たんぽぽ通信

たんぽぽはりきゅういんからの「お知らせ」や「気になる話題」「得する情報」などを掲載しています。

節分のお話

2021年02月02日 | 院長こぼれ話
大寒をすぎ、寒さも本番。
4日には立春を迎え、暦の上では「春」と言っても、まだまだ寒さの続く季節です。

さて、今年の節分は2月2日。
豆をまいて鬼退治ですね。
最近では、全国的に恵方をむいてまき寿司を食べる「恵方巻」の習慣も浸透してきました。
そもそも、恵方巻は、大阪ののり業者が始めたもの。
「土用のうなぎ」と同様、商品を売るためのキャッチコピーなのですが、
それもここまで浸透してくると、習慣というか常識のような感じになっています

話を豆まきに戻して・・・
実は、この「鬼」。
「風邪(ふうじゃ)」のことだと知ってますか?
フウジャとは。
漢字で書くとその意味は歴然ですが、いわゆるカゼのことですね。

現代のように、医学も科学も発展していなかった時代。
「はやりやまい」と言われ、どんどん移っていき、死者もでる。
なにかのたたりか鬼の仕業かと大変恐れられていました。



上の図を見てください。(画像はネットより借りてます)
これは、十二支と方角、季節を五行で表したものです。(旧暦なので1ヶ月遅れます)
この時季はちょうど丑寅(北東)の季節。
この方角は「鬼門」といわれ、様々な災いがやってくる方角とされていました。
寒いこの時季にはやる「風邪」もそのひとつ。
その「風邪」を、丑寅の季節に丑寅の方角からやってくる丑(牛)のつのをもち寅(虎)のパンツをはく鬼にみたて、豆をまいて退治したのですね。
そして、豆を年の数だけ食べて、作物の取れない冬に、保存した大豆を炒って食べ、栄養をつけたと言われています。
最近は、季節関係なく食べ物があふれ必要ないことだと思いますが、縁起を担ぐことが好きな日本人にはやめられない行事なのでしょうか。。。

それはさておき・・・
そもそも「節分」とは。。。
季節の変わり目という意味。
冬から春に変わる節目の日です。
旧暦では、大みそかの意味合いを持ち、
翌日の立春は二十四節季で第一節季にあたり、新年の始まりとしています。
(旧正月はこの前後で新月の日としています)
日本は、明治6年に太陽暦に変わりましたが、自然との関わりを考えると太陰暦(旧暦)の方がしっくりくると思うのは私だけでしょうか?
節分は、1年間の悪いものを追い出し、新たな年を迎えるための儀式であったということも心のどこかに残しておきたいものですね。

立春を過ぎると、まだまだ寒くても暦の上では春。
身体の中では、春に向けての準備が着々と進んでいます。
大地から芽が出るごとく、新陳代謝が活発になってきます。
余分なものを退社し、本格的な活動に備え、さらには次にやってくる暑い夏を過ごしやすくするためにスリムになっていくというのが、春という季節の生理です。

まずは、春の七草をいただきましょう。
「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」
最近では、新暦のお正月後にスーパーには並んでいますが、本来は旧暦のお正月に食べるものでした。

そして、固い大地をけやぶって出てくる野草を食べましょう。
つくし、よもぎ、ふきのとう、たんぽぽ、たら、ふきなどなど。。。
2月に見かけるのは難しいですが、3月中旬ころから探しに出かけてはいかがでしょうか。
特有のほろ苦さがありますが、成分でいうとみんな強アルカリになります。
ただし、野草は陰の力が強すぎるので、アクをぬいてから食べるようにしましょう。
また、食べ過ぎるとかえって体調をくずしますので、1~2回食べてみるのがいいでしょう。

ブロッコリーやきゃべつ、菜花など、アブラナ科の野菜も、野草と同じようにぐんぐん成長する強いパワーと代謝作用を持っています。
これらは、食用に改良された野菜なので、たくさん食べてもかまいません。

これからの季節、アトピーが悪化する、赤い吹き出物が出来る、夜中になると咳がでる、朝起きた時にからだがだるい、、、
などなどの症状に心当たりのある方は、ぜひ試してみてください。


プリンセス女子駅伝でのアクシデントに思う

2018年10月22日 | 院長こぼれ話
昨日のプリンセス女子駅伝での2件のアクシデント。


 全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の予選会である「プリンセス駅伝」が21日、福岡県の宗像市と福津市で行われた。
2区で岩谷産業の飯田怜が第2中継所手前から走れなくなり、両手、両膝ではって中継所にたどり着きタスキをつないだ。
その原因は、脛骨の疲労骨折。
その他、岡本春美(三井住友海上保険)が意識朦朧となり、蛇行・逆走となった理由は脱水症状ではないかと言われている。


最高気温20℃という運動をするには最適の環境での脱水症状。
長距離選手は体脂肪が少なく骨密度が低くなる傾向があるとはいえ、現代栄養学によるサポートは受けてるであろう状態での疲労骨折。

共通のキーワードは「塩不足」だと思う。




東洋医学の五行論を学んだ人なら、塩が不足すると骨が弱くなることはわかるだろうし、
脱水症状の裏にも塩不足があるのは、少しアンテナをはって勉強すればわかる。

骨を強くするのに、乳製品のカルシウムは逆効果だし、
脱水症状に水をわたして様子を見るなんて。。。

前途ある選手に正しい情報が伝わらないこの社会のしくみにジレンマを感じたできごとでした。


塩について、牛乳について詳しく知りたい方は、出前講座開催しますので、お気軽にお問い合わせください。

蘇れ生命の力~小児科医真弓定夫~上映会 in生駒

2018年03月13日 | 院長こぼれ話


3.11
7年前、多くの命がうばわれた日。
7年前の3.11は二日前に亡くなった父のお通夜だった。
葬儀場の控え室で再放送のドラマをみていた。
少しゆれた?
そして、地震速報。
突然、画面が切り替わり、津波の映像。
なんだこれは?
ドラマか?
映画か?
それとも、どっきり?
次の瞬間、違う!
ほんとに起こってることなんだと認識。
しばらく、声もでなかったのを覚えている。

それから、7年。
この3.11に「蘇れ生命の力~小児科医真弓定夫~」の上映会ができることは、なんともいえない思いだ。

今回の上映会、生駒市の「市民とつながるNO.1上映会」の企画によるもの。
12.3に橿原市で開催した上映会に来ていただいた「ナチュラルシンフォニー」代表、加藤さんが主催してくれた。
市の主催ということで、市長さんや市の職員さんも多数来てくださり、生駒市すごい!!の一言。

橿原市で開催したときは、市長はじめ市議会議員、市のこどもに関わる課、長女の通う高校にも話を持っていき、
とりあえずみてもらいたい!!と訴えたものの、まったく見向きをしてくれなかった。
「クスリを使わない、予防接種もしない」
というフレーズが気にくわないんだろうな。
なんて思ったけど。

まぁ、愚痴はおいといて、12.3から3.11の上映会に繋がった、
そのことが、本当にうれしくてたまらない。

開催が決定した時、主催者の方に、
「何でも手伝いますよ」と言ってたけど、
まさかのMCの依頼!!

えっ?人前で話すの苦手なんですけど。。。

という裏で、また思いを伝えられる場を与えてもらえた。
といううれしい気持ちも。。。

というわけで、また映画をみれて、同じ思いを持つ人と時間を共有することができました。

映画のあとの梅津先生の講演も、笑いありの Joy Talk で、質問もたくさん出て、盛り上がりました。

質問の中で、
「子どもに牛乳を飲ませたくないと思った時に、学校の給食はどうしたらいいですか?」と。

梅津先生も答えていただいたけど、どうしても伝えたいことかあり、MCながらわりこんでしまった!!

「学校・園との話し合いでカットすることができること」
「どういう理由で飲ませたないかをはっきり説明すること」
「3才までは親の意思でカットをすすめてもよいが、大きくなるにつれて、なんで飲ませたくないかを子どもに伝えて、本人の意思を尊重すること」
(長女は、みんなと違うのを嫌い、年長さんの途中から給食では飲み始め、次女は中1の現在もカット中)

伝わったかな。。。

講演会も終り、物販をへて、懇親会へ。

少人数ではあったけど、逆にいろんな話ができました。

いま、気になってることの一つ。
「豚で移植用の臓器をつくることに成功したというニュース」

以外にも知らない人が多く、ちょっとびっくりしたが、梅津先生の答えはこれ。
「歯が無くなったときに、歯ぐきを切開して塗れば歯がはえてくるという薬があったけど、それが豚の血清から作られてるとわかったとたん、使われなくなったから、日本人の感覚としては、豚の臓器を移植してまで長生きしたいと思う人はそういないんじゃないかな」

なら、なんでそんな研究するんだろう。
豚もひとつの命なのに。

真弓先生のことを知ると、「食医同源」という言葉のとおり、食事が体を作るからそれが一番大事なんだと思いがちだけど、
そんなことは、枝葉の枝葉。
この映画をみると、しみじみとわかる。



やっぱり、一番大事なのは、命なんだと。
命に、大きいも小さいも優劣もない。
つくづく、偉大な人だと思う。

今回、生駒での上映会に関われてほんとによかった。
新たな出会に感謝!!

真弓先生の想いを次に繋げるために、4月から1年間の講座を行います。
真弓先生の枝葉のお話です。
興味ある方、お待ちしています。



第1回 冷えは万病のもと
日時 : 4月21日(土)14:00~16:00くらい
場所 : 奈良県社会福祉センター
受講料: 1回1500円
申込先: たんぽぽはりきゅういん TEL 0744-23-0966 Mail tanpopo_am@yahoo.co.jp







減塩は間違い

2016年12月15日 | 院長こぼれ話
一般的には、高血圧の原因とされている塩。
いまだに、それを信じて「減塩」の文字がはいった商品をせっせこ買っていませんか?

本当に塩と高血圧は関係あるのでしょうか?
結論からいうと、いわゆる「専売公社が販売していた食塩」は高血圧の原因となりうるというこです。

昭和24年に日本専売公社が発足、翌25年国民必需の公益専売となりました。
勝手に塩を作って売ることができなくなったのです。
それは、1997年に塩専売法が廃止されて塩の生産は日本専売公社から「財団法人塩事業センター」に引き継がるまで続きました。
専売公社が販売していた食塩・・・
それは、99.9%が塩化ナトリウムという精製された本来は工業用の塩。

この間に日本は高度経済成長を迎えます。
なかでも。食の変化はすさまじいものでした。
お湯をそそぐだけで食べられるようになるもの。
お湯に溶かすだけで、てまひまかけた出汁のようになるもの。
味噌・醤油・梅干し・漬け物など塩の加工品。
これらのもの全てに食塩が使われました。
そして、結果、高血圧の人が増えました。

精製された塩の何がいけないのか?
それは、体内に蓄積されることです。
海水を煮詰めた塩(自然海塩)には、ナトリウムだけでなく、マグネシウムはじめ多くのミネラル分が含まれています。
そのおかげで、取りすぎるとのどが乾き水を飲み、余分なナトリウムはその他のミネラル分とともに尿として排出されます。
やったことはありませんが、塩を大量に食べると嘔吐下痢をして体外に排出されるということも聞いたことがあります。
つまり、自然海塩はいくらとっても体内に蓄積されることなく、いいミネラルバランスを保ってくれるのです。


つまり・・・
大事なのは、「減塩」ではなく、「変塩」だったのです。

現在は、塩不足、食塩の取りすぎによってさまざまな健康被害をおこしている人がたくさんいます。
たんぽぽはりきゅういんでは、
低血圧、冷え性、熱中症、しもやけ、うつ症状、不妊、流産(不育)、妊娠中毒症、高血圧、心筋梗塞、脳溢血、骨粗鬆症、骨折しやすい、

などなど、、、(もっとあると思います)が関係していると考えてます。

今一度、台所にある塩を確認して、食塩ならば「変塩」することをおすすめします。
なお、おすすめする自然海塩とは、日本近海の海水だけを煮詰めて作ったお塩です。
自然塩と言ってるものに、外国から原塩を輸入して日本近海の海水に溶かして煮詰めているものもあるので、これはおすすめしません。
当院で食用でおすすめしているのは、「粟國の塩」です。

これは、余談ですが・・・
自分の体のミネラルバランスがいいかどうか(塩が足りてるか足りてないか)を見分ける簡単な方法は、尿の色を見ることです。
ビールの色を理想として、それより薄ければ塩分不足なので、よいお塩を積極的にとるようにしましょう。
それより濃ければ塩分過多なので、よいお塩に変え、利尿作用のある瓜科の食べ物を午前中にとるようにしましょう。

以下、参考です。

真弓定夫先生監修の美健ガイド社のマンガ


田中佳先生のブログ
http://ameblo.jp/emkanayoshi/entry-10908583339.html

NAVERまとめ
https://matome.naver.jp/odai/2136607548871095101



羊水浴のすすめ

2016年05月17日 | 院長こぼれ話
いま、私たちを取り巻く環境は、あらゆる「社会毒」にあふれています。
東日本大震災により、今なおもれ続けている放射能をはじめ、
お隣の国からはPM2.5が偏西風にのって飛んで来ています。
食べることに関しては、農薬・食品添加物・抗生剤・飼料の問題。
住環境においては、オール電化・電子レンジ、パソコン、スマホなど電磁波の問題。
生活用品に関しては、紙なぷきん・紙おむつ・シャンプー・リンス・歯磨き粉などによる経皮毒の問題。
さらに、安易に薬を飲む習慣がある人は、それも問題になります。
そして、衛生管理が完璧であるといわれている水道水に含まれる塩素も人体に影響を及ぼすといわれています。
個人的には、1年のうち300日くらいは水道水よりも塩素濃度の高いプールに入っているので(笑)、なお影響が懸念されます。

これらの「社会毒」をできるだけ減らしていく努力はしないといけません。
安いから、便利だからとこれらの社会毒を取り続けると、取り返しのつかない健康被害を被ることになるのです。
しかし、この現代の日本で暮らしていく以上、山の中で自給自足の生活をしない限り、「社会毒」をゼロにすることはできません。

入ってきた「社会毒」を排出するのは、主に肝臓の役目です。
肝臓が一番旺気する時間帯である夜中の1~3時は、胃の中に食べ物がない状態で熟睡するようにしましょう。
そして、少食でよく噛むこと。
肝兪・期門・中封・太衝などのツボ押しやお灸。
股関節をやわらかくするストレッチ・・・
などで、肝をいたわりましょう。

さて、今回おすすめするのは、「羊水浴」という入浴法です。
胎児のときにお母さんのお腹の中で浸かっていた「羊水」は、そのミネラルバランスが血液(体液)や太古の海と同じであります。
(現在の海水は、太古の海の4倍ほどの濃度があります)
そのミネラルバランスを完璧に再現したのが、泉州塩業さんの「羊水塩」です。
この塩は、国産海塩(赤穂・鳴門・周防ほか)と塩化物類、室戸海洋深層水の微量ミネラル群を原料としています。

毎日のお風呂に市販の入浴剤ではなく、「羊水塩」を使ってみませんか?
長年体内に蓄積された不要なものは排出し、必要な融解物は吸収します。
あらゆる肌トラブルがある人はもちろんですが、そうでない人にもおすすめします。

詳しい使い方は、当院にあるチラシをご参照ください。


羊水塩  500g  300円

熱中症対策

2015年06月06日 | 院長こぼれ話
九州地方に引き続き、私の住む関西も入梅。
暑い日が続いたかと思えば、昨日は治療院にストーブを入れるくらい肌寒い日。
日中暑くても、朝晩は肌寒かったり・・・
なんとも調節のしにくい日々が続いてます。

先日、早々に小学校の運動会が行われましたが、きつい日差しの中、体調を崩す子どもも。
同じ条件で同じ活動をしているのに、どうして体調を崩したり、熱中症になったり、はたまた命を落としたりしてしまうのでしょうか?

そうならないために、日ごろからのからだづくりと予防策をお伝えします。

まず、熱中症になってしまうメカニズムを知る必要があります。

熱中症が起こりやすい環境条件

・ 気温が高い。
・ 湿度が高い(気温がそれほど高くなくても、湿度が高い時。雨上がり時など)。
・ 風が弱い。
・ 日差しが強い。
・ 照り返しが強い。輻射熱が強い。
・ 梅雨明けしたばかりの頃。
・ 急に暑くなる日(前の日に比べて特に気温があがった時なども要注意)。
・ 熱帯夜の翌日。
・ アスファルトやコンクリートなどの人工面で覆われているところや砂地の上などにいる時。


熱中症になりやすい人

・ 体力の弱い人
・ 高齢者
・ 肥満の人
・ 普段から運動をしていない人
・ 暑さになれていない人(クーラーの中で生活)
・ 過度の衣服を着ている人
・ 病気の人、体調の悪い人
・ 性格的に我慢強い、まじめな人
・ 以前に熱中症にかかったことがある人

他、心臓疾患や糖尿病、高血圧、精神神経疾患、広範囲の皮膚疾患、アルコール中毒などの方々も体温調節がうまくできない状態なので気をつけなければいけません。
また心臓疾患や高血圧などで投与される薬剤や飲酒は自律神経に影響したり、脱水を招いたりするので注意が必要です。

この環境条件でなりやすい人が熱中症になるということです。
つまり、熱中症がおこりやすい環境条件下でも、その環境に適応し、自ら体温調節ができていれば、熱中症になることはありません。
普通に考えれば、特に持病のない10代~40代の人が熱中症になることはありえないのです。

では、なぜ毎年熱中症で運ばれ、命を落としてしまう人が後をたたないでしょうか?
「オニババ化する女たち」の著者、三砂ちづるさんは、「現代人は、爬虫類化している」と表現されてましたが、
まさに、その通りに、汗をかけない、体温調節を出来ない若者が増えているのです。
その裏には、添加物・白砂糖・農薬・薬剤など陰性食品以上に極陰の物質の影響や、クーラー・暖房など必要以上にコントロールされた空調、外で遊ぶことの少なくなった子どもたちなどざまざまな要因が考えられますが、結果内臓が冷えている状態になっているのです。

そして、もう1点。
それは、塩の問題。
1972年に「塩田禁止法」が設立され、いわゆる塩化ナトリウムが99%以上の食塩を「塩」と呼び、専売公社(今のJT)が独占販売を始め、
さまざまな健康被害が報告され、=塩が悪い→減塩となった今の間違った健康概念」にあります。
悪いのは、「食塩」であり、海水を煮詰めただけの本物のお塩には、すごいパワーがあります。



とういことで、日ごろから、内臓の冷えをとり、汗をかける体を作りましょう!!

・内臓を冷やし血液を汚すものをとらない(添加物・農薬・白砂糖・化学調味料・トランス脂肪酸など科学的に合成および精製されたもの)
・内臓を冷やしがちなものは控えめに(南方系の果物・野菜、香辛料、乳製品など)
・内臓をあたためるものをとる(根菜類・納豆や漬物など発酵食品・ほんものの味噌・醤油・塩)
・1日1回汗をかく(定期的な運動や半身浴、低温サウナなど)
・過度な空調を使わない、できるだけ自然の風で


実際、熱中症が懸念される環境下で作業をしなければならないとき、危険なのは、水分の取りすぎ。
とくに、スポーツ飲料だけを取るのは、危険です。
少し、塩分の入った手作りのミネラルドリンクをおすすめします。

ナチュラルミネラルドリンクの作り方(500ml)
粟国の塩(他、自然海塩)      4g~5g(体質によって多少変わります)
粟国のにがり(他、天然にがり)  5滴程度
柑橘系の果汁           お好みで
水                500ml





避けたいトランス脂肪酸

2015年05月22日 | 院長こぼれ話
「トランス脂肪酸」という言葉を耳にしたことがありますか?


食用の油を高温で加熱した時や、食用の油を加工する途中に出来てしまう脂肪酸です。
特に、植物油に水素を添加して硬化(固形化)し、マーガリンやショートニングなどにする時に比較的多くできます。


これらはパンやお菓子、ファストフードなどの加工食品に多く使われるため、摂取量の増加につながっています。
体内で代謝されにくく残りやすいので、摂り過ぎると私たちの身体に悪影響があるとされているものです。


トランス脂肪酸の悪影響は・・・
  
  悪玉コレステロールを増やす

  善玉コレステロールを減らす

  動脈硬化、心臓疾患の原因となる

  アトピー性皮膚炎、花粉症を引き起こす

  癌、認知症の原因にもなる


などと言われています。


欧米では、大人の場合平均5.8g/日などと規制され、食品表示の義務もある制限された物質です。
先進国の中でトランス脂肪酸に対して規制のないのは日本だけです。





トランス脂肪酸を含んでいる主な食品

■ マーガリン、ピーナッツバター、コーヒークリームなど

■ ショートニングが含まれる食品
    ケーキやクッキーなどのお菓子

■ 高温で精製してつくった植物性油脂コーン油、綿実油、なたね油など

■ 植物性油脂を高温で調理、加工したもの  
    スナック菓子、菓子パン、フライドポテト、マヨネーズ、レトルト食品、冷凍食品、
    チョコレート、アイスクリーム、ドーナツ、チキンナゲットなど


特に、妊娠を望んでいる方や、小さな子どもは気を付けた方がいい。



「トランス脂肪酸と不妊」の関係については、米国のハーバード大学医学部の発表があります。
「トランス脂肪酸は排卵に悪影響があり、不妊症の原因の一つになっている可能性がある」というものです。


研究者が、食事摂取される内容をアンケートで調査したところ、

  摂取エネルギーに対するトランス脂肪酸のエネルギー量が2%増加すると排卵性の不妊症が高まる

という結果を導いたのです。


また、

一価不飽和脂肪酸(オリーブ油に含まれているオレイン酸など)からのエネルギー摂取より、
トランス脂肪酸からのエネルギー摂取量が2倍になると排卵性の不妊症になる危険性が23倍に増加する

とわかりました。


さらに、

それは母乳にも分泌されるので、生まれた赤ちゃんにも移行していきます。
そうすると、赤ちゃんがアレルギー体質になってしまうこともある

ということです。



日常にあふれているトランス脂肪酸をすべて避ける事はむずかしいと思いますが、
赤ちゃんが欲しいと願っていらっしゃるならば、なるべく、トランス脂肪酸の過剰摂取は避けるようにすることが大切です。


これからお父さん・お母さんになる方の分身が精子と卵子です。
体の一部ですから、もちろん食べたものが血となり作られていきます。
精子と卵子が受精卵となってからはママの食べたもので成長します。
卵子、受精卵、赤ちゃんへと届く栄養はすべてお母さんが食べたものです。

なかなか子宝に恵まれないと悩んでいる方、
まずは、食生活を見直してみるのが近道になることでしょう。

愛するわが子が、アトピーや花粉症などのアレルギーで悩んでいる方、
むやみにトランス脂肪酸を取り過ぎてないか、考えてみてください。

きっと、そこに、解決してくれる道が開けることでしょう。

今年も…

2014年12月27日 | 院長こぼれ話
2014年も、本日をもって、治療を終了させていだだきます。

たんぽぽはりきゅういんとご縁のあった人々に支えられ、
1年間、「鍼灸師」という仕事をすることができ、感謝でいっぱいです。

これからも、真の治せる治療家を目指し、精進していきたいと思ってます。

自ら病を治する体をつくる。

これを目標に、我が国の国家予算の8割をしめる医療費削減に向け、少しでも力になれますように。
ひとりひとりの意識を変えていくことから、来年も頑張りたいと思います。

秋の養生法

2014年09月24日 | 院長こぼれ話
秋のお彼岸を過ぎれば、秋です。
さわやかな青空のもと、稲穂が実り、豆のさやがふくらみ、木の実や果物が揺れ、
土の中では根菜類がまるまると充実し、近海には脂ののった魚も回遊してきます。
どれも保存がきく食べ物ばかりですから、秋は冬に向けての蓄えの季節と言ってもいいでしょう。

秋にとれる作物は、米や豆など、私たちの血となり肉となるものが多いのが特徴です。
からだをつくる材料としては最高なのですが、つい食べ過ぎてしまうのもこの季節です。
どんなにからだにいいものでも、不消化をおこすと腸内で腐敗発酵し、体中に毒素をまわす原因になってしまいます。
ですから、食べた分、どんどん動くことが大切です。
代謝能力が高まり、カロリーの高い秋の食べ物の消化を助けることができます。
秋のうちに基礎代謝を高めておくことで、代謝能力が弱まる冬のからだの補強にもなります。

果物はヘルシーでビタミンが豊富……というイメージが定着していますが、
果糖が多く、中性脂肪をため込みやすいことはご存知でしょうか?
からだを冷やす作用もありますので、たくさん食べるのはおすすめしません。
日本に昔からあるみかんやりんご、柿などを少量楽しむ程度にしたいものです。

それから、肉を食べる時には、キノコ類・じゃがいも・玉ねぎを、
魚を食べる時には、大根をたっぷりそえて、うまく毒消しをしてください。



たんぽぽはりきゅういん

あきらめないで!! アトピー・アレルギー②

2014年06月17日 | 院長こぼれ話
病の治癒や症状の緩和を考えるには、その病や症状がなぜ起こっているのかを知るのが大事。

西洋医学の見方は、
「(広義の)アレルギーとは免疫反応に基づく生体に対する全身的または局所的な障害である」。
と書かれています。
良く分かったようで分からない感じですが、免疫の過剰反応みたいな感じでしょうか。。。

次に、東洋医学的にみてみます。

まず、アレルギーにより症状の出る場所を考えてみると、
アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎など→皮膚
アレルギー性鼻炎、花粉症など→鼻、
アレルギー性結膜炎、花粉症など→目(粘膜)
気管支喘息など→呼吸器
食物アレルギー、薬剤アレルギーなど→皮膚

といった具合。

病院に行く場合、症状の出る場所によって、何科にいくべきか悩むところでしょう。
それは、症状の出ている所しか見ていないからです。

東洋医学では、どんな症状が出ていても、全身をみます。
そして、経絡(気、生体エネルギーの通り道)という概念がありますから、その経絡のどこに変動があるかを考えるのです。
そこで、必要になるのが、五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)と言われるものです。



五行説とは、万物は、木、火、土、金、水(もく、か、ど、ごん、すい)という五つの基本物質で出来ているという考え方です。
この表を横に見て、どの経絡と関係があるかを考えます。

主に、アトピー・アレルギーで症状の表れる場所は、
皮膚・鼻・肺・気管支・目の粘膜です。
目の粘膜は、皮膚と考えますので、この表を見ると、いずれも(金)の変動ととらえることができます。
つまり、いろんな所に症状が出ますが、東洋医学的にみると、肺金変動の病ということになるのです。

少々、専門的な言葉がでてきてややこしかったかもしれませんが、
ここで注目すべきは、、、
金と五腑の交差する「大腸」です。

アトピーをはじめ、アレルギーのある人に、便秘を伴うことが多く、
本人に便秘の自覚がなくても、腸に宿便のたまっている人が多いということです。
この腸をきれいにすること、これが、アレルギーの改善には最も大切になります。

腸をきれいにするための方法には、いろいろありますが、
現代人がもっとも意識をしたいのは、少食だと思います。

戦後、日本の電化製品は著しく発展し、各家庭には電気で動くものが多く存在します。
もし、家庭の電化製品が急に壊れたら、一番困るものは何でしょうか。。。
個人差はあると思いますが、私はやはり冷蔵庫です。
毎日、買い物に出かけなくてもいいように、たくさんの食料が保存されてます。
もし、一歩も外に出られない状況になっても、家族四人、一週間以上はゆうに暮らしていける食糧はあると思います。

また、常温で貯蓄出来る食品(食品らしきもの)も増えました。
インスタント食品、缶詰、レトルト食品・・・
我が家でも非常用袋の中には、常温保存でき、すぐ食べられるものが入ってます。

そして、スーパーやコンビニは24時間営業のところも多く、お金さえあれば、簡単に食べ物が手に入る時代になってます。

こういった飽食の環境が、腸内環境を悪化させているといえるでしょう。

よく、「朝ご飯を食べると大便が出る」と言う人がいますが、これは、腸内にたまっている大便が押し出されて出ているだけで、本当の健康体とは言えません。

先ほどの五行に含まれる十二経絡には、それぞれが旺気する(よく働く)時間帯があります。
1日24時間を2時間ずつ12個に分け考えてます。



これを見ると、本来の健康的な生活は、肝の旺気する1~3時には、熟睡して体の解毒を行い、
肺の旺気する3~5時に起床して呼吸法により綺麗な空気(気・エネルギー)を体内に取り入れ、
大腸の旺気する5~7時に排泄を行い、
胃の旺気する7~9時に朝食を取るということになります。

なかなか忙しい朝の時間帯に、そんな時間は取れない!!という人も多いと思いますが、
食事を取る前に排泄する習慣はつけたいものです。
朝起きてすぐに大便が出ないという人は、宿便がたまっていたり、食べ過ぎている可能性があるので、
排泄しなければ、食べないという意識を持つべきだと思います。
朝食の是非については、賛否両論ありますが、
成長を終えた大人には、必ずしも必要なものではなく、朝から排泄があるか、空腹かを判断して取る、取らないを判断すればいいと思います。

余談ですが、、、
最近は、病院での出産が増え、赤ちゃんに対しても出生直後にミルクを与えるところがほとんどです。
出産経験のある人は御存じだと思いますが、母乳がしっかりと出るのは、産後2~3日たってからです。
これには、自然の摂理に従ったしっかりとした意味があり、、、
産後、ほとんど出ないお母さんのお乳を吸うことで、お母さんの子宮収縮・母乳促進を促すということもありますが、
赤ちゃんの吸う力をしっかりと育てるということです。
そして、吸ってもほとんど出てきませんから、赤ちゃんは自然と断食状態になります。
そのことにより、アレルギーの原因と言われている胎便がちゃんと出るのです。
それを、ほとんど吸わなくてもよい哺乳瓶でミルクを与えられてしまうと、
赤ちゃんの吸う力を育てることが出来ないばかりでなく、出す前に入れられてしまいますから、胎便が体に残ったままになり、やがて、それが腸内環境を悪くしていく一因になってしまいます。

以前、ちょっぴりこだわりの素敵な助産院をされている患者さんと話をしていましたが、、、
「赤ちゃんは2~3日何も食べなくて(飲まなくて)も生きていけるだけのエネルギーをお母さんからもらってるから、ミルクを与えなくても大丈夫なんです。そして、母子手帳にのってる成長曲線は、ミルクの子を含めた曲線だから、完全母乳の赤ちゃんが一時的に下回るのは、問題ないんですよね。いずれ、回復してくるし、、、そこで、乳児健診などで、足りてないとすぐにミルクを足す指導はやめてほしい。」と言っておられました。

ほんと、その通りだと思います。

空腹・調の健康に関する参考図書はこちら。
いずれも美健ガイド社さんのマンガなので、小学生でも理解して読むことができます。