アーカイブ『市民派アート活動の軌跡』

「アートNPO推進ネットワーク通信」
小冊子「アート市民たち」

57号 『アートNPO推進ネットワーク』組織名称変更と活動の縮小

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
「アートNPO推進ネットワーク」は発足から5年、その活動は美術界でも一定の評価を頂戴し、順調に推移しております。ただNPO法人化については問題も多く、2005年度の理事会・総会議事録にもある通り諸般の事情から方針変更いたしましたが、その後の常務理事会にて組織名称も変更することといたしました。

併せて、個人的なことになりますが、代表理事である私が1年前に癌の診断を受け、今年4月手術を受けました。おかげ様で癌の切除には成功いたしましたが、この11月にも再入院するなど他の部位の検査も続いており、再発・転移の可能性を抱えたままです。この状態で組織の拡大を図ることはいずれ皆様にご迷惑をお掛けすることになると考え、小さな組織に衣替えする方がよかろうとの結論に至った次第であります。

現在推進中のアート企画については今後も当面継続する予定ですが、上記事情から活動のトーンダウンは避けられず、今後は組織の段階的縮小を図りながら、年会費の徴収をしないなど会員の皆様のこれまでのご支援に配慮した組織運営に切り替えることといたします。具体的には以下のような方針とするつもりですので、よろしくお願いいたします。

*《尚、今回の決定に当たっては、議決権のある個人正会員(今年度会費未納者は除く)及び法人賛助会員、画廊経営者など当初よりご支援をいただいた皆様方には文書にてご報告の上ご了解を頂戴しております。》

---記---

1.組織は任意団体のままとし、名称を『市民派アートコレクターズクラブ』に変更する。
2.会員の年会費徴収は2006年度をもって終了する。 
3.推進中のアート企画は当面継続、かつ会員のための小冊子・図録作成を検討する。
4.今年度末の現金残高については、現行事務局会計担当及び監事(監査役)の管理下に置き、残高の無くなるまで会員(今年度会費納入者)宛て年度決算報告を継続する。

上の通りですが、これまでの皆様のご支援に心からの御礼を申し上げます。

2006年12月15日
アートNPO推進ネットワーク 代表理事山下透 

56号 『市民派コレクターによる山田正亮コレクション展』

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークは、目立たないがいい仕事を続ける作家を紹介する展覧会をシリーズで進めてきたが、今回は現代美術の世界で既に著名な山田正亮氏のコレクション展を開催することとした。企画担当は山岸勝博氏。会場提供などご協力いただいた画廊轍の梅野茂氏に感謝したい。

参加コレクターは相場啓介氏、古川憲一氏、江部恵子さん、山岸勝博、御子柴大三、山下透など10名の他、美術評論家でもある色彩美術館館長菅原猛氏からも特別出品があり、1950年代半ばから1980年代にかけての半具象作品から、根強い人気のスクエアやストライプ作品、白色の作品など20数点が展示された。



作家山田正亮氏          


府中市美術館館長本江邦夫氏

オープニングパーティーにはコレクターや現代美術系画廊主などのご参加があり、山田先生を囲んでの楽しいひとときとなった。嬉しかったのは府中市美術館本江邦夫館長の特別参加であるが、一点一点作品を見た上で、「事前に予想した以上に見応えのある展覧会です。皆さん、なかなかいい作品をお持ちですね」とのご挨拶を頂戴した。山田正亮は日本の現代美術史に残る作家と確信しているが、今回の展覧会はそんな作家の作品をもっと多くの人に知ってほしいという思いで企画したわけであるが、展覧会の評判もよく、嬉しい次第である。


55号 『ぼくらの浅見哲一コレクション展』に大勢の来場者

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークはシリーズで実力中堅作家のコレクション展をすすめているが、その6回展が開催された。作家は人物や風景によるシンプルな造形が魅力の浅見哲一氏。目立たないが、もっと多くの人に知ってほしい作家である。そんな思いから山下&御子柴が企画、金井画廊金井允氏による会場提供などのご協力を得て実現した展覧会である。 参加コレクターは16人、アートNPO会員だけでなく、荒谷俊文氏、八田稔氏、熊山晴美さんなど古くからのコレクターや作家森幸夫氏のご参加もあり、有意義な展覧会となった。

オープニングパーティーには作家の森本秀樹氏、画廊経営の椿原弘也氏、白水真子さん、後藤真理子さん、内藤純子さん、平井勝正氏など大勢のご参加があり、盛り上がった。

《参加コレクター(敬称略)》
荒谷俊文、小尾久美子、熊倉佐喜子 熊山晴美、鈴木忠男、丹伸巨、中村 文俊、名取二郎、八田稔、御子柴大 三、 三井亮、森幸夫、山下透、山 本勝彦、吉田千津子、渡辺敏子。


(オープニングパーティー風景(撮影片岡靖雄氏)・・写真中央が作家浅見哲一氏)

* なお、新井侑竹さん、白石好恵さん、黒田裕一郎氏、相馬美穂さん等の差入れ・ボランティア協力に感謝

54号 アートNPO会員たちのアート活動&近況報告

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
『梅野記念絵画館・私の愛する一点展のこと』 
 長野県東御市にある梅野記念絵画館の館長である梅野隆氏は、純粋に絵を愛するコレクターとして尊敬できる素晴らしい方である。
 この絵画館には友の会があり、毎年コレクション展が開催されている。我々アートNPOの仲間も何人か会員になっており、御子柴氏、山岸氏と私の三人で訪問した。山岸さん出品の山田正亮、御子柴さんの森本秀樹、私の三浦逸雄、それぞれコレクターのこだわりの眼が伝わるいい作品であった。作品鑑賞の後、大きなガラス越しに信州の自然を眺めながら、梅野館長と語り合ったが、その美への情熱にはいつもながら教えられることが多い。



(写真中央が梅野隆氏)

『似顔絵展覧会“8月の顔展”のこと』
 銀座コリドール街のギャラリーバーKajimaで面白い展覧会が開催された。作品制作はアートNPOの推薦画家森本秀樹氏や会員の平井勝正氏の他、『7月の空展』に出品参加した画家たち。モデルは画廊主とコレクターという変わった企画で、アートNPO会員としてはギャラリー汲美の磯良卓志氏、もみの木画廊の大塚まりこさん、ギャラリーしらみず美術の白水真子さん。そして嬉しいことにコレクターからは御子柴氏(画家富樫憲太郎)と私(画家武沢昌子)二人が選ばれた。


『御子柴大三氏企画のコレクション展』
 アートNPO理事の御子柴さんは個人としても画廊支援に力を入れているが、8月末に吾妻橋の画廊アヴィアントで『コレクターがやって来た展』を企画した。我々も是非応援しようということで、私は中佐藤滋、山本勝彦氏が山下三千夫、御子柴氏は森本秀樹と横田海作品、その他鈴木忠男氏などがそれぞれ出品した。

『黒田裕一郎氏の展覧会企画』
理事の黒田裕一郎さんが原田俊一氏のアートフロンティアで、若手画家の展覧会企画に取り組んでいる。初回は6月の『空、風、雨、時、人の流れ』であったが、頑張っているので是非見てあげてください。

その他》

小生はこの夏、ニューヨークに約2週間滞在し、MOMAの現代美術やとNYアートシーンの中心地チェルシーの画廊探索などマンハッタン散策を楽しんだ。左記写真はMOMAのアンディー・ウォーホル作品。

53号 『七月の空展(森本秀樹とその仲間たち)』開催

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークはこの数年実力中堅画家のコレクション展や若手画家の紹介展覧会をすすめてきたが、そういうなかで何人かの画家を推薦作家と位置づけている。森本秀樹氏はその一人で、今回の展覧会は彼と仲間の画家6人によるグループ展である。 



企画は山下&御子柴であるが、DM制作などは画家の皆さんが担当するというアートNPOにとっては理想的なコラボレーション展覧会であった。会場などの企画協力は自由が丘『もみの木画廊』の大塚まりこさん。皆さんに感謝。

出品画家は上野明美、門倉直子、蟹江杏、高下せい子、西村幸生、古田恵美子、森本秀樹の7人。それぞれが力を籠めて制作した作品たちが出揃い素晴らしい展覧会となった。オープニングパーティーには画家仲間が集まりおおいに盛り上がった。



オープニングパーティー風景(前列右から二人目大塚まりこさん、4人目森本秀樹氏)

52号 アートNPO会員による市民派コレクター自慢の一点展開催

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークは実力中堅作家のコレクション展や若手作家の紹介展覧会に力を入れてきたが、今回はじめて会員の自慢のコレクションを披露する展覧会を開催した。市民派コレクターとは資産家や投資目的の美術品収集とは一線を画した、純粋にアートが好きな普通の人々のことで、この“市民派コレクター”なる言葉は、2004年に小生が月刊ギャラリーの依頼で引き受けた美術関係者との対談シリーズのタイトルとしてはじめて使った造語であり、今回のアートNPOコレクション展に相応しいと考え、使うこととした。 出品作品のジャンルは問わないが、基本的には我々と同時代を生きている現代作家の作品であり、かつ、有名であろうと無名であろうと、みずからの眼で選んだ作品である。



この展覧会はアートフロンティア原田俊一氏の協力を得て、5月15日(月)~20日(土)にかけ開催された。今回の自慢の一点展は準備不足もあり参加者は多くなかったが、出品作品には質の高いものが揃った。

山岸勝博氏の山田正亮、鈴木忠男氏の小林正人、原田俊一氏の小嶋悠司、吉仲太造、御子柴大三氏の小貫政之助、山下透の野坂徹夫、深井隆、篠沢潤子さんの森本秀樹などである 

展覧会オープニングパーティーには出品コレクターの他、アートソムリエの山本勝彦氏、アートトラストの鈴木才子さん、書の師範千葉加音さんや作家の横田海氏、森本秀樹氏、画廊轍の梅野氏、平井勝正氏など、珍しい方々にお出でいただき盛り上がった。

52号 アートNPO、日本画家手塚雄二展覧会及び講演会の企画協力 

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 手塚雄二といえば21世紀を担う日本画壇の旗手として既に高い評価を得ているが、この4月より日本橋高島屋を皮切りに全国で『手塚雄二・花月草星展』が開催される。これに先立つ4月2日展覧会のプロローグとして『手塚雄二講演会』も計画されていたが、広報事務局の責任者渡辺己代司氏かアートNPO推進ネットワーク宛て主催引き受けの要請があった。



講演会はゲストとしてテレビでお馴染みの華道家仮屋崎省吾氏をお招きし、日本画と花のコラボレーションを楽しんでいただこうとの企画であったが、知的な紳士の手塚雄二氏と気さくで話題豊富な假屋崎省吾氏との組み合わせによる楽しいアーティストトークとなった。手塚雄二氏の講演会は東京芸大入学時の浪人生活のことなど、お人柄の滲んだ他では聞くことの出来ない貴重なものであった。

50号 アートNPO、佐藤美術館主催『岡村桂三郎展』の企画協力

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信

岡村桂三郎展
 1月12日~2月26日にかけて佐藤美術館において日経新聞及び佐藤国際文化育英財団主催岡村桂三郎展が開催されたが、学芸課長立島恵氏からの要請を受け、アートNPO推進ネットワークも展覧会企画協力を行った。この企画は作家のアトリエで原画を見つけた立島氏の閃きによるものであるが、素晴らしい展覧会となった。NHK日曜美術館アートシーンの他、日経新聞宝生正彦氏、朝日新聞田中三蔵氏など有力な編集委員が新聞紙上で取り上げたこともあり、会期中約6000人の来場者があったとのことである。
絵本『海女の珠とり』の原画18点は仏画や水墨画など古典の世界を現代的に描いたもので、深い色彩と造形が素晴らしい。アーティストトークは岡村さんの飾らない人柄も手伝って、その感性豊かな物語解釈や制作過程のお話に大勢の来館者は聞き入っていた。

銀座画廊ツアー
2月25日(土)にはアーティストトーク終了後、我々アートNPOのボランティア協力による特別イベント『銀座画廊ツアー』が行われた。来館者を3グループに分け、コレクターでもある役員の原田俊一、御子柴大三、山下透が案内することとなったが、「ギャルリー東京ユマニテ」「東邦画廊」「シロタ画廊」「不忍画廊」などを訪問、画廊主との会話も弾んで来館者に喜んでいただいた。

『仲間たちのアートオークション』、ワインパーティーを兼ね楽しく開催

アートNPO推進ネットワーク主催の『仲間たちのアートバザール』が2月18日(土)に開催された。アートNPO会員であるコレクターが所蔵する絵画・陶磁器などを仲間のコレクターや初心者のために提供しようというもので、ワインパーティーを兼ね楽しい雰囲気のもとに開催された。
 出品作品は23点・・・落札希望価格は大半が市場価格ないし購入金額の50%~80%で出品、小品は超格安なものが多かった。
●高額作品としては里見勝蔵30万
●栗原幸彦、横田海、杉山邦のタブロー10万円台 
●瑛九エッチング1万、大沢昌助版画1万・・・
●益田芳徳ガラス酒器セット5000円・・・
●宮沢章ぐい呑み、吉川水城色絵湯呑1000円
 落札点数は14点、成約率61%であった・・・瑛九、大沢昌助、集治千晶版画などは割安ということもあり次々買いの手が上り盛り上がった。

49号 アートNPO推進ネットワーク2006年度新役員体制

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
・・2/18理事会総会にて、一部役員の退任に伴い選任・承認となったもの・・ 
代表理事、理事、企画担当、役員、監事、事務局、特別会員、相談役、法人会員、提携画廊、NPO支援画廊が、それぞれ選任・承認された。詳細は誌面に掲載。

48号 理事会・総会にて2005年度活動報告及び2006年度計画論議

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 2月18日(土)理事会・総会にて、2005年度活動&会計報告及び2006年度計画の論議が行われ承認となった。詳細は別紙議案の通りであるが、概要のみ記すと・・。 

平成15年、「アートNPO推進ネットワーク」はマコトフジムラ氏の「IAMの会」と『平和へのメッセージ展』を共催、130人の作家の協力によるチャリティーオークション収益金200万円以上を日本ユネスコ協会に寄贈したが、原田氏が実行委員長として、又、アートNPO事業の一つ“コレクターの見る視点展”も中心となって企画推進している。若手作家支援をテーマにした原田氏の画廊が大きく羽ばたくことを祈りたい。(山下透)

●立ち上げから4年、諸般の事情から組織的にはいまだ任意団体の形をとっているが、各種展覧会企画が定着するなど予想以上の成果も出て、周囲から一定の評価を受けている。
●会費収入は事務経費を賄う程度であるため、事務所確保困難かつパソコン・電話等も代表個人のものを利用の現状であるが、徹底した支出抑制の事務運営の結果年度収支は黒字。
●会員は①個人正会員33名②個人賛助会員20名③法人賛助会員9名。会費支払会員は62名であるが、アーティスト会員約30人を含め、総勢90人位の組織になっている。

《個人会員》 45名
※詳細は誌面にて掲載。

《画廊会員》 17名
大倉宏(新潟絵屋)、綿貫不二夫(ときの忘れもの)、椿原弘也(ギャラリー椿)、土倉 有三(ギャルリー東京ユマニテ)、北條和子(閑々居)、大塚まりこ(もみの木画廊)、白水真子(ギャラリーしらみず美術)、後藤真理子(ギャラリーゴトウ)、磯良卓志(ギャラリー汲美)、佐々井智子(ギャラリーアートもりもと)、矢澤園子(ごらくギャラリー)、望月章子(アサヒギャラリー)、内藤純子(純画廊)、辻美佐子(ギャラリー宗美)、平井勝正(アートスペースポルトリブレ)、金井充(金井画廊)、塩田真弓(ギャラリー叢)

* 上記以降の2006年度入会会員
渡邉巳代司(画廊ゑぎぬ)、野崎悦子(ギャラリーテムズ)、佐藤潤(コンサルタント)、千葉加音(書師範)

●2006年度は主要企画『ぼくらの・・コレクション展』、『コレクターの見る視点展』等の展覧会を継続すると共に、『会員コレクション展』『仲間たちのアートバザール』を新規に企画。
●個人会員(除くアート企画参加者)については年会費を引き下げる(2年目以降正会員5000円、賛助会員3000円)と共に、安価で質の高い作品購入の機会提供など会員向け特典も充実させる。
●佐藤美術館の他、アートフロンティア、アートトラスト、純画廊等との連携を強め共同企画推進。
●期の途中であるが、一部理事及び監事の退任に伴う新理事・監事の選任を提案、承認となった。

47号 アートRNPO新会員紹介及び美を遊ぶ壺中夢倶楽部の紹介

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信

《2005年度後半入会の新会員》
新たに12名の方が会員に加入された。※誌面では12名の紹介文を掲載。 

《美と遊ぶ『サロン壺中夢クラブ』のご紹介》
1997年の発足からもう10年になる個人的な遊びの集まり。“中国の故事『壺中天』の境地を目指し、仕事を離れた自分の世界を大切に生きたい”・・と志は高いが、要は気が向いたら画廊廻りなど美を探索し旨い酒を酌み交わそうという訳である。今年の新年会は1月7日、和食料理を楽しみながら旅行や美術・歌舞伎・映画について語り合い盛り上がった。

*アートNPOは社会貢献活動団体であるが、こちらは気心の知れた仲間との気楽な遊びの集まり。余り会員を増やそうという気持ちはないが、アートNPO会員の方の参加は歓迎したい。世話役は鈴木和子さんと相馬美穂さんのお二人。

46号 アートNPO推薦作家横田海氏及び上野憲男氏から作品寄贈 

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信
 アートNPO推進ネットワークがシリーズで進めているアート企画に『ぼくらの・・・・展』がある。我々コレクターが厳選した、いわばアートNPO推薦作家のためのコレクション展である。その第2回展の横田海氏、5回展の上野憲男氏からアートNPO宛て作品寄贈があった。実に嬉しいお話で喜んで頂戴することとした。アートNPOの貴重な財産として大事にしていきたい。両先生におかれては、素晴らしい作品制作など益々のご活躍をお祈りしたい。




上野氏と寄贈作品『SEED&PLANETS』2005




横田氏と寄贈作品『25章―3』2005


《展覧会協力》・・・・『万葉種子展』 11/29~12/25

佐藤美術館学芸課長立島恵氏及び日本画家池田美弥子氏から展覧会の企画協力について依頼があり、若手作家支援を旗印にするアートNPOにとっては有意義なことなので、お引き受けした。展覧会は日本画を表現手段とする作家たちが、草月流いけばな作家や現代造形作家との出会いを通して新しい表現を試みようという意欲的な内容であった。作家は安達友紀・阿部清子・池田美弥子・高橋理加・中川彩萌・水野理美・吉岡順一の7名。

45号 第3回『コレクターの見る視点展』開催

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークがシリーズで進める若手作家紹介展「コレクターの見る視点展」の第3回展が12月5日(月)から開催された。若手作家支援を主たる目的としたこの展覧会の企画担当は原田俊一理事、会場も原田氏の画廊ギャラリーdgの協力を得て開催。それぞれのコレクターが自分の眼で評価した作家を1名ずつ推薦するという形式の展覧会は美術業界でも例がなく、関心が高まりつつあり嬉しいことである。

原田俊一  『荒川由貴』  「個性と感情を持った人間を独特な目の表現により」描く
小倉敬一  『石居麻耶』夕焼けと街の風景、公園の樹影を点描風に描いた世界
鈴木忠男  『長 雪江』「風景や動物や魚をテーマに版木表現した独特の世界」
廣川和徳  『白濱園子』「オーラによって見る人を想像の世界に導く不思議な絵」
御子柴大三 『安木洋平』「理想が、自然への愛が、ハーモニーが・・」ある絵
山下透   『相澤 史』 身近な風景と空想の世界の動物たちの不思議な物語」



アートフロンティアでのオープニングパーティー風景

44号 コレクション展『ぼくらの上野憲男展』開催

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 アートNPO推進ネットワークがシリーズで進めるコレクション展第5回展が、ギャラリーゴトウ後藤眞理子さんのご協力により11月7日から開催された。オープニングパーティーには美術評論家の金澤毅氏、作家の横田海氏、森本秀樹氏、彫刻家の深井隆氏など大勢の方が参加され、上野憲男氏からは「想像した以上の素晴らしい展覧会となり感謝します」とのご挨拶があった。 

以下はDM掲載作家紹介文(山下)・・
『無限の宇宙に浮遊するかのような青の抽象に代表される上野憲男の世界。日常の混沌のなかで自らを見失い不安に生きる現代人を、夢と希望と平安の静謐な知的空間にいざなう。若い頃難波田龍起に認められた作家は、この夏、何必館京都現代美術館にて開催された個展で新たな注目を浴びた。作家のさらなる進展を祈念して、ここに12名のコレクターが結集した』 

ご参加いただいたコレクター(敬称略)は岩澤望、金子省三、後藤眞理子、高橋健司、中村文俊、野崎悦子、平井勝正、増田きよみ、松崎優美、御子柴大三、森本秀樹、山下透の12名。
DMデザイン制作の倉嶋正彦氏、ボランティア協力の相馬美穂さん・高橋千鶴子さんにも感謝。



前列左より後藤眞理子さん、上野憲男氏、山下透、後列右から6人目金澤毅氏  

43号 常務理事原田俊一氏、画廊アートフロンティア開設

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 原田俊一氏が37年勤務した東京消防庁を退職、この10月日本橋新川に画廊を開設した。『アートNPO推進ネットワーク』の組織立ち上げから共に苦労してきた同志が長年の夢を実現したわけで、嬉しいことである。原田氏はいわば市民派コレクターの一人である。最初に絵を購入したのは、第一次絵画ブ-ムの 昭和47年頃のことで、収集歴は相当長い。消防士として半生を生きてきたが、炎との戦いとも言える仕事に行き詰まりを感じていた若い頃のある時、チャリティー展で院展作家高橋常雄の『菩薩思推像』と出会う。この作品こそコレクター人生の原点であるという。コレクションは日本画を中心に約250点、主たる作家は高橋常雄・小嶋悠司・河嶋淳司・森山知己・斎藤典彦・岡村桂三郎・マコトフジムラ・荻原季美子・小林健二・小作青史・吉仲太造・高内秀剛・宮沢 章・長倉翠子などである。 その後原田氏は単なるコレクターに満足することなく、美大の卒展などで発掘した若手作家の展覧会企画をもう15年も続けている 

平成15年、「アートNPO推進ネットワーク」はマコトフジムラ氏の「IAMの会」と『平和へのメッセージ展』を共催、130人の作家の協力によるチャリティーオークション収益金200万円以上を日本ユネスコ協会に寄贈したが、原田氏が実行委員長として、又、アートNPO事業の一つ“コレクターの見る視点展”も中心となって企画推進している。若手作家支援をテーマにした原田氏の画廊が大きく羽ばたくことを祈りたい。(山下透)