊)、白水真子(ギャラリーしらみず美術)、後藤真理子(ギャラリーゴトウ)、磯良卓志(ギャラリー汲美)、佐々井智子(ギャラリーアートもりもと)、矢澤園子(ごらくギャラリー)、望月章子(アサヒギャラリー)、内藤純子(純画廊)、辻美佐子(ギャラリー宗美)、平井勝正(アートスペースポルトリブレ)、金井充(金井画廊)、塩田真弓(ギャラリー叢)

* 上記以降の2006年度入会会員
渡邉巳代司(画廊ゑぎぬ)、野崎悦子(ギャラリーテムズ)、佐藤潤(コンサルタント)、千葉加音(書師範)

●2006年度は主要企画『ぼくらの・・コレクション展』、『コレクターの見る視点展』等の展覧会を継続すると共に、『会員コレクション展』『仲間たちのアートバザール』を新規に企画。
●個人会員(除くアート企画参加者)については年会費を引き下げる(2年目以降正会員5000円、賛助会員3000円)と共に、安価で質の高い作品購入の機会提供など会員向け特典も充実させる。
●佐藤美術館の他、アートフロンティア、アートトラスト、純画廊等との連携を強め共同企画推進。
●期の途中であるが、一部理事及び監事の退任に伴う新理事・監事の選任を提案、承認となった。

47号 アートRNPO新会員紹介及び美を遊ぶ壺中夢倶楽部の紹介

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信

《2005年度後半入会の新会員》
新たに12名の方が会員に加入された。※誌面では12名の紹介文を掲載。 

《美と遊ぶ『サロン壺中夢クラブ』のご紹介》
1997年の発足からもう10年になる個人的な遊びの集まり。“中国の故事『壺中天』の境地を目指し、仕事を離れた自分の世界を大切に生きたい”・・と志は高いが、要は気が向いたら画廊廻りなど美を探索し旨い酒を酌み交わそうという訳である。今年の新年会は1月7日、和食料理を楽しみながら旅行や美術・歌舞伎・映画について語り合い盛り上がった。

*アートNPOは社会貢献活動団体であるが、こちらは気心の知れた仲間との気楽な遊びの集まり。余り会員を増やそうという気持ちはないが、アートNPO会員の方の参加は歓迎したい。世話役は鈴木和子さんと相馬美穂さんのお二人。

46号 アートNPO推薦作家横田海氏及び上野憲男氏から作品寄贈 

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 アートNPO推進ネットワークがシリーズで進めているアート企画に『ぼくらの・・・・展』がある。我々コレクターが厳選した、いわばアートNPO推薦作家のためのコレクション展である。その第2回展の横田海氏、5回展の上野憲男氏からアートNPO宛て作品寄贈があった。実に嬉しいお話で喜んで頂戴することとした。アートNPOの貴重な財産として大事にしていきたい。両先生におかれては、素晴らしい作品制作など益々のご活躍をお祈りしたい。




上野氏と寄贈作品『SEED&PLANETS』2005




横田氏と寄贈作品『25章―3』2005


《展覧会協力》・・・・『万葉種子展』 11/29~12/25

佐藤美術館学芸課長立島恵氏及び日本画家池田美弥子氏から展覧会の企画協力について依頼があり、若手作家支援を旗印にするアートNPOにとっては有意義なことなので、お引き受けした。展覧会は日本画を表現手段とする作家たちが、草月流いけばな作家や現代造形作家との出会いを通して新しい表現を試みようという意欲的な内容であった。作家は安達友紀・阿部清子・池田美弥子・高橋理加・中川彩萌・水野理美・吉岡順一の7名。

45号 第3回『コレクターの見る視点展』開催

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークがシリーズで進める若手作家紹介展「コレクターの見る視点展」の第3回展が12月5日(月)から開催された。若手作家支援を主たる目的としたこの展覧会の企画担当は原田俊一理事、会場も原田氏の画廊ギャラリーdgの協力を得て開催。それぞれのコレクターが自分の眼で評価した作家を1名ずつ推薦するという形式の展覧会は美術業界でも例がなく、関心が高まりつつあり嬉しいことである。

原田俊一  『荒川由貴』  「個性と感情を持った人間を独特な目の表現により」描く
小倉敬一  『石居麻耶』夕焼けと街の風景、公園の樹影を点描風に描いた世界
鈴木忠男  『長 雪江』「風景や動物や魚をテーマに版木表現した独特の世界」
廣川和徳  『白濱園子』「オーラによって見る人を想像の世界に導く不思議な絵」
御子柴大三 『安木洋平』「理想が、自然への愛が、ハーモニーが・・」ある絵
山下透   『相澤 史』 身近な風景と空想の世界の動物たちの不思議な物語」



アートフロンティアでのオープニングパーティー風景

44号 コレクション展『ぼくらの上野憲男展』開催

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークがシリーズで進めるコレクション展第5回展が、ギャラリーゴトウ後藤眞理子さんのご協力により11月7日から開催された。オープニングパーティーには美術評論家の金澤毅氏、作家の横田海氏、森本秀樹氏、彫刻家の深井隆氏など大勢の方が参加され、上野憲男氏からは「想像した以上の素晴らしい展覧会となり感謝します」とのご挨拶があった。 

以下はDM掲載作家紹介文(山下)・・
『無限の宇宙に浮遊するかのような青の抽象に代表される上野憲男の世界。日常の混沌のなかで自らを見失い不安に生きる現代人を、夢と希望と平安の静謐な知的空間にいざなう。若い頃難波田龍起に認められた作家は、この夏、何必館京都現代美術館にて開催された個展で新たな注目を浴びた。作家のさらなる進展を祈念して、ここに12名のコレクターが結集した』 

ご参加いただいたコレクター(敬称略)は岩澤望、金子省三、後藤眞理子、高橋健司、中村文俊、野崎悦子、平井勝正、増田きよみ、松崎優美、御子柴大三、森本秀樹、山下透の12名。
DMデザイン制作の倉嶋正彦氏、ボランティア協力の相馬美穂さん・高橋千鶴子さんにも感謝。



前列左より後藤眞理子さん、上野憲男氏、山下透、後列右から6人目金澤毅氏  

43号 常務理事原田俊一氏、画廊アートフロンティア開設

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 原田俊一氏が37年勤務した東京消防庁を退職、この10月日本橋新川に画廊を開設した。『アートNPO推進ネットワーク』の組織立ち上げから共に苦労してきた同志が長年の夢を実現したわけで、嬉しいことである。原田氏はいわば市民派コレクターの一人である。最初に絵を購入したのは、第一次絵画ブ-ムの 昭和47年頃のことで、収集歴は相当長い。消防士として半生を生きてきたが、炎との戦いとも言える仕事に行き詰まりを感じていた若い頃のある時、チャリティー展で院展作家高橋常雄の『菩薩思推像』と出会う。この作品こそコレクター人生の原点であるという。コレクションは日本画を中心に約250点、主たる作家は高橋常雄・小嶋悠司・河嶋淳司・森山知己・斎藤典彦・岡村桂三郎・マコトフジムラ・荻原季美子・小林健二・小作青史・吉仲太造・高内秀剛・宮沢 章・長倉翠子などである。 その後原田氏は単なるコレクターに満足することなく、美大の卒展などで発掘した若手作家の展覧会企画をもう15年も続けている 

平成15年、「アートNPO推進ネットワーク」はマコトフジムラ氏の「IAMの会」と『平和へのメッセージ展』を共催、130人の作家の協力によるチャリティーオークション収益金200万円以上を日本ユネスコ協会に寄贈したが、原田氏が実行委員長として、又、アートNPO事業の一つ“コレクターの見る視点展”も中心となって企画推進している。若手作家支援をテーマにした原田氏の画廊が大きく羽ばたくことを祈りたい。(山下透)

42号 NICHE ART STUDIO主催アートコンペティションで審査員

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークの代表山下透及び常務理事御子柴大三がアートコンペティションの審査委員に選ばれた。このコンペティションは西村冨彌氏が主宰する美術学校『NICHE ART STUDIO』主催の国際公募展で、優れた作家の国際交流と発表の場を提供したいという構想のもとに計画されたものである。審査員は岸田夏子氏(画家・白樺美術館館長)、藤田邦統氏(画家・美術の学校校長)、ピロッタ・レナート氏(ドイツ文化会館・文化担当)及び山下透(コレクター・アートNPO推進ネット代表理事)、御子柴大三(同常務理事)であった。コレクターが公募展の審査員に選ばれるということは例がなく、たくさんの作品を見てきた鑑賞者としての鑑識眼が評価されたともいえ嬉しいことである。審査の結果、大賞に川合朋朗、優秀賞に沼田浩一、八木なぎさ、吉田幸世など5名、スカラシップ賞に牧野浩紀など7名が選ばれた。 



西村冨彌氏は東京芸大大学院卒業後、国内外での個展開催など活躍を続けるアーティストでもあり、作品は『子供の領分』など、幻想的で不思議な美しさを漂わせ、魅力的だ。 しかも西村氏は銀座にNICHE GALLERYを経営、ニューヨークでもアート事業を展開するなど多彩な顔の持ち主である。


41号 アートNPO推薦作家『横田海』展覧会の後援

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
  アートNPO推進ネットワークが推薦する作家の個展が銀座のギャラリー・しらみず美術で開催された。コレクターというだけのことで絵の専門家ではないが、作家からDM掲載文章を頼まれた。光栄なことである。



『男のロマンが匂い立つ』
「男のロマンが匂い立つような横田海の世界、やさしい作品が多い時代にあって稀有なことである。緻密な画面構成、重厚な色彩と激しい筆触、躊躇いのない線、しかも目に見えるものの再現ではなく色彩をもっての自己の内面表現。これはまさにゴッホの世界でもある。ゴッホが弟テオに宛てた手紙に「・どうすれば描けるようになるのか・たたいても駄目ならヤスリで切断するよりない・時間をかけて我慢強く・」とあるが、生き方も似ている。横田海作品が常に新鮮さをもって見る者を魅了するのは、老いてなお妥協を許すことなく渾身の力で画布に立ち向かっているからに違いない。円熟などとは無縁に見えるこの作家が私は好きである。男の純情という言葉がよく似合う。一見無頼に見えながら時に無垢な少年の如き生き方は、放浪の旅にあった山頭火を思わせる。若い頃現代画廊の洲之内徹に見いだされた作家の半具象作品は並ぶ者無きが如くであるが、新作はその時代を彷彿とさせる。(山下透) 



40号 美の探索展収益金の新潟県立美術館友の会への寄贈

2016年04月04日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 2005年1月開催の『美の探索展』は“新潟がんばれ”を掲げ、オークション方式による収益金の一部を新潟沖地震へのお見舞いとする趣旨であったが、寄贈先については幾つかの案が浮上し調整中であった。収益金自体が僅かであること、またアートNPO活動の目的からすると、被災地直接より作品修復など美術館支援の方が相応しいとの意見が出され、新潟県立近代美術館への寄贈案が浮上した。早速、アートNPOの相談役でもある新潟絵屋の大倉宏氏に相談したところご手配いただけることになり、7月2日新潟にて学芸課長小見秀男氏にお会いすることとなった。公式の寄贈先は新潟県立近代美術館友の会であるが、美術館の用にお使いいただくという趣旨に喜んでいただき滞りなく実現した。
なお、この寄贈式と会食は旧日銀支店長宅である瀟洒な和風建築の和室で行われたが、実はこの建物は7月1日より『砂丘館』という名の文化的施設として生まれ変わり、しかも大倉宏氏が管理者として各種イベントを企画するという記念すべきオープニングでもあった。我々は新潟絵屋のパートナー画廊フルムーンの越野泉さん差入れの越乃寒梅を酌み交わしながら、大倉さんの新たなスタートを祝し砂丘館での次の企画に夢を膨らませた。  


小見秀男氏 山下透    


大倉宏氏 御子柴 小見秀男氏 山下

39号 新潟絵屋&アートNPO共催企画『森本秀樹展』開催

2016年04月04日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 7月2日より大倉宏氏の新潟絵屋との第3回企画展が開催された。アートNPO推進ネットワーク推薦作家である森本秀樹氏の宇和島作品が、古民家を改造した新潟絵屋の壁に溶け込み素晴らしい展示となった。作家は夫人の故郷でもある新潟に強い親近感を抱いておられ、これを機会にこの地でのアート活動が定着することを願うばかりである。夜の会食会は大倉氏が館長を務めることになった砂丘館の和室にて、新潟県立近代美術館学芸課長の小見秀男氏も交え宇和島や新潟の話題におおいに盛り上がった。森本秀樹展の紹介文については絵屋便に御子柴氏、新潟日報には私の文章が掲載された。 以下は新潟日報に掲載された作家紹介文章(山下透)の一部である。

・・・・・・『森本秀樹の描く宇和島の風景はどれも心に残る。街並みのくすんだ白壁や波止場の釣り人、操車場跡の静寂などが抑えた色調で描かれ、何か懐かしいものに出会った時のようなしみじみした気持ちにさせられる。物質的な豊かさとの引き換えに日本人が失い、忘れかけている何かを思い出させてくれるかのようだ。描かれているのは現代の宇和島ではなく作家の記憶のなかにある少年時代の故郷の風景である。そこにあるのは宇和島の風景でありながら、見る人それぞれの心の奥底にある過ぎ去りし日の故郷の風景そのものに見えてくる。作家が描こうとしているのは日本人の心に違いない。・・・・』 


新潟日報掲載作家紹介文章


38号 韓・日現代作家交流展オープニング・代表理事乾杯の音頭

2016年04月04日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 駐日韓国大使館及び韓国文化院後援による日韓国交回復60周年を記念した展覧会が韓国文化院で開催された。主催するソウルの珍画廊の代表柳珍さんはアートNPO会員でもあり、7月4日のオープニングレセプションはアートNPO代表理事の乾杯の音頭を皮切りに開催となった。
韓国の作家延世暎は「高句麗の光」と題した粘土画で知られるが、人気韓国ドラマ『冬のソナタ』の作曲家でもあり“白い恋人”など4曲のピアノ演奏を披露して会場はおおいに盛り上がった。日本側作家はスペインの風景や静物で定評のある村上隆信。このオープニングレセプションにはテレビや新聞社の取材があり、その様子は夜のNHKテレビニュースで放映された。



※この数ヶ月間に5名の方が新会員として入会されました(詳細は誌面のみ掲載とします)。

37号 日経新聞に市民派コレクター紹介特集記事

2016年04月04日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 日本経済新聞は5月9日から約1ヶ月間にわたり『市民派コレクターたち』をシリーズで特集した。企画はかつて日経アート編集長でもあった編集委員の野村義博氏によるものであるが、バブル崩壊後美術マーケットから姿を消した企業や資産家に代わって登場しつつあるごく普通のコレクターにスポットをあてようとする画期的なもの。アート市民の時代が到来しつつあるのかも知れない。

私の紹介記事にはアートNPO活動のことも紹介されているので下段に添付したが、アートNPO役員からは御子柴大三氏も掲載された。その他、日経からの依頼に応え友人知人を紹介したが、アートNPO会員でもあり、和の会で活躍する小倉敬一氏や木村悦雄氏、自称アートソムリエの山本勝彦氏、或いは美楽舎の澤登丈夫氏、ASの会の堀皓史氏、わたくし美術館の堀良慶氏などが取り上げられた。

もともと“市民派コレクター”という言葉は月刊ギャラリーの対談シリーズで私が作った造語なので一般用語化して嬉しいかぎりだが、そのこと以上に普通の人からはわかりにくいコレクターの美術愛好家としての存在に焦点が当てられたこと、しかもコレクターそれぞれの生きざまが見える記事内容であったことが興味深く、嬉しいことであった。 野村義博さんに感謝!

36号 若手作家支援アート企画『生命讃歌展』開催 

2016年04月04日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークは若手作家の支援をその目的の一つにしているが、自由が丘もみの木画廊大塚まりこさんのご提案もあり個人の立場で展覧会を企画に挑戦した。この1年私の目にとまった作家から相澤史及び金子佳代を推薦することとしたが、より充実した展覧会とするため、御子柴大三氏の協力を得て共同企画の形をとることとした。御子柴氏の推薦作家は安木洋平であるが、これら三人の作家についての評価は完全に一致、息のあった企画となった。

作家それぞれの作品制作は・・・
◎相澤史『日々過ごしている生活のなかで感情が揺り動かされるものを大切に描いている』
◎金子佳代『あらかじめの完成図はない、無意識に生まれてくるものを自由に描いている』 
◎安木洋平『日常風景をモチーフに、内包されている形や空間にこだわり色彩のハーモニーに挑戦している』とのことであった。

三人の作家の作風から展覧会名を『生命讃歌展』としたが、それぞれのほとばしる才能が生きることへの讃歌を謳いあげるかのような作品が並び、素晴らしい展覧会になった。・・・大塚さんと画廊スタッフ及びDM制作小林まどかさんに感謝。



山下透 金子佳代さん 相澤史さん 大塚まりこさん


安木洋平ご夫妻相澤史さん