今年の宮古島大会は大変だったようですね。私もかつて同じような経験をしました。そのひとつが2006年IMニュージーランド大会。ハネムーン以来の海外旅行をと奥ちゃんと二人で。
ところが大会前夜から突如天候が大荒れに。朝になっても収まらす結果的に大会はスイム中止でデユアスロンに。それも距離短縮でバイク90km、ラン20km。更には強風に自信のない選手は出走控えるように!とのアナウンス。確かに雨は止んだが凄い強風、10m/s以上はあったと思う。
そして1500人が時間差でバイクスタート。市内を抜けると更に強風、走行中は風上に身体を倒し気味にバランスとりながら不自然な姿勢で走る。やっと風がなくなった場所でも山間を外れると突風が吹いてバイクごと持っていかれそうに。それに路面は豪州独特の目の粗い表面なのでハンドルを通して振動が体に伝わる。しまいに腕がしびれる。速度は上がらない。その傍を大型の現地人選手たちは豪快に走り抜けて行くし、泣きそうな大会でした。
やがてランに入った時のホッとしたこと。家内が迎えてくれて完走はしたものの何かやるせない気持ちでした。どのレースが良いかな。世界中のIMレースを検討してやっと決めた大会。それにオークランドからバスに4時間も揺られて参加した大会なのに、どうして大会当日だけが大荒れに?。
翌朝は奥ちゃんと二人で昨日とは打って変わった快晴のタウポ湖畔を散歩しました。泳ぎたかった湖が恨めしく思えたものです。そんな気持ちを奥ちゃんも察してくれていてせっかくの旅行なのに申し訳なくも思った。
しかし一方で今後の大会へ臨む姿勢として貴重な教訓も得た。それは晴れて3種目開催のスタート台に立てた時に感謝の気持ちで臨めるようになったこと。いつかまた不運な大会があるかも知れないけど、だからこそ好コンディションで出場出来る大会には感謝の気持ちを強く持って臨めるようになったと思う。その気持ちがレースの展開を盛り上げてくれる。今となってはあの時の大会が大きな収穫に。とても高い参加費になってしまったけどね(笑)。
今年の宮古島大会でもし凹んでいる人がいたとしたらとんでもない。ぜひプラス思考で捉えてください。私のような更に不運な人間がいたこと、それでも持ち直して頑張ってることを思ってください。何年か経ったときに。「あの年の宮古島は風が強くてね、リタイヤしちゃったよ。」なんて仲間と懐かしく交わす時が来ると思います。人生万般においても“無駄”という言葉はないと思います。全てを価値創造へと変えて行けるんだと思います。偉そうに、長い文章になったことお許しを。読んで下さった方、ありがとうございます。ず~っと青春SAZENの思い付き投稿でした。これからも年相応に頑張ります。