アーカイブ『市民派アート活動の軌跡』

「アートNPO推進ネットワーク通信」
小冊子「アート市民たち」

43号 常務理事原田俊一氏、画廊アートフロンティア開設

2016年04月06日 | アートNPO推進ネットワーク通信


 原田俊一氏が37年勤務した東京消防庁を退職、この10月日本橋新川に画廊を開設した。『アートNPO推進ネットワーク』の組織立ち上げから共に苦労してきた同志が長年の夢を実現したわけで、嬉しいことである。原田氏はいわば市民派コレクターの一人である。最初に絵を購入したのは、第一次絵画ブ-ムの 昭和47年頃のことで、収集歴は相当長い。消防士として半生を生きてきたが、炎との戦いとも言える仕事に行き詰まりを感じていた若い頃のある時、チャリティー展で院展作家高橋常雄の『菩薩思推像』と出会う。この作品こそコレクター人生の原点であるという。コレクションは日本画を中心に約250点、主たる作家は高橋常雄・小嶋悠司・河嶋淳司・森山知己・斎藤典彦・岡村桂三郎・マコトフジムラ・荻原季美子・小林健二・小作青史・吉仲太造・高内秀剛・宮沢 章・長倉翠子などである。 その後原田氏は単なるコレクターに満足することなく、美大の卒展などで発掘した若手作家の展覧会企画をもう15年も続けている 

平成15年、「アートNPO推進ネットワーク」はマコトフジムラ氏の「IAMの会」と『平和へのメッセージ展』を共催、130人の作家の協力によるチャリティーオークション収益金200万円以上を日本ユネスコ協会に寄贈したが、原田氏が実行委員長として、又、アートNPO事業の一つ“コレクターの見る視点展”も中心となって企画推進している。若手作家支援をテーマにした原田氏の画廊が大きく羽ばたくことを祈りたい。(山下透)


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