はんかくさいんでないかい。

八つ当たりブログである。だから誤爆はある。錯誤もある。情報の正確性も保証しない。でも、変なことは変だと言いたいのである。

「あけぼの」を知らない

2014年03月14日 | 日記

鉄道ファンじゃないから、ほとんどブルートレインは知らない。NHKニュースウオッチ9で上野と青森を結ぶ秋田経由の寝台列車「あけぼの」のラストランを報じていた。実は北海道と東京を行き来するのには、東北本線と常磐線しか使ったことが無かった。寝台列車として使っていたのは「はつかり」程度だ。そう言えば秋田周りで帰省したことがない。秋田経由の特急も急行も、青森で青函連絡船に乗ったあと、北海道内での列車の接続が悪かったからだ。残念なことに「あけぼの」という列車名すら知らなかった。

何しろ貧乏だったから、帰省に列車を使うには急行が主である。しかも青函連絡船を使うので、乗り継ぎ先の急行も重要だった。従って、上野から青森までよく使ったのが急行八甲田である。午後7時過ぎに上野駅を発車して、青森に着が翌朝の4時頃。そこで連絡良く乗船できる青函連絡船に乗ると、函館発10時30分の急行宗谷という稚内行きの列車に乗れた。

今は札幌が起点となって特急となっている宗谷だが、オレの使っていた頃は函館発稚内行きという北海道を縦断する長距離列車である。午前10時半に函館を出ても、札幌には午後4時半。オレの田舎だと午後8時頃。稚内だと当時中ギリギリの到着という列車だった。ほとんど上野、青森間にかかった時間と同じような感じである。

函館から札幌は列車で200キロの行程、オレの田舎には札幌から200キロ、オレの田舎から稚内が200キロ。それでも、逆に本州の急行八甲田よりははるかに乗り心地が良かった。

八甲田は電気機関車が客車を引っ張るという形式のものである。それだけに運転手が下手くそだと、駅の出発時に常に前後の車輌が惰性でぶつかり騒音を響かせていたのである。「あけぼの」の運転手は、そうならないように気を使っているとテレビでは言っていたが、急行八甲田の機関士にはそんな配慮は全く無かった。

その点、北海道内に入り宗谷はディーゼル機動車である。各車両が連動して動いてくれるので、駅でガシャンガシャンと客車同士が衝突する事は無い。

テレビの放送ではNHKもなのだが、SL以外の列車は全部ディーゼル機動車でも「電車」と言っている。電化されていない路線を走る「電気で走っていない客車」も電車と言い張る。頭がオカシイんじゃないか。三陸鉄道の北リアス線と南リアス線が通じるニュースでも、ディーゼル機動車をNC9の大越というキャスターは電車と呼びつづけた。ものを正確に伝えるべきNHKが、電化されていない路線を走る列車を電車と連呼する。この違和感は何だ。オレは田舎者で僻みっぽいから、電化されていない鉄路への差別だと思ってしまうのである。