蒲公英の絮

四季折々の花や空の写真と、自己流俳句で日々を綴ります。

梔子と赤い紫陽花

2024-06-05 23:19:00 | 日記















       梔子咲く この家の翁の 訃報知る

















       陽気な女将 赤い紫陽花 咲かせけり
















       夕べには 晴れ渡る空 芒種の日




久しぶりに、最寄り駅の踏切を越え、小学校へ向かう道を歩いた。

駅のすぐそばには、白い梔子の花が咲くおうちがあり、その前の長椅子にいつも座っているお爺さんが居た。

ただ道行く人や、登下校の子たちを眺めるともなく…座っている。
暑い真夏も、北風吹く寒い冬も。

たまにこの道を歩いたり、夏みかん(何故かみかんではなく夏みかん。)をモグモグ食べたり。

我が孫たちは、いつの頃からか「夏みかんじいちゃん」と呼ぶようになった。

孫たちは3年前に、引越しをして、学校も変わったので、その後は、おじいさんを見かける事もなくなった。

私もこの道筋はあまり、通る用事もなく、そのお爺さんを見たのは、随分前。

最近見ないけど、あのお爺さんどうしてるかな?と、何気なく夫に聞いた。

「ああ、去年だったか一昨年かな、亡くなったよ。」

飄々としたおじいさん、家族は遠くに居るとか…と聞いていたけど。

梔子の花の前には、今は誰も座っていない。

その道を少し小学校寄りに進むと、夫がよく行く(この地区の役員さん達の)馴染みのおばんざい屋さんがある。
ここの玄関先の紫陽花の色の美しい事!
赤、というより紅、かな。
少しピンクががった紅。
じいっと見つめる。(笑)
こんな紫陽花、うちにも欲しい、といつも思っていたけど、我が家の青い紫陽花も綺麗だなと、思いはじめた今年。(笑)
ただ黙って鑑賞する。

ここの女将(おかみ)さんは気さくで陽気な方。
ただ一人で切り盛りしてるので、不定期営業。
コロナ禍を挟み、こんなお店が増えた。
なにしろ片田舎。客層も、営業主も高齢者ばかり。

今日は、二十四節気のひとつ「芒種」
禾のある穀物を撒く時期の意。
この頃から田植えが始まり、天候は梅雨めいてくる。

そのせいか、本日は蒸し暑い一日だった。
それでも、夕方から少し、風が涼しくなり、夜は過ごしやすくなった。

週間予報は、徐々に最高気温、最低気温共に、高くなってきている。
梅雨入りも近いのかも知れない。




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