アーカイブ『市民派アート活動の軌跡』

「アートNPO推進ネットワーク通信」
小冊子「アート市民たち」

39号 新潟絵屋&アートNPO共催企画『森本秀樹展』開催

2016年04月04日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 7月2日より大倉宏氏の新潟絵屋との第3回企画展が開催された。アートNPO推進ネットワーク推薦作家である森本秀樹氏の宇和島作品が、古民家を改造した新潟絵屋の壁に溶け込み素晴らしい展示となった。作家は夫人の故郷でもある新潟に強い親近感を抱いておられ、これを機会にこの地でのアート活動が定着することを願うばかりである。夜の会食会は大倉氏が館長を務めることになった砂丘館の和室にて、新潟県立近代美術館学芸課長の小見秀男氏も交え宇和島や新潟の話題におおいに盛り上がった。森本秀樹展の紹介文については絵屋便に御子柴氏、新潟日報には私の文章が掲載された。 以下は新潟日報に掲載された作家紹介文章(山下透)の一部である。

・・・・・・『森本秀樹の描く宇和島の風景はどれも心に残る。街並みのくすんだ白壁や波止場の釣り人、操車場跡の静寂などが抑えた色調で描かれ、何か懐かしいものに出会った時のようなしみじみした気持ちにさせられる。物質的な豊かさとの引き換えに日本人が失い、忘れかけている何かを思い出させてくれるかのようだ。描かれているのは現代の宇和島ではなく作家の記憶のなかにある少年時代の故郷の風景である。そこにあるのは宇和島の風景でありながら、見る人それぞれの心の奥底にある過ぎ去りし日の故郷の風景そのものに見えてくる。作家が描こうとしているのは日本人の心に違いない。・・・・』 


新潟日報掲載作家紹介文章



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