アーカイブ『市民派アート活動の軌跡』

「アートNPO推進ネットワーク通信」
小冊子「アート市民たち」

20号 平和へのメッセージ展と『クリスマス・イン・ピース』計画

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 ≪アートNPO推進ネットワーク≫は常務理事原田俊一氏を中心にニューヨーク在住のアーティスト、マコトフジムラ氏の平和を考える芸術家団体「IAMの会」との共催によるイベントを計画して参りましたが、この11月末いよいよスタートします。

 これはアーティストとアートを愛するNPO団体とが連携、世界的に平和が脅かされるなかで、一人の人間として或いはアーティストとして何ができ、何を考えるべきなのかという問いかけのメッセージを発信しようというもので、①「平和へのメッセージ美術展」と②「クリスマスインピースコンサート」の二つの企画で構成されます。
 運営はマコトフジムラ氏を中心とした≪平和への願い実行委員会≫が行い、資生堂、日本キャンパスクルセードなどの協賛、日本ユネスコ協会、江戸開府400年推進協議会などの後援のもと開催されます。

 ≪アートNPO推進ネットワーク≫は主として「平和へのメッセージ展」を担当しますが、この展覧会は佐藤国際文化育英財団、特に学芸課長立島恵氏の全面協力により実現するものです。既に、趣旨に賛同された約130人のアーティストの方から日本画・洋画・版画作品などが寄せられています。

 ご提供いただいた作品は佐藤美術館に展示されますが、入札方式のオークションにて皆様にご提供、その収益金はすべて日本ユネスコ協会に寄付することになっております。参加作家は土屋禮一、毛利武彦をはじめ、平沢重信、武田州左、山本直彰、川嶋淳司、岡村桂三郎、森山知己、山中現、諏訪敦、北田克己、福井浩太郎、間島秀徳、小滝雅道などの人気作家、或いは集治千晶、呉亜沙、田端麻子などの若手作家、それに海外から参加のマコトフジムラ、千住博、その他よく知られた作家たちです。入札は第三者立会いのもと公平に取り扱われますので、どなたでも安心して参加できます。

銀座教会では、マコトフジムラ、千住博と音楽家MAMORUによる美術と音楽のパフォーマンスが行われますので、大勢の方のご来場をお待ちしております。

★平和へのメッセージ展
第一会場:佐藤美術館
8. 2003年11月25日(火)~12月25日(木)
9. AM10:00~PM5:00
10. 日曜日・祝祭日休館、金曜日PM7:00まで

第二会場:銀座教会1階
• 2003年12月2日(火)~12月7日(日)
• AM10:30~PM7:30
• 会期中無休、初日PM3:00~、最終日PM12:30~5:00

★ 記念イベント
「社会に向けて芸術家としての役割とは何か」
• ディスカッション・フリートーク・・(パネリスト)藤井浩一朗、諏訪敦、福井浩太郎、池田泰子
• 会場  佐藤美術館 5階会議室
• 日時  2003年12月6日(土) PM2:00~PM3:30
• *先着順50名程度
* なお、IAM東京の岡野啓子さんを中心に企画されたコンサートは、小坂忠などの人気ミュージシャンを招いて、12月23日所沢市民文化センターミューズにて開催されます

19号 ソウル『リ・ウーファン回顧展』鑑賞と韓国アート事情

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 10月2、3、4日と「李禹煥回顧展」鑑賞のためソウルに行って来た。今すぐということではないが、いずれアジアの国々とのネットワーク化も検討したいので参考までに情報提供します。参加者は美術評論家峯村敏明氏を中心に、シロタ画廊白田貞夫御夫妻、月刊ギャラリー編集長本多隆彦氏、なびすギャラリー真倉光子さん、鎌倉画廊中村路子さん、作家の藤岡冷子さんなどで、韓国美術界に詳しい峯村さんや白田さんのおかげで充実した旅となった。

 オープニングレセプシヨンには美術関係者や作家、愛好者達など大勢の招待客が参集、日本か らは神奈川県近代美術館館長の酒井忠康氏、美術評論家の中原祐介氏の姿も見え、盛大に行われた。作品展示はホアン美術館とロダン美術館の2ヶ所が使われたが、初期の石と鉄の立体から近年の照応Correspondenceに至る作品群が広々した空間で鑑賞することができた。李禹煥のこれだけの回顧展は韓国においてもはじめてのことである。しかし、日本においてアーティストとしての活躍がはじまった歴史や“もの派”の中心的存在であったことからすると、韓国より先に日本の国立美術館において回顧展があってもおかしくないと思うが、どうなっているのだろう。

 李禹煥さんを囲んでの昼食会が、私も長いお付き合いの珍画廊の柳珍さんの音頭で実現したが、 パリやドイツでの個展に使う石探しの苦労話や現代美術への思いなど伺いながら、韓国焼肉の味を楽しんだ。李さんは穏やかなお人柄である一方なかなかの理論家で、若い頃哲学を学んだその経歴通りアーティストである以上に哲学者を感じさせる。来年はイギリスでの展覧会が予定とのこと。

 韓国現代美術の第一人者である朴栖甫氏は李さんのいわば兄貴格の作家であるが、アトリエ訪 問や素晴らしい夜景の見えるご自宅で美味なワインをご馳走になりながら韓国現代美術の現状やここに至る歴史、トップアーティストとしての誇りや怨念など、他では聞くことができない興味深い話を伺うこととなった。LAでの発表予定の作品は、私が知っている黒やグレーなどモノトーンのものからカラフルなものに大きく変化しつつあり驚かされた。これらの作品は、“鉛筆による繰り返しの線引きという修身のごとき無心の作業に没頭するところから生まれる”という話も印象的であった。ソウル市立美術館館長河鍾甫氏との会食会も有意義であった。河さんは朴栖甫氏に次ぐ韓国現代美術の代表的作家で、日本においてもConjunctionなどの作品を発表しているが、実に温厚で人間的な深みを感じさせる。

韓国現代美術については、改めてそのエネルギーに驚かされた。宿泊したウェスティン朝鮮ホテルのロビーにはリチャード・セラ作品が何枚もさりげなく飾られ、現代美術が生活のなかに定着していることを感じさせる。作家も画廊もコレクターも現代美術への思い熱く、日本より一歩も二歩も先を行っているように見受けられた。なお、KIAF事務局長でもあるKeumsanギャラリーの黄達性氏にご案内いただいた画廊で目に止まった若手作家達は・・ParkHyunjoo、KimMyungsook、そして珍画廊のChaouhi・・などであった。 
*関連記事が月刊ギャラリー11月号に掲載


17号 第一回“コレクターの見る視点”展覧会開催される 

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 2003年8月1日より、≪アートNPO推進ネットワーク≫主催によるコレクション展が自由が丘の≪もみの木画廊≫にて開催された。原田俊一氏の企画によるこの展覧会は、コレクターが自分の眼で選び抜いた若手作家を紹介しようというもので、玉川奥沢会副会長でもある大塚まりこさんのご協力により実現した。お手伝いいただいた画廊スタッフの所由香さん、大島緑さん、石黒隆子さんにも感謝。以下はアート情報を発信しつづける御子柴大三氏の≪僕の注目展≫での紹介文章である。

≪僕の注目展(29)―コレクターの見る視点≫(御子柴 大三)
男のコレクター6人が揃いも揃って女性アーチストを指名するとは、いったい如何なる 訳か―皆フェミニストでもあるまいし。世のなか平和なのである。女性の発言権が増しているのである。眠っていた女性の感性が、今まさに「バクハツ」しようとしている。 原田俊一が呉亜沙を、山下透が渡邉早苗を、廣川和徳が柏田彩子を、小倉敬一が集治 千晶を、鈴木忠男が杉原民子を、まさに探究心旺盛なコレクター達が街中の画廊で探し てきた逸材達だ。私も金子佳代でこの目利きコレクター達の胸を借りる。我こそはもっと眼がいいぞと思われる方必見。全国画廊主必見。―あなたは誰の眼を信じるか。



16号 新潟絵屋大倉宏氏との共同企画推進の合意 

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 もう1年以上前のことになるが、美楽舎の例会で新潟のNPO型画廊を主宰されておられる大倉宏さんのお話を聞く機会があった。これはアートNPOの常務理事でもある御子柴大三氏の企画によるものであったが、私は新潟絵屋という単なる商業主義ではないアート活動を続ける画廊と、知的な雰囲気と行動力を感じさせる大倉さんのお人柄に惹かれ、アートNPO推進ネットワークへのご参画をお願いし快くお引き受けいただいたのである。そして、我々の活動もどうやら軌道にのりつつあるので、いよいよ新潟と東京でのコラボレーション企画に取り組みたいと思い、御子柴さんと二人で新潟絵屋さんを訪問した次第である。

 大倉宏さんは美術評論家・元新潟市美術館学芸員でもあり、さまざまな活動を続けておられるが、「きまぐれ美術館」の州之内徹氏ともご親交があり、今回も佐藤哲三などを育てた画廊主田部直枝さんの追悼集会を主催されるとのことで、この集会にも参加させていただくことになった。そこには生活の日常性のなかに根づいている文化があり、それを垣間見ることができたいい旅でもあった。



15号 特別会員マコトフジムラ氏、米ホワイトハウスの文化担当顧問に任命される

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 アートNPO推進ネットワークの特別会員であるマコトフジムラ氏がホワイトハウスの文化担当顧問に任命された。本年12月には、アートNPOと彼の主催する“アイアムの会”との共催によるイベント“クリスマス・イン・ピース”が計画中でもあり、嬉しいニュースである。以下はアーティストとしてのマコトフジムラを評価、展覧会企画を仕掛けてきた佐藤美術館学芸課長立島恵氏の照会文である。

「2月4日、ホワイト・ハウスはニューヨーク在住アーティスト、マコトフジムラを文化担当顧問に任命したと発表。同職は6年間にわたる任期で、過去にジョン・スタインベック、リチャード・ディーベンコーン、レオナルド・バーンスタインなど、アメリカの文化を代表する芸術家達が選ばれている。上院議員会の承認を経て、正式の任命となるが、マコトフジムラのニューヨークにおける実績、そして同時テロ事件の影響を受けた作家たちを励ますコラボレーション等がホワイト・ハウスに認められ、ブッシュ大統領より直々に任命されるに至った。
マコトフジムラ。1960年、ボストン生まれ。バックネル大学卒業後、文部省留学生として東京芸術大学日本画科で学ぶ。1989年、稗田一穂、加山又造研究室を主席で卒業。修了制作「二子多摩川園」は買い上げとなる。その後ニューヨークを拠点に多岐に渡り活躍中。香港のCNN/Time Warnerビル、東京現代美術館、セント・ルイス美術館などに代表作品が納められている。今年5月には、ニューヨークのクリスティン・フレデリックソンギャラリー、12月には日本橋高島屋で個展が予定されている。」


2002年松屋での個展会場にて・・・左から山下透、マコトフジムラ氏、原田俊一

14号 高齢者施設との共同企画コレクション展開催

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 アートNPOは、ごく普通の人々にもっと文化芸術に触れる機会を提供したいという趣旨の市民運動を展開しているが、2月から約1ヶ月、ニューライフ21開発機構理事長でもある鴻田益孝理事の企画により高齢者のためのコレクション展が実現した。展覧会は安心ライフ(株)大村弘道社長とのコラボレーションの形で大田区山王に新設となった高齢者施設「シャトーフレール山王」にて開催されたが、カタログも作家の小林まどかさんデザイン、制作費は大村社長ご援助により立派なものができあがった。作品出品も市民コレクター及び美術業界関係者が個人で参画するなど、今後のコレクターと美術関係者のコラボレーション型市民運動の一つのモデルケースとなったという意味でも成果があった。展示作品は多様な内容であったが、訪れる各層の人々や高齢者に好評であったと聞いており、嬉しい限りである。

出品者・・山下透、原田俊一、御子柴大三、澤登丈夫、廣川和徳、藤本治聖 伊藤厚美、北條和子、椿原弘也、鴻田益孝、楢崎卓茂、*山本勝彦(特別参加)

なお、山下透氏、山本勝彦氏から施設への作品寄贈の申し出あり、展覧会終了後の適当な時期を検討中。



13号 アートNPOと『ぼくらの○○○展』(御子柴大三)

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 昨年、山下透さんと私が企画の中心となり銀座の画廊にて「ぼくらの~展」をふたつ開催したことが、美術界に幾ばくかの波紋を投じましたことは企画側として望外の喜びでありました。そしてこのような方法が今後の日本の将来あるアーチストへのスポットのあて方として定着することを願うものです。もとよりこの企画をNPOとの関連なしで開催することも出来たことでありますが、それがひとつの社会的ムーブメントまで高まればという強い思いがNPOとの連携だと判断し、アートNPO主催とした経緯であります。しかしこのことによって1,2の疑問を生じさせているとすれば、それは企画者側の本意ではなく、改めてその目指すところを述べさせていただきたく思います。

(1) なぜ複数のコレクターにてひとりのアーチストを採り上げたか?

 作家を選定するのに「公平さ」ということはアートの世界ではありえないことだと思っています。(しかしこのことも遂次アーチストを採り上げる予定なので数のうえでは、自然と公平さへと導くこととなる)むしろ「公平さ」という基準でいうならば選定作家を一人で選ばなかったことにあります。森本秀樹展にしろ横田海展にしろ、それぞれ15名を超える、思いを一にするコレクターが参加して、その作家の今日までの仕事を世に問い、皆で作家のこれからを励ましたのである。ひとりのコレクターによるコレクション展も意義なしとしないが、どうじても単なる自己満足・自己顕示欲と見られかねないきらいがある。この「複数にて選定する」ことにNPOとしての意義があることだと思っている。 

(2)なぜ日本一画廊のある銀座の画廊で開催したか? 

 森本展にしろ横田展にしろ「ぼくらの~展」とソフトな名を冠しているが、これはむしろ第一に美術館の学芸員に対するコレクターからの厳しい批評を込めての開催である。村井正誠画伯は確か90歳前後で全国巡回展という遅さ、松田正平先生も90歳になろうとしているのに故郷の県立美術館以外でまだ開かれていない有るのだろうか。いつまでも入りを意識しての印象派展や難解かつ書生紛いのいわゆる「現代美術」をくり返していればこの国の美術は停滞をもたらすだろう。次代の日 本の美術を背負うアーチストは数多くいる。そういうアーチストをいち早く見出して世に知らしむことこそキュレーターの役目というものだろう。
 しかしそれがそうならないのは、恐らく入場者数、予算との兼ね合 いだと察するが、ならば街の画廊は展示そのものの場所であるからもっともっと身軽に開催しやすいという ものである。第二にアーチストの生活は自分の作品が多くの人に観られ、かつ購入されて成り立つものと考える。それが最も相応しい場所としては今も昔も画廊以外に想像もつかない。地方公民館や僻地での開催は本当に皆が見に来てくれるのだろうか。そしてそれが本来的にアーチストの経済的支援となるのだろうか。 疑問の余地が残るところだ。第三に、したがってアートNPOは販売が主目的ではないのでそれには携らな いが、採り上げられたアーチストが多くの人に観られ、その作品が購入されていくことを願うことは当然の ことである。森本も横田も画家としての志も人柄も誠実でありアートNPOが推奨するにたる画家と判断する。かかる画家を世に知らしむことで、アートを投資目的のみで購入するこの国の風土から決別したい。
 最後に、このようなことはひとりからでも始められようが、世には同じ思いの人たちがいるものである。このようないわば同志達との連帯を通じて、その理念と経験とアドバイスを参考にしながら、己も日本美術の 発展にささやかながら寄与していきたく思います。それが、私がアートNPOに参画している所以である

12号 第一回理事会・総会にて役員体制・規約など論議・承認 

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
2003年1月26日、≪アートNPO推進ネットワーク≫の第1回理事会・総会が開催され、基本構想、役員体制 規約などの議題について論議、承認となった。≪アートNPO推進ネットワーク≫はNPO事業サポートセンター、(社)長寿社会文化協会などの理事でもある山下透氏が、2001年春に提唱した“アート”と“NPO”をキーワードにした芸術文化支援の市民運動構想であるが、趣旨に賛同するコレクターや美術業界関係者、NPO支援団体、企業関係者などが発起人となって、2002年4月に任意団体として発足した。ただ組織作りより活動優先という方針のもと、画廊とのコラボレーションによるコレクション展の開催などを推進した結果、一定の評価が得られたので組織の正式発足ということになり理事会・総会開催となったものである。代表理事、常務理事など承認された役員体制については11号に掲載。

1 活動経過報告
①画廊とのコラボレーション展覧会
主催『ぼくらのコレクション展』
・・・(企画実行)御子柴大三・山下透
・5月「ぼくらの森本秀樹展」(協力)Ksギャラリー
・10月「ぼくらの横田海展」(協力)ギャラリーしらみず美術
『牛波アートの全貌コレクション展』
  ・・・(企画実行)藤本治聖、(協力)すどう美術館
*資金面を含め企画実行は全て藤本氏が統括、アートNPOは実質後援程度の関わり。
後援『飛翔5展』及び『遊4展』
  ・・・(企画実行)原田俊一、(協力)もみの木画廊

②ホームページ制作
アートNPO活動の柱の一つは“コレクターによるアート情報の発信”にあり、ホームページは必須であるが制作運用資金がないため、≪壺中夢倶楽部サイト≫に特設ページの制作と運用を依頼、僅かな資金での簡易型ホームページ利用が可能となった

③会費収入など財政面
 会費収入は役員の一部から入金があった程度の資金状況にあり、山下代表理事の寄付金10万円によりホームページ制作・運用、パンフレット制作などの初期費用を賄いつつ運営中。
コレクション展は独立採算方式での運営を基本方針とし、結果的に森本秀樹展及び横田海展は僅かだが黒字となり、この残金はアートNPOへの雑収入として入金処理。
 作家森本秀樹氏から作品2点の寄贈があり、その取扱いは今後常務理事会にて論議の予定。

2 今後の基本方針
2003年1月~12月を第1初年度とし、前年入金会費もこの中に繰り入れることとする。
議決権ある役員は理事・監事とし、業務遂行のため常務理事を専任、常務理事会を置く。
理事・相談役などの役員は、率先して会員獲得・寄付・協賛金など財政活動に努める。

11号 アートNPO推進ネットワーク役員体制 

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
アートNPO推進ネットワーク役員体制 (2003.1.1付) 
・・・2003年1月26日総会・理事会にて正式承認・決定となった ・・・
*当面は任意団体とするが、NPO法人設立時を前提とした役員
*役員とは理事・監事を指し、準役員として相談役体制を敷く

10号 アートNPO情報発信のためのWEBサイト開設

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 アートNPO推進ネットワークはアート情報の発信を主要な活動の一つとして重要視しているが、いまだ財政的にはホームページ開設は困難のため、山下代表理事の個人サイト≪壺中夢倶楽部≫上に特設ページを準備していただくことになった。初期費用及び月額通信料の一部を負担するだけで、毎月のコンテンツ維持メンテなども壺中夢倶楽部側のボランティアにより実現した次第である。 いずれアートNPO独自サイトの開設が必要な時期がくるとは思うが、当面はこのサイトの「アートNPOニュース」や特設ページ「コレクターズクラブ」を活用したアート情報発信を進めたい。



≪ URL:http//www.kochu-yume.com ≫ 
※現在は停止。TAOコンサルにて引き継いでいます。https://www.facebook.com/taoconsult/

9号 アートNPO市民運動とのコラボレーションのご提案

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
ギャラリーの皆様へ
「アートNPO推進ネットワーク」はこの4月立上げとなり、組織作りより実質活動を・・の方針のもとに、森本秀樹氏、横田海氏、ニュウポ(牛波)氏のコレクション展などを企画して参りましたが、NPO主催の非営利型展覧会ということで予想以上の話題を呼び、日経新聞のコラムにも取り上げられるなど順調な滑り出しとなりました。来年も画廊とのコラボレーション展覧会や銀座でのイベント「平和へのメッセージ展」など計画中です。これからの時代には単に絵画を商うだけではない、新しい動きを模索するギャラリーが注目される時代になると思われますが、そういう意味でNPO型アート運動とギャラリーとのコラボレーションは市民層の評価と支持を得るものになると確信しています。是非、法人会員或いは協賛企業としてのご参加をお待ちしております。

『アートNPO推進ネットワーク』とは
人は経済的にだけでなく、精神的にも豊かであるべきで、アートNPOはそういう“心の豊かさのため”には“文化・芸術のある日常性の実現”が必要と考え、“暮らしの中にアート”運動を推進しようとする団体です。その第一歩として、普通の人々=市民に「現代美術とは何なのか・・本当に価値ある作品とはどんなものなのか」の情報発信を始めます。具体的には、投資を目的としない純粋にアートが好きな市民型コレクターが評価する作家や作品を、より多くの人に見ていただく機会の提供を柱にした非営利型・草の根型の各種アート活動です。組織についてはコレクターと美術関係者とのゆるやかなネットワークを目指します。

普通の人々(=市民)は画廊をどう見ているか
ごく普通の人々に、絵が好きですかと聞くと大半が「はい」、そして「時々、美術館にいきます」と答えますが、「絵を買ったことがありますか」の質問に「はい」と答える人は1~2%程度と思います。美術を教養と考え美術館には行くが、画廊は自分とは縁のないところと思っている人が大半です。原因は絵画は高価な上価格不透明、しかも画廊というところも資産家を相手の商売で庶民など相手にしていないと思われているところにあるようです。ただ、絵を買いたいと思っても どういうところに行ったらいいかわからないという人も多いそうです。これからの時代は、こういう市民層にいかにしてアートの裾野を広げていくという戦略が必要なのではないでしょうか。

活動の柱は「コレクターによる情報発信」と「展覧会などアート企画」です
①インターネットなどを利用した、コレクターとしての発言や各種アート情報の発信に力を入れます。
既に、『壺中夢倶楽部サイト』と提携し、≪印象に残った展覧会≫≪コレクターが選んだアーティスト100人≫などの特設ページを準備中ですし、このサイトでは≪推薦画廊情報≫も検討中です。
②としては、≪マイコレクション展≫≪有望作家展覧会≫≪チャリティー展≫などを、公共施設、福祉施設、地方の歴史的建造物にて展開していきます。法人会員ないし協賛画廊とは、共同企画による非営利型展覧会を積極推進する方針ですし、アートセミナーなどもコラボレーション実施できればと考えております。

2002年12月20日 
アートNPO常務理事会(山下透)

8号 アートNPO推進ネットワーク役員体制について

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 アートNPO推進ネットワークは、10月1日付けで暫定版役員体制をかためましたが、2003年1月より正式の役員体制により本格スタートの予定です。この間、NPOへの理解不十分のためとは思いますが、一部役員の発言がアートNPOへの誤解を招いたり来年度の展覧会企画の一つが実現困難になり、常務理事会においても問題になりました。そこで、新体制のスタートにあたっては、特に役員の方には「NPOとは何なのか」「アートNPO推進ネットワークの基本方針」への十分なご理解が必要であり、わかりきったことですが以下の再確認をしたいと思います。

 NPOは社会貢献のための非営利型組織であり、“世のため、人のため”ボランティア的活動を実践するところに意味があります。その活動は、金銭的に余裕のある人は寄付などの形でお金を、そうでない人は時間や労働を、或いは会社経営や事業推進の各種ノウハウを提供するというのが一般的です。従って、活動はしないが口だけ出すという風な人はふさわしくなく、基本は批判するより自分は何をするかであって、特に役員は社会的に力のある人ですから率先して実行する人であるべきで、最初から自分自身や事業の利益のためにどう利用するかを考えるというのは問題があります。

 特に我々の「アートNPO推進ネットワーク」は立ち上がったばかりの組織ですから、名誉職的に役員に名前を連ねても余り意味はないはずで、役員をお引き受けいただいたのはアートによる社会貢献に力を貸したいという方々だと思っております。このアートNPOは、芸術文化領域のNPOとして既に美術関係者以外からも注目され始めていますので、草創期の組織作りにご苦労いただく役員にとっては間接的にプラスになることが多いと思っています

 この会の役員とは常務理事・理事・相談役を 指し、アートNPOの設立趣旨に賛同かつこの団体の発展のために汗を流すことを約束した中核会員で、その主たる役割は
4. ○財政面での貢献・・寄付金集め、協賛金対応
5. ○会員の獲得・紹介
6. ○アート企画提案
7. ○収益事業の提案 などです。

 役員の会費については出資金を仰ぐ考え方もありましたが、個人正会員としての年会費10,000円だけとしましたので、寄付・協賛・会員拡大などでの貢献をお願いいたします。

* 年会費の年とは1月~12月を指し、個人正会員年会費10,000円、個人賛助会員3,000円、法人賛助会員は1口・10,000円です。
(*2003,1月総会・理事会にて変更・決定)

*NPO法人立ち上げ時は別として、任意団体としての役員体制については若干の調整のみで、基本的には現体制で臨む方針とし、2003,1,26日の総会・理事会にて承認を得る予定です。特に事情のある方、異議のある方は事前に御連絡ください。また、会費未納の方は12月末までにご入金下さい。
(2002年12月20日 
アートNPO常務理事会 山下透)

7号 日経新聞に、山下代表及びアートNPOの紹介記事

2016年03月31日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 12月2日の日本経済新聞に、アートNPOのことがシニアの文化活動という観点から取り上げられたが、サラリーマンコレクターの草分け的存在である山本勝彦氏が雑文集で紹介してくれたので、そのまま掲載します。

● 山本冬彦・雑文集    
『隠れ家の暇つぶし』2002/12/3

≪ グループで芸術満喫 ≫
昨日の日経新聞に『グループで芸術満喫』という記事があり、副題に「所蔵絵画で展覧会」とあったのでもしやと思って読んだところ、やはり山下透さんのアートNPOのことが出ていたので、皆さんにも紹介します。