よみがえる桐たんす 杉山箪笥店「 四代目の日記」

私は関市で古い箪笥、思い入れのある桐たんすなどを修理して依頼主様より笑顔を頂ける事を喜びとして仕事をしています。

仏壇の中でも微笑みが見えそうです。

2017年10月31日 | 思い入れのある箪笥の修理
今日は多治見市より修理依頼の桐タンスを納品してきました。

到着し設置した台輪、下段の箪笥を見ただけで「こんな綺麗になるとは思っとらんかった!!」とご主人と奥様から喜びの声を頂きました。

この箪笥は上置きの中でロウソクを灯しお参りをされていた様でススで真黒でしたが、これも綺麗になっていて感動されました。

お茶をいだき良い話を聞きました。
亡くなられた姑様のたんすで「私の生きている間に捨てることは許さない」と言われていたそうです。
その訳は戦地に向かう前に弟様より結婚祝いとして贈られた思い出、記念の品だったからでした。
設置した箪笥は仏壇の前でお骨も遺影も正面です。
ご主人(依頼主息子)様が約束を守り依頼くださいました。

ご主人も奥様も「これからも大切に使うわ!!」とにこやかに答えてくださいました。

私が勝手に思ったのですが、上置きの中に戦死したお弟様を祀っておられたんじゃないかなと思いました。

今回も想い出の箪笥を修理し喜んでいただき感謝です。
ありがとうございました。

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「日々の仕事」は毎日の仕事の状況を伝えるページです。
修理依頼された方の作業状況がリアルタイムに分かって頂けます。



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