公式：「フタバから遠く離れて」 映画本篇（3/23まで限定公開）
無償公開されてしまったドキュメンタリー映画。DVDは紀伊國屋書店が通販を受け持つ。
原発被災の問題は、日本中どこでで起こりうる。他人ごとだと思ってはいけない。原発が止まっているからと安心していてもいけない。運転が止まっていても、原発が作り出している放射能は、使用済み燃料棒という形で原発構内に存在し続け、それは数年がかりで冷やさないと自身が発熱溶融する性質を持つ。
しかもその使用済み燃料棒の処理は、容易ではない。高濃度の廃棄物の最終処分も決まっていない。先が決まらないのに、見通しなく稼働・運転するというのは、単なる見切り発車である。それは国債の過剰発行と同じであり、未来を現在が食いつぶす姿である。未来に処理方法が確立する保証も無いし確証も今のところない。原子力が原爆として利用され、70年を越える研究があって、その放射能問題は、ほとんど何ら解決していない。
もともとアイゼンハワーが核武装の正当性を主張するためだけに他の用途としてデッチ上げたのが原発である。その結果が、原爆被害のような瞬間的な被害ではない、恒常的な被曝被災を生んでいる。瞬時に殺すか、じわじわといたぶり殺すか、という殺し方の違いしか無いのだ、と理解すると分かる。
無料公開の最終日に、こんなブログを書いているのもどうかと思うが、有料でも多くの人に見て頂きたい。被災者の困難は筆舌に尽くせない。おれ、近々DVDの購入予定である。
Kazuhiro Tamai @tama_don
