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ケイシロウとトークアバウト

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カーテン(幕)を下すな

2021-12-21 22:02:00 | 日記




カッちゃんが大学生になったばかりの時の話。

物凄くイケた先輩女学生がいた。
演劇部の人気ヒロインやった。
名を、
小河内傳子(しょうこうちでんこ)と言う。
カッちゃんは、
お友だちになりたいと思ってたけれど、
住んでる世界が違い過ぎて、
無理なはなしやった。

そんなある日、
小河内傳子(しょうこうちでんこ)から、
ハリウッド行きが決まった先輩OBの特別公演があるからチケット買ってと話しかけてきた。
カッちゃんが買います言うと、
一枚1万7000円やと言う😦
カッちゃんは、
ガチに高いと思いながらも、
自分から買いますと言った手前、
仕方なく、
チケット代を払った。
小河内傳子(しょうこうちでんこ)は、
「一緒の席で先輩応援しましょう」と言ってくれた。
カッちゃんの心は極楽浄土と化した😍

開演当日。

カッちゃんの席は、
小河内傳子(しょうこうちでんこ)と、
演劇部のオンナたちに囲まれたカタチとなった。
大きな会場は人で埋まっていた。
そこにブザー音と場内アナウンス、
「本日はお忙しいところをおいでくださりありがとうございました。ただ今より上演いたします。どなたさまも最後までごゆっくり御鑑賞ください」
そしてカーテン(幕)が上がった。

舞台上。
一人の女性が、
観客に顔を背けるかたちで地にしゃがんでいた。
そこに若い男が来て、
「馬鹿野郎」と呟いた。
女はじっとしたまま動かない。
男は大声で「馬鹿野郎!!」と叫んで、
走って退場した。
それでもじっとして動かない女性に、
観客はスタンディングオベーション👏👏👏💯
そして、
カーテン(幕)が降りた😳

カッちゃんを除く観客たちはみんな立ち上がり、
「ブラボー👏💯ブラボー👏💯」の大歓声!
そこに場内アナウンスで、
「本日は当会場にお越しくださりありがとうございました。これにて終了させていただきます」と告げられる。
カッちゃんは驚愕(😱)してしまった!
1分もなかったやないか😡とキレた!

会場大拍手の中、
小河内傳子(しょうこうちでんこ)は涙ぐみ、
「凄いわ❗️やるせなさと物悲しさに生きる男女が見事に演じられていたわ❗️」と言った。
カッちゃんの心は、
極楽浄土から無間地獄へと化して行った🤬
内心、
「ぶざけんな🤬あんなもんに1万7000円も取りやがって‼️」とガチギレした。
小河内傳子(しょうこうちでんこ)は、
「あたしたちも先輩に負けずに、舞台練習よ!!」と叫んで、
カッちゃん置いて、
演劇部のオンナたちと駆けて出て行った。

カッちゃんは、
寂しげに、
小河内傳子(しょうこうちでんこ)たちの後ろ姿を見つめながらも、
心で、
丑の刻参りをした💀

後でカッちゃんが知ったことやけど、
小河内傳子(しょうこうちでんこ)の先輩OBが行ったハリウッドは、
アメリカの映画界ではなく、
ハリウッドという名の市民劇団やったことがわかった。



デリホス一直線

2021-12-20 22:20:00 | 日記




ツツジ坂44のタマ甘噛みババアにイチモツ噛まれたヤシマは、
その時の賠償金を元に、
デリホス経営店のオーナーとなった。
(詳しくは2021年2月17日記事「ある出張ホストの傷害🙀」参照)
次々と、
個性的なイケメンを揃えたヤシマのところは、
儲けに儲けた。

ある日、
セイヤという名の気弱そうなジャニ系大学生が、
ヤシマのところに面接に来た。
ヤシマは、
気弱なかわいい系坊やは、
凄く好まれることを知っていたので、
採用した。

学費を払えないという理由で、
デリホスになったセイヤやけど、
客にクレーム付けられながらも、
一流デリホスとして成長して来た。

そんなある日、
某大手企業の60代オンナ経営者からの依頼が来た。
セイヤが指名され、
オンナ経営者がいるホテルの一室に入った。
すると、
メイド服姿のオンナ経営者が、
セイヤの前で土下座して🙇‍♀️
「おぼっちゃま❗️」と叫んだ!
セイヤがあ然としていると、
オンナ経営者はツンとしながら立ち上がって、
スマホ📱でヤシマに通話!
「このタマ傷オトコが😡ナンや⁉️こんなヘタレよこしやがって!ベテランよこせ!!」と怒鳴る!
すぐにヤシマの方も、
セイヤのスマホ📱に、
「ベテラン人気デリホス行かせる。勉強になるからそのままそこにいろ!」と連絡した。

しばらくして、
ヤシマのところから、
ヤンキーじみた二枚目デリホスが来た。
横須賀彗星やった(2021年7月4日記事「横須賀彗星~俺の人生に悔いあり😡」参照)!
本来なら、
建設業での仕事をしていた横須賀彗星やったけど、
建設業以上の高収入があると、
ヤシマに路上勧誘されたのが、
デリホス転向のきっかけやった。

セイヤが見守る中、
横須賀彗星が不機嫌そうに窓の外を見てたら、
控室にあたる隣室から、
メイド服姿のオンナ経営者が入って来た。
そして、
横須賀彗星の足元に土下座して🙇‍♀️
「おぼっちゃま❗️」と叫んだ!
横須賀彗星は、
「るせえ❗️ババア❗️テメェはクビなんだよ❗️」と叫んだ!
オンナ経営者は涙を浮かべ、
「困ります❗️おぼっちゃま!困ります❗️」と言って、
横須賀彗星に体を寄せて来た。
横須賀彗星は荒々しく、
「ナニ体を寄せてんだよ⁉️ババア❗️」と言って蹴り倒した!
オンナ経営者は小さな悲鳴を上げたが、
横須賀彗星の足にしがみつき、
「はしためは、おぼっちゃまの幸せを第一として参りました❗️愛しい愛しいおぼっちゃま❗️」と叫んで、
横須賀彗星を後ろに倒してしまった!

横須賀彗星は、
「ババア❗️ただじゃ済まねぇぞ❗️」と叫ぶと、
オンナ経営者は、
メイド服脱ぎながら、
「よござんす!よござんす!もうはしためは、どうなってもよござんす!」と言いながら、
横須賀彗星に覆い被さり、
「お慕いいたします!おぼっちゃま❗️」と叫んで、
横須賀彗星のズボンのベルトを緩めて、
にゃんにゃんゴトとなった。

仕事が終わり、
セイヤは横須賀彗星とタクシーに乗った。
セイヤはポツリと「驚きました」と言った。
横須賀彗星はイラついたように、
「いろいろいるんだよ!けど、金になるからいいじゃんか!」と言った。
セイヤは頷いた。
横須賀彗星は、
「ヤなら辞めれば済むこったし」と冷たく言うと、
セイヤは、
「辞めません!今ぼくは、自分の体が商売道具だと知りましたから」と言い返した。

そこにヤシマからセイヤのスマホに連絡が入った。
「セイヤ!明日はお前の番だとさっきのお客から依頼が来た。横須賀彗星みたいに上手くやれよ」と言われると、
セイヤは、
「ヤシマさん。ぼくは横須賀彗星以上の満足をお客に与えます!」と自信たっぷりに言った。
横須賀彗星は鼻で笑った。




雨に叫べば

2021-12-19 23:08:00 | 日記




コトの始まりはこうやった。

サトという電動車椅子に乗った身体障害者のオトコが、
無性に酒🍶が飲みたくなった。
そこに、
福太夫(フクタユウ)の妻のツマブキが通りがかったので、
サトは、
「近くに角打ちが無いか?」と尋ねた。
ツマブキは知ってるから案内すると言って、
サトをとある一軒家に連れてきた。
サトは不思議そうに一軒家を見ながら、
「ここが角打ち?」と言った。
ツマブキは、
「はい。ここに各(かく)さんが独り住まいしてますから」と答えた。
サトは不愉快にこのことを考えた。
「各(かく)という人間の家やからカクウチか?ツマブキは、いくら感覚が毎日泥酔してても、この勘違いは酷い😡」
サトは、
「ツマブキ。たまにはシラフになれ」と嫌味言って、
電動車椅子で走り去った。

ツマブキがコトの次第を福タユウに話したので、
タユウは、
サトに、
電話して、
罵りに罵った!

ある日。

晴れたり曇ったりと、
優柔不断な空模様の中、
タユウが道を歩いていると、
電動車椅子のサトが後ろから追い越しざまに、
「タユウのばーか😛」と言って、
走り過ぎて行った。

タユウは小型プラスドライバー🪛を取り出して、
サトの額に刺そうと思ったが、
諦めた。
理由は、
その日に限って、
小型プラスドライバー🪛を家に忘れて来たからやった。

が、
込み上げてくる怒り💢に頭を冷やしたいと思った矢先に、
凄まじい豪雨になった。

前も見えない豪雨の中、
サトの、
「お助けください❗️お助けください❗️」の叫びが聞こえた。
タユウがその声の方に向かうと、
ナンと、
サトの電動車椅子の車輪が、
ふたが外れた排水溝にハマった状態になっていた。

「お助けください」連呼をするサトをタユウは冷ややかに見た。
サトがタユウの姿に気付くと、
大声で、
「神の子タユウ!わたしをお助けください!」と言った。
その時、
サトの電動車椅子横の凄まじい水溜まりの上を車🚗が一台走った。
物凄い水しぶきが、
サトの全身を濡らした。

サトは必死に、
「神の子タユウ!わたしをお助けください!」と叫んだ!
タユウはニヤリとしながら、
「心の中でお前を助け、心の外ではお前を助けない」言うて、
置き去りにした。
車🚙が何台🚙🚗🚚🚛🚌🚐🚕も、
サトの横の水溜まりの上を走り、
その度に、
凄まじい水しぶきがサトの全身に降り注いだ!

一向に止まない豪雨の中、
サトの、
「お助けください❗️お助けください❗️」という悲痛な叫びが響き渡った!

サトが助けられたのは、
豪雨が止んだ1時間後の、
日が差したときやったらしい。


意地の開店

2021-12-18 23:10:00 | 日記




オノを性とする兄弟がいた。
勉強嫌いやったので、
中卒してすぐ就職した。
兄はイタリア料理店での修行を始め、
弟はコーヒー専門喫茶店での修行を始めた。
そして、
どちらも、
その修行は厳しく、
7にひとつ足らない数の人格破壊一歩手前まで追い詰められたこともあった🤭
(職人道の過酷さが浮き彫り😳❗️)

そして20年の歳月が流れた。

オノ兄弟は金を貯め、
念願のレストランを開店した。
モチ、
共同経営やった。

が、
開店数日前、
店の裏の空き地がいきなり陥没して、
人骨がたくさん出てきた。
当然調査がなされる。
結果、
この地は戦前には墓地やったことが判明した。
それで、
土地所有者の意向から、
無縁仏専用霊園へと空き地は生まれ変わった。

開店日。

兄は弟に言った。
「客足は最初は厳しいやろう。裏が墓地やから。でも、ぼちぼちやっていこう」

数日から数週間が経つけど、
客は全然来なかった。
全く暇を持て余した兄弟やったけど、
今にも客が来ることを信じて疑わなかった。

が、
客がいないと始まらないので、
弟が、
「せっかくだから、兄貴のパスタ🍝が食いたい」と言って、
エプロン外してテーブルに着いた。
兄は弟に、
「いらっしゃいませ❗️すぐにパスタ🍝をご用意いたします」と一礼して、
厨房に入った。
そしてパスタ🍝を作って弟のテーブルに置いた。
弟は美味そうに食べた。
そして、
「いくらですか?」と問うと、
兄は、
「ありがとうございます!700円ちょうだいいたします」とうやうやしく答えた。
弟は金を払って、
再びエプロンして、
兄とレジのところに立った。

兄は、
「凄いぜ!やっと700円の儲けが出た!この調子でがんばろう!」と言うと、
弟も、
「良かったね!兄貴」とうれしそうに言った。

今度は兄がエプロン脱いで、
「たまにはお前のコーヒー☕️が飲みたい」と言って、
テーブルに着いた。
弟は一礼して、
「いらっしゃいませ!すぐにコーヒー☕️をお持ちいたします!」と言って、
厨房に入った。
そしてコーヒー☕️を持って来て兄のテーブルに置いた。
兄はコーヒーを飲み、
「ああ!美味しかった!いくらですか?」と問うと、
弟は、
「ありがとうございます!400円いただきます!」とうやうやしく答えた。
兄は金を払って、
再びエプロンして、
弟とレジに並んだ。

そして弟に、
「凄いぜ!きょうは。1100円の儲けだぜ!」と喜んだ。
弟は、
「この調子でがんばろう!」とうれしく言った。

そして開店ひと月後に、
店は閉店した。

レフティ、ケイジロウ、ケイイチロウ、
世の中はガチにキビいことを、
この件は強く教えてくれる。



親切のつもりだったのに------😢

2021-12-17 19:14:00 | 日記




これも少し前のこと。

80代になったばかりの鋼の錬金ばあちゃんの自慢は、
健康の二文字に生きていること。
なのに、
風邪をひいてしまった。
外道歩く時に、
ひどく咳き込み、
胸が痛む!
それで思わず、
道に膝を着いてしまった。

そこにモーさんが通りかかり、
「大丈夫ですか⁉️」と声をかけ、
鋼の錬金ばあちゃんの背中をさすろうとしたら、
ばあちゃんは驚いて、
「ナニをなさいます❗️ナニをなさいます❗️こんな年寄りに😫❗️」と叫んだ!

その声で、
たくさんの人たちが集まって来た。
そして口々に、
「酷い❗️こんな年寄りを強姦しようなんて❗️」、
「婆さま専門痴漢や❗️」、
「変態は顔付きに表れる」etc
と、
星の数ほどの罵りを受けた。

モーさんは、
「わたしはただ------😨」と、
必死に言い訳しようとしても言葉が詰まる。
警察👮‍♀️来れば人生詰まる。
それで、
がらにもないんやけど、
勢いよく逃げた!

その数ヶ月後、
モーさんと鋼の錬金ばあちゃんは、
同じ職場に働き、
大の仲良しになった。

レフティ、ケイジロウ、ケイイチロウ、
いつの間にこの二人は、
憎しみ恨みを乗り越えて、
トモダチになったのか🤔
(もともと、鋼の錬金ばあちゃんの勘違いから起こったことなんやけどね)