それほんと?

キラ様のデスノート

大企業ほど決済が遅い?

2005年09月29日 | 経営
物を買ったらその場で金を払う。それが自然な商取引だ。

街の商店街を歩くと、買い物客が野菜、魚、肉を買い、その場で金を払う風景をごく普通に見かける。私が幼いころは、天井から吊り下げたザルのなかにその日の売り上げが溜まっていて、おつりもそこから出していた。おつりを出すたびにその日の売り上げが店主には良く分かり、時によっては値引きや特売サービスをやったものです。

では、企業ではどうだろうか。資材や部品を納める。品質チェックを受け、検収があがる。検収後、所定の日次に月末処理をし、買掛金として計上される。計上された購買リストが翌月現場に回り、チェックが入る。上手くいけば、その月の支払い処理に回り、資金繰り計画後の翌月末に支払いが行われる。それも手形で。運悪ければ、また翌月に回される。

経営が目にするキャッシュフローは、3ヶ月、あるいは4ヶ月前のトランザクションなのだ。これで経営が出来ているって言えるか。

昔、その月に仕入れた部品、資材は月末には処理し、翌月10日に支払いをしていた自動車会社があった。今でもそうしていると思う。自社も取引先も企業規模ば小さく、資金繰りには苦労をかけたくないという経営者の思いだ。だから、お客さまが買ってくれるものを最優先で生産するポリシーが根付いていた。難しいSCMや重要予測もない。お客様からお金をいただける。そのお金を購買に使い、下請けに支払う。そして、需要に追随できる生産システムを構築していった。どこにも負けない納期を実現している。

買ったら直ぐ支払う。それが普通の商取引。そうなっていないから、中小零細企業あは資金繰りに追われる。実は、大手企業の購買システムや会計、財務システムはコンセプトが非常に古い。

だから、買ったら金を払うという自然な商取引を実現できない。それが本当の話。

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