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2019年、出生数90万割れに、予測より2年も早く少子化が加速

2020-01-06 06:20:32 | 教育 子育て
葉山町インサイダーの以下のブログに刺激を受けて、この内容で記載している。

葉山町インサイダー
日本の最大の問題は"この問題に政府も政治家も誰も関心を持っていないこと"です。
20/01/05
https://blog.goo.ne.jp/hayama_001/e/2edf18129571a44eacda8732ebad42be

「あなたの愛をたずさえ、あなたの創造をたずさえて、あなたの孤独のなかへ行きなさい。わが兄弟よ。そうすればのちになって、公正がびっこをひいてあなたのあとを追ってくるだろう。わたしの涙をたずさえて、あなたの孤独の中に行きなさい。わが兄弟よ。わたしが愛するのは、自分自身を越えて創造しようとし、そのために破滅する者だ。」ニーチェ、「創造者の道」ツァラトゥストラより)

2019年、死亡数は戦後最大の137万6000に上る。
この死亡数から、2019年に国内で生まれた日本人の子どもの数が86万4000人を差し引くと、
人口の「自然減」は51万2000人となり、初めて50万人を突破する見通しとなってしまった!

まさに少子化で滅びてしまうのは、個人か?地域社会か?
はたまた国そのものなのか?

出生数90万割れ 危機感持って歯止め策を
https://www.google.com/amp/s/www.nishinippon.co.jp/item/n/572298.ampより転載、一部改定
2019/12/29 10:45
西日本新聞 オピニオン面より

 去年、2019年に生まれた子どもの数(出生数)は90万人を割り、1899年の統計開始以来最少の86万4千人にとどまる-。厚生労働省の2019年人口動態推計でこんな見通しが示された。
 深刻な数字だ。国が17年に示した将来推計で、出生数が86万人台になるのは21年と見込まれていた。それより2年も早い。国は従来の政策の限界を認め、危機感を持って原因の分析と対策の強化に乗り出すべきだ。
 推計によると、19年の死亡数は137万6千人、出生数から死亡数を引いた人口の自然減は51万2千人に達し、ともに戦後最多を更新する見込みだ。婚姻件数も戦後最少の58万3千組にとどまると推計されている。
 日本は結婚適齢期の女性人口減少と晩婚化が進んでいる。この流れを変えるのは容易ではない。ただ、結婚を望みながら経済的事情などで踏み切れない若者は相当数いるとみられる。
 政府が進める幼児教育無償化といった子育て支援策の前段として、若い世代が安定した仕事を得て不安なく結婚に踏み出せるよう、さまざまな面からサポートする取り組みが必要だ。
 労働者のうち非正規雇用が4割近くに達し、人生設計が見通せないという若者も多い。職を得ても労働時間が長い、休暇が思うように取れない、出産後の職場復帰が難しい、といった状況も結婚の阻害要因だ。そうした雇用環境の改善は急務だ。民間企業の理解も欠かせない。
 核家族で共働きが主流となった今日、夫婦が複数の子どもを持つには、かつては考えられなかった苦労が伴う。学童保育の拡充をはじめ、地域ぐるみで育児を支え、子どもを事故や犯罪から守る取り組みも広げたい。
 結婚・出産はあくまで個人の選択だが、希望する人には、社会全体で最大限にバックアップする。いわば「セーフティーネット」づくりが肝要だ。
 今回の推計で都道府県別データは示されていないが、18年の人口動態統計(確定値)でみると人口の自然増が続いているのは沖縄県のみだ。合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子の数)の全国平均は15年に1・45まで回復した後、再び減少に転じ、18年は1・42に下がった。
 九州の出生率は宮崎の1・72を筆頭に7県全てで全国平均を上回り、鹿児島、熊本、長崎、佐賀を含む5県が全国上位10県に名を連ねている。しかし現状のままでは、人口減が続くことに変わりはない。
 言うまでもなく、子どもは地域の宝であり、また活力源でもある。国の方策と併せて、自治体レベルでも少子化対策の重要性を再確認し、対策の知恵を絞っていきたい。

追記、
まさに言葉は悪いが、あのパスカルは、比喩的にこう言った

・・・なぜだろう、びっこの人は我々を腹立たせないのに、びっこの精神は我々を腹立たせる。そのわけは、びっこの人は我々のまっすぐ歩くことを認めるのに、びっこの精神は我々のほうがびっこをひいているのだというからである。そうでなかったら我々はびっこの精神に同情し腹などは立てないであろうのに。
エピクテトスはさらにつよくこう尋ねる、君は頭痛がしているといわれてもなぜ怒らないのか、君の推理は誤っているとか君の選択は誤っているとかいわれるとなぜ怒るのか。
そのわけはこうである、頭痛がしていないこと、びっこでないことには確信があるが、真を選ぶことにはさほど自信がないからである。
従って我々は、確信のよりどころとしてはただ我々が我々の全視力をもって見るがゆえにということしか持たないから、ほかの一人がその人の全視力をもって我々と反対のことがらを見ると我々は宙に迷わされおどろかされ、ほかの千人が我々の選択を笑うと我々はいよいよ宙に迷わされおどろかされるのである、なぜというのに我々は我々自身の光をほかの多くの人々の光よりも正しいものとしなければならず、ところでそれは大胆であり困難である。・・・

ニーチェも、言うように
・・・公正がびっこをひいてあなたのあとを追ってくる

徳冨蘆花は、逗子にも所縁があるが、九州、熊本出身である。
「・・・最後に僕も立って一場の演説をなした。まずこの回の帰省について非常の懇情に預った謝辞を述べ、故郷の繁栄を喜び、それから転じて地方と都会の関係に入って、英仏の例を引いて、国家の実力は地方に存する事、地方の生血新鮮なれば一国の元気旺盛なる事、文明の頭脳に野蛮の元気を兼備えるが今日の急務である事、奢侈文弱の弊を戒め勤倹力行の風俗を奨励し都会に汚されずしてドシドシ健全の血液を都会に送るは地方の責任で、殊に地方有志家の責任である事を論じ、故郷の前途を祝して、喝采拍手の裡に演説を終った。・・・」と百年以上前に徳富蘆花は「思出の記」の中で『国家の実力は地方に存する』と蘆花は述べている。

こうした、蘆花の檄が功を奏しているのか、 九州の出生率は宮崎の1・72を筆頭に7県全てで全国平均を上回り、鹿児島、熊本、長崎、佐賀を含む5県が全国上位10県に名を連ねている。

日本での少子化対策が、間に合わなくならないように・・・

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