見出し画像

書道 直庵(筆耕所)

平潟・漁港

平潟の港に網を繕へる老ひし漁夫の手温む冬の陽 丹人


大津漁港直営なる市場食堂にて
あんこうどぶ汁を食せば
あんこう漁の本場なる港を一目見むとて
平潟港へと向かへる

今朝は氷張る寒さなるも
昼には陽の射して風弱く
おだやかなる冬日なり

港を歩き行けば
漁船に老ひし漁父の網を繕ひてをれる
漁夫の背の筋の直に張りて
其の二の腕に力満ちたるは
いと頼もし

かやふなる老父の力ありて
鮟鱇を食せること叶へば
感謝の念のいよいよ深まる
いと有難し


そのかみに波浮の港を作詞せる雨情がモデルにしたる平潟 丹人



「ひたがた」とローマ字のあり「が」は鼻濁音なるや明治六七年 丹人


そのかみ
をさなき予は
平潟を「ひらがだ」と呼びゐたり  「が」は濁音なり
いま 明治42年撮影といふ写真を平潟港の歴史なるサイトに見つければ
左下に Port Hiragata, Hitachi. なる文字あり
「ひらがた」なれば
「が」は鼻濁音こそよろしけれ とこそおもへれ



つくろひを終へ網たたむ平潟の漁夫を見護る八幡の山 丹人


*画像:平潟港(北茨城市) 2007.11.23 12:00 撮影
            
↑現在30位前後なり↑現在茨城1位なり
毎日一打頂戴すれば いと有難し 宜敷願上奉候

コメント一覧

あかひと
幽黙氏
おはやふにござる
をを!
老人と海・・・

ふむふむ
ほふほふ

まさに・・・

そのかみに予も読める
暗き海に大魚と格闘する場面を
思ひおこしたる

再び読みたき心高まるも
いとをかし

頓首



あかひと
アザミ姫
おはやふにござる
平潟の港を歩きつつ
この景を姫の毎日見たるとおもへば
なぜか心に温きもの湧くもをかし
嗚呼
さなる哉
山の崩れたるとき
姫 薬師様のそばにゐたる哉
あらためて写真を見れば
その轟音の
今まさに聞こへるがごとし

頓首
幽黙
老人と海
一瞬ヘミングウェイなんぞ
思い出してしまいましたな
アザミ
ただ懐かしく・・・
昔の平潟港、あまりの懐かしさに
思わず涙があふれました。

中学生の頃までは、2枚目の写真右側に写っている
「薬師堂」(薬師様)の近くに住んでいました。
山の中央が崩れた時の轟音と衝撃は、今でも
忘れられません。

その昔、「ひらがだ」の湾内では、アサリが
たくさんとれたものでした。

「平潟港の歴史」、ありがとうございます。
これから出かけますが、磯原から戻りましたら
ゆっくりと拝見させていただきます。

誤字の件や他の事にも、温かいお心遣いが
感じられて嬉しく、感謝申し上げます。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「景」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2022年
2021年
人気記事