蒲公英の絮

四季折々の花や空の写真と、自己流俳句で日々を綴ります。

線状降水帯

2023-06-30 22:21:00 | 日記



















       梅雨深し 出窓の花の 色褪せて






















       明易の日々 線状降水帯
















       避難勧告 百合咲く公民館















       焼き茄子と トマトサラダを まず決める




昨日からの激しい雨と雷は、今日も変わらず。明日は更に激しくなるという予報。
どうやら、この地域にも、線状降水帯が発生したようだ。

昨日の買い物の時に、ワイパーが効かないほどの雨に、恐怖を感じて、本日の姑さんの、洗濯物交換と面会は、夫に運転してもらう事にする。

出かけようとすると、物凄い土砂降り。
時間少しずらそうか、と及び腰の夫。
面会時間は守らないと、病院は迷惑する。じゃ今日は私が行くけど、明日か明後日は行ってよね。
と言えば、じゃ行くよ!と。(そう言うと思った。(笑))

義母は、少しづつ少しづつ衰えている。
(だから、という訳でもないだろうけど、眠れない日が続いている。
元々、夜型人間だけど、寝付きが更に悪い。 
少しでも改善しようと、早めに休む、すると余計に眠れない。
昨夜はほとんど寝ていない。頭痛が辛い。)



10日ほど前に来たきりの夫は、母親の顔色の悪さにまず驚いた様子。

呼びかけにも、今日はほとんど反応がない。
それでも、私は耳元で大声で呼ぶ。「お母さん!寝てるの?
ちょっと目をあけてよ。
なんの夢見てる?教えて〜!」
開けたままの口から、声が漏れる。
ちゃんと届いてる。

又来るからね。そしたら目をあけてよね。

夫は、ずっと私の後ろに佇んでいる。

洗濯物をまとめて、部屋を出る。
ナースステーションで、看護師さんにお礼を言うと
「何か反応してくれましたか?」とおっしゃる。
いえ、今日はほとんど…

「数値は、低いながらも安定している状況です。
声かけしてあげてくださいね。
耳は、最後まで残る感覚、機能です。
ちゃんとわかっているはずですよ。」

そう、娘も言っていた。
人間の器官で、最後の最後まで生きてるのは耳だって。
ちゃんと聞いているんだってよ。

夫はここでも黙りこくったまま。

そして、弟に電話すると言う。
三兄弟の次男だけ見舞いに来ていないとずっと気になっていたから。

ところが、帰宅して電話をすると、一週間程前に、面会したらしい。
「行ったよ。口開けっぱなしだから、あれなんとかならないのかね。なんか管、通すとか。」

なんたる事を言うのかね。としばし夫と呆れ返る。

深刻な顔だった夫。拍子抜けしたというか…あまりに素っ頓狂な弟の言葉に吹っ切れたというか、仕方ない事と思ったか。

そう、神さましかわからない、必ず訪れる日。
私たちが決める事などできない。
義母にとってその日までが、少しでも穏やかでありますようにと、願うことしかできない。


少し小降りになったと思えば又土砂降り。
孫たちの様子が気になり、電話する。

学校早く終わったの。もう一時間くらい前に帰ってる。大丈夫よ。
とあっけらかんの小5。
気をつけてね、に「ありがとう。ばあばも気をつけてね。」と大人みたいなことをいう。

明日は、悪天候が少しでも回復してくれると良いけど。
二人の孫が、泊まる予定になってる。

夕方、市の広報カーが呼びかけている。
「避難勧告が発令されてます。早めに避難してください。」

このあたりは、小学校近くのコミュニケーションふれあい館に避難することになってる。
花壇の花、今頃は、百合などが綺麗なはず。

孫たちが、まだこちらの小学校に通っていた頃、待ち合わせたり、書道教室があったりでよく行った。
百合の花はその時撮ったもの。

野菜は朝、小降りの時に夫が収穫した。
茄子もう一つ二つあると、麻婆茄子にするのになぁ、心の声。




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雷と潦(にわたずみ)

2023-06-28 22:25:00 | 日記










       桔梗や 佳作一句と 夫の駄洒落





















       はたた神 収まるを待つ 朝の卓



   雷光と雷鳴 ひと呼吸という間




















       流るるごと 疾き雲乗せ 潦(にわたずみ)




朝から凄い土砂降りの雨。
おまけに雷も鳴り出した。
久しぶりに、梅雨らしい天気…梅雨末期みたいな、物凄い降り方だけど。

降りそうで降らなかったり、今日は大丈夫と思い、洗濯物を出して買い物に出かけたら、大雨が降ったり、と予報を外す降水確率に、翻弄された梅雨前半(か、どうかはまだわからないけど。)
雨は、嫌だけど、おまけに気温は高くムシムシと不快だったが、
これだけ降るとなんだか納得。
なんて言ってられない。
集中豪雨は怖しい。 
道路もすぐ冠水するようになったと感じる昨今。

とりあえず雷さまには、早くおさまって欲しいと願う朝。
孫娘の大の苦手、怖くてたまらない雷。音も光も苦手で。
どうしてるかな、とやはり不安になる。
もう登校して、授業が始まってる頃。
学校でなら、いつも大丈夫なんだと言っていたが。

6月は、思いの外早く過ぎていった。
後二日で7月!
一年の半分が終わる。

そして、投句二回目の結果。
佳作が一句のみ。🥲💦

それでも、良しとし…。
まだ先月の投句投稿をしていない。
相変わらず、兼題が苦手、で今日まで、俳句誌に挟んだまま。(笑)
うーん、なんとか二句。
やっつけ仕事だけど、葉書全部埋め、明日投函しようっと📮

話が前後するけど、夫が、今月はどうだった?と珍しく聞く。
「佳作〜。しかも一句だけ!」
でも全て落選よりいいんじゃ。
とこれ又珍しく褒めてくれる。

句を辿々しく読んで(笑)
塵ってゴミのこと?
というから、まぁそうね、というと、即興で。

三日後は、ゴミとなり捨てられる 俺。

凄い!才能あるねぇ!
サラリーマン川柳に応募したら?
とゲラゲラ笑う。

サラリーマン川柳って今ないよ。
なんとかってのに、名前変わった。
へぇ、風流皆無、!風情なんて一ミリもないのかと思ってたけど、興味も才能もあったの…かな???

お見それしました〜。

(桔梗は、秋の季語だけど、いまあちこちで綺麗に咲いている。
写真は、少し前、ご近所さんに了解を取り撮らせて頂いた。)




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梅雨夕べ

2023-06-27 22:52:00 | 日記














       網戸越しの風 胡蝶蘭ぴくりとも



















       行く雲と 風に覗かれ 三尺寝

















       夕月や 梅雨の匂いの 中に居て

























       梅雨鴉「ガァ」日暮の雲の せめぎ合い






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大夕焼

2023-06-26 23:33:00 | 日記
















       カラー咲く 白き陰影 ありにけり






























       咲き継いで ペチュニア 雲隠れの月






















       大夕焼 天気予報は あした雨















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久しぶりに、友来たる

2023-06-25 21:55:00 | 日記














       スマホぴろん 夢から覚める 夏暁


















       コーヒーを 淹れ友を待つ 緑の夜
















       母を案ずる 友の本音 梅雨の月




久しぶりに、孫が泊まらない日、しかも夫は飲み会が決まっていた日の朝。
知っていたかのように都合良く友達から、LINEが入った。


あちらも、ご主人と実の母親のお世話で忙しい身。

時々、買い物の途中や、銀行でばったり出会うけど、お互い「あーお茶したいね。ランチとか、又落ち着いたらね。」と手を振る。
たまーにLINEも入るけど、どちらかが都合悪くて、ランチの目処も立たなかった。

娘の友達の母親として、初めて出会った30数年前。
北海道出身の彼女と、何故かウマがあった。
お互い、古い価値観を押し付け強要する義父母と、義兄弟に悩まされながらの子育て。

幼稚園で大の仲良しになった娘たちの送り迎えをするうちに、母親同士の方が更に気持ちの通じる友達になり、引っ越しをしても(私たちが)なお家に行き来するほどになった。

夫の大分転勤で、10年ほどの空白もあったが、又こちらに戻れば、この地で一番話の合う彼女だった。

北海道の大地で生まれ育ったせいか、おおらかで社交的。小さな事にクヨクヨしない。
言うならば、私とは真逆の性格。
活発で、友達も多い。(まぁここは今日の話には関係ないけど。💦)

その彼女、一年前に、北海道で一人住まいをしていたお母さんを、呼び寄せ一緒に住むようになった。
夫の、優しい言葉が後押しをした。「遠い北海道に、一人置いておかないで、病気などで動けなくなる前に、こっちに来てもらえ。」

覚えている。
去年の今頃、ご主人の運転で、お母さんを連れ、ご近所に挨拶。我が家にも来てくれた。

まだコロナ禍の最中だった事もあり、皆がマスクで、それでも、我が家は「ご近所」ではない、のに、彼女はお世話になってる友達なの、とお母さんに紹介してくれた。
(ご挨拶の熨斗を貼った六花亭のお菓子までいただいた。🤭)

その後、銀行で一回、モールで一回、偶然出会う。
お母さんはどう?
少しは慣れたかな?

コロナ感染者が蔓延し、少しおさまった頃だったか、
なんとなく、彼女の歯切れが悪い。
その日、一緒に駐車場まで歩きながら、彼女の言葉に驚いた。
「いつも私が出かける時は、母も連れて来る。
短い用事の時は、車の中で待っててもらうんだ。」
母を一人家に置いて出かけられない、と言う。

優しいはずのご主人とうまくいっていない。

車の中に、ちらっと見えたお母さんは、又少し小さくなった気がした。


それから半年以上経ち、ようやくお茶ができる。
ファミレスとかカフェじゃなく、うちにおいでよ。
なんならお母さんも連れて。

彼女のご主人も、本日は外出中らしい。
お母さんは自分の部屋で、まったりしているから大丈夫、とのこと。

コーヒーを飲みながら、思う存分話してもらう。
不安や不満をいっぱい喋って。
これまでは大抵は、私の方が愚痴を聞いてもらう事の方が多かった。
今日は、私はただ聞こうと思っていた。
まだ薄明かりの夕方から、2時間余り、外はすっかり真っ暗になった

私に、解決策やためになる、役立つ話などない。

ただ頷いて、聞く。

元々明るい彼女は、話しただけで随分気持ちも軽くなったと言う。

母の本音をもうしばらくしたら、きちんと聞いて、最善策を考える、と言う。
故郷に戻り、介護施設へ入居も視野に入れていると言う。
故郷の方が少なくても、こちらよりは協力してくれる人、母親を大切にしてくれる人が居て、何よりお母さんが慣れ親しんだ大好きな場所に違いない。

90歳の母親を思う、娘の気持ちは痛いほどわかる。
そして、90歳のお母さんには心から、穏やかな幸福な日々を送ってもらいたい。と思う。


今日はありがとう。又会おうね。と、笑顔で帰って行く友達。角を曲がるまで見送る。
ふりかえると月が白々と輝いていた。




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