アートNPO推進ネットワークが推薦する作家の個展が銀座のギャラリー・しらみず美術で開催された。コレクターというだけのことで絵の専門家ではないが、作家からDM掲載文章を頼まれた。光栄なことである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/45/0e3132567b88ef1b9361adc91272163a.png)
『男のロマンが匂い立つ』
「男のロマンが匂い立つような横田海の世界、やさしい作品が多い時代にあって稀有なことである。緻密な画面構成、重厚な色彩と激しい筆触、躊躇いのない線、しかも目に見えるものの再現ではなく色彩をもっての自己の内面表現。これはまさにゴッホの世界でもある。ゴッホが弟テオに宛てた手紙に「・どうすれば描けるようになるのか・たたいても駄目ならヤスリで切断するよりない・時間をかけて我慢強く・」とあるが、生き方も似ている。横田海作品が常に新鮮さをもって見る者を魅了するのは、老いてなお妥協を許すことなく渾身の力で画布に立ち向かっているからに違いない。円熟などとは無縁に見えるこの作家が私は好きである。男の純情という言葉がよく似合う。一見無頼に見えながら時に無垢な少年の如き生き方は、放浪の旅にあった山頭火を思わせる。若い頃現代画廊の洲之内徹に見いだされた作家の半具象作品は並ぶ者無きが如くであるが、新作はその時代を彷彿とさせる。(山下透)
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『男のロマンが匂い立つ』
「男のロマンが匂い立つような横田海の世界、やさしい作品が多い時代にあって稀有なことである。緻密な画面構成、重厚な色彩と激しい筆触、躊躇いのない線、しかも目に見えるものの再現ではなく色彩をもっての自己の内面表現。これはまさにゴッホの世界でもある。ゴッホが弟テオに宛てた手紙に「・どうすれば描けるようになるのか・たたいても駄目ならヤスリで切断するよりない・時間をかけて我慢強く・」とあるが、生き方も似ている。横田海作品が常に新鮮さをもって見る者を魅了するのは、老いてなお妥協を許すことなく渾身の力で画布に立ち向かっているからに違いない。円熟などとは無縁に見えるこの作家が私は好きである。男の純情という言葉がよく似合う。一見無頼に見えながら時に無垢な少年の如き生き方は、放浪の旅にあった山頭火を思わせる。若い頃現代画廊の洲之内徹に見いだされた作家の半具象作品は並ぶ者無きが如くであるが、新作はその時代を彷彿とさせる。(山下透)
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