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ケイシロウとトークアバウト

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車輪の前

2019-10-26 23:56:00 | 日記



現在、大学生のカッちゃんの話。

カッちゃんは、
地域おこしでの人力車の車夫のアルバイトをしてた。
結構、
時給いいので喜んで仕事して、
学業を怠る程やった。

ある日、
深夜の三時間のみの車引きの話が出た。
やってくれたら、
十万円と相手方の謝礼金が与えられるという。
相手方は、
子爵(ししゃくと読む)様と言う結構な資産家で、
風情ある夜街を眺めてみたいとのことやった。
ただし、
条件付けられている。

絶対に後ろを振り向かないこと。
絶対に子爵様に話しかけないこと。
絶対に休まないこと。

この三つを守らなければ、
不敬罪として告訴もしくはヤクザのお叩きを受けることになる。
この強烈な条件にたじろぐが、
たったの三時間で十万円と謝礼金GET😁
カッちゃんは、
条件承認の同意書にサインした。

指定された深夜に、
子爵様乗せて、出発する。
ズルしないように、
監視カメラが数個取り付けられてるという。
でも、
気にすることなく車を引くが、
休憩出来ないので、
きつくなって、
車をのろのろと引いてしまう。
そしたら、
子爵様が、
杖で「働け!!働け!!」と叫んで、カッちゃんの背中を叩きまくった!
カッちゃんは絶叫した❗️
が、
同意書にサインしている為に、
涙こぼして、
耐えて車を引いた。

ひたすら車を引きまくるカッちゃんは、喉が乾いてたまらない。
苦しくて、
引くスピードが落ちると、
「働け!!働け!!」と子爵様に、杖で叩かれる!
あまりのきつさにめまい覚えて、倒れそうになった時、
タクシーがそばに止まり、
親切そうなおばさんが、洗面器持って来て、カッちゃんに、
「三分間だけ、止まりなさい。ただし、手を離してはいけない」と言ったので、
カッちゃんは、人力車を止めた。
おばさんは、
洗面器の中の水を、カッちゃんの顔に持っていったので、
そのままの格好で、カッちゃんは水を飲んだ。
三分経つと、
おばさんは洗面器持って、再びタクシーに乗って、走り去った。
カッちゃんは、
背中に杖打ち付けられて出発。
監視カメラが全てを認識してることに震えあがる🙀

とあるビルの前を通っていた時、
「いるか!こんなモン!」と言う怒号とともに、
デカい二段ケーキが飛んで来て、
子爵様の顔を直撃した。
本来ならば助けるところやけど、
同意書遵守の一念で、シカトした。
顔にケーキが深めり込みした子爵様の悶絶をよそに、
人力車は、
夜街めぐり歩いて、
定時になったので、
会社に帰った。

約束の十万円をもらった。
子爵様の謝礼金の封を開けると、
中から二千五百円が出てきた。
カッちゃんは唖然とした。
二千五百円😡
あれだけの苦痛と労苦を与えて、
二千五百円😡😡
でも、
カッちゃんは、学ばされた。
人は、
常に、
人生と言う名の車輪の前を歩いていることを。



カマしびと

2019-10-25 17:27:00 | 日記




今から十三年前の秋の出来事。
ケイジロウ17歳。
このケイジロウと同じ歳のヨウイチの話。

ヨウイチが、
路上で悲しげにうつむいていた時、
見るからに半グレの兄ちゃんが通りかかった。
ヨウイチは、兄ちゃんに、
「お願いがあるんですが」と話しかけた。

ヨウイチのお願いとは、
この道まっすぐ行ったら、横道がある。
そこに、1万円を渡せと脅迫している不良がいる。
まともに行けば、他の有り金も取られる。
だから、兄ちゃんが代わりに行って来て欲しいというもんやった。
その代わり、お礼として五千円払うと言う。
兄ちゃんは、
喜んで、
承諾した。

ヨウイチは、
財布を二つ取り出して、
相手に全部取られない為に、
1万円と五千円を分けている、と説明。
ヨウイチは、
「お兄さんのお金も取られたらいけないから、五千円の財布に一緒にしようよ」と言った。
兄ちゃんが、
自分の金をヨウイチに渡した時、
いきなり、ヨウイチが、前方を見て、
「あいつが来る!」と叫んだ。
兄ちゃんも驚いて、
ヨウイチの視線を追う!
ヨウイチは「大丈夫。又、横道に戻ったから」と安心して言った。
そして、
財布を二つ、
兄ちゃんに渡した。

兄ちゃんは、
財布を受け取り、
歩き出すが、
急に猛ダッシュ💨して、
ヨウイチがお願いした横道に行かずに、走り去った。
そして、
振り返って、
ヨウイチが見えなくなってること確認して、
財布の中身をチラッと覗いた。
確かに、
お札が入っている。
つまり、
1万五千円を丸取り出来た。
兄ちゃんは、
心底、
感動した🥺

帰宅した兄ちゃんは、
上機嫌に、
二つの財布の中から、お札を抜き出して、
絶叫した‼️
どちらも、
DAISOの偽もんやった。
すり替えられている😠
どこでやろか😠😠❓
確か「あいつが来る!」と言う叫び声につられて視線を逸らした😡
あの時に違いない😡😡
自分の有り金は、あいつの懐に😠😡🤬
兄ちゃんは、心底思う。
あいつを、蓮の咲いているところに送りたい😡😡😡‼️、と。





楽園の果て

2019-10-24 21:13:00 | 日記


今から五年前の話。
15歳だったカッちゃんは、
ダチにとある十八禁エロサイトを教えてもらった。
カッちゃんは、
家族のみんなが寝静まると、
パソコンで教えてもらったエロサイト開いて楽しんだ。
けど、
いろいろな女性の紹介の際、
お気に入りの娘の動画を見るなら、
暗証番号入れないといけないと表示された。
せっかくここまで来たんやから、
引き返せないと、
暗証番号入れた。

指名したオンナのイケナイ動画の数々に、
カッちゃんは、
楽園を感じた😻
心も股間も楽園の境地のその時、
指名されたオンナが、
「もう、しあわせいっぱい😸すぐに百万円の請求メール送るわ。じゃあ、またね」と色っぽく言って、画面から消えた。
カッちゃんに、凄まじくガク(愕)が入った😱‼️
百万円🙀
百万円🙀🙀
百万円🙀🙀🙀

数日後、
カッちゃんの父親は、激怒してカッちゃんを打ち叩き、
カッちゃんは、絶叫した‼️
ケイジロウ、
楽園を股間で感じる以上に、心で感じよう👍




お姉ちゃんガチャン🙀

2019-10-23 18:53:00 | 日記



今から17年前、
ケイジロウと同じく、十四歳の青春してたヨウイチは、
ダチのカイ君の家に遊びに来ていた。
カイ君が、俺のツーシームを打ったらMacでご馳走する言うから、
外に出ればエエもんを、
居間で勝負することになった。

この家の居間は、
結構広く、
とはいえ、
室内で、野球してエエと言う理屈にはならんけど、
二人は、
それぞれ、
バットとグローブ持参して入って来た。
すると、
壁際のテーブルに、
白い覆いで隠されている物に気がついた。
ヨウイチが、
覆いを取ると、
大きな手作り猫の置物があった。
それは、立派な仕上がりやった。
なんでも、
しのぶが、
陶芸教室に出品する為の物らしい。
しのぶは、
カイ君に、
偉そうに、
「芸術の直感はな、見た目よりも、心に浮かぶシンのカタチや」言うて、
この猫の置物を、自慢げに撫でたもんやった。
そのしのぶは、
お友達の家に、長期のお泊まり会に行っている。

しばらく、
猫の置物見てた二人も、
ここに来た本来の目的を思い出した。
カイ君の投球フォームに、
ヨウイチは、バッティングフォームで応える。
カイ君のツーシームは、
ヨウイチの会心の一撃に沈んだが、
打った玉は、
猫の置物を直撃した。
置物は、
ガチャンと言う音と共に、
砕けた!
二人は絶叫した😱😱
しのぶに知れたら、
二人は初盆を迎えることにやろう🙀🙀

二人は、
ヨウイチの芸術大学のいとこを頼って、泣きついた。
ヨウイチは、
猫の置物を作ってくれと、嘆願した。
いとこは、
「猫だ、猫だ、言うけど、俺は、心に浮かぶシンの猫しか、作れねぇのよ」と言うと、
カイ君は、喜んで、
「それ、それ」言うて、頼み込み、
お礼に、
いとこに、
Macのチキンナゲットのタダ券をやった。

数日後、
しのぶが帰宅する1時間前に、
芸術大学のいとこが、
白い覆いに包まれた物を持って来て、
「シンの猫!俺のインスピレーションの極みを見ろ!」と、エラぶったが、
二人はシカトして、
そのまま覆いに包まれた物を持って居間に行き、
元のテーブルの上に置いた。

そして、
1時間して、
しのぶが帰って来た。
鼻歌歌いながら、居間に行き、
白い覆いを取って、
絶叫した‼️
そこには、
猫の代わりに、
三味線の置物があった。


ピーマン

2019-10-22 22:16:00 | 日記


生まれながらにして髪の毛が緑色の中坊がいた。
両親が離婚したので、
母親と暮らした。
母親は、
大学時代、
フランス文学を研究していたので、
この息子を、
ルナール(「にんじん」の作者)へのオマージュから、
ピーマンと呼んだ。
アニメ好きなじいちゃんは、超人ロックと呼び、映画好きのひいジイちゃんからは、緑色の髪の少年と呼ばれたが、
結局、
ピーマンと呼ぶことで、
まとまった。

ピーマンは、
緑色の髪が気に入らないので茶髪にして、
校内の生活指導を受けた。
その時、
生活指導の担当教師に、
「緑だったらいいのか?」とインネンつけた。

でも、
よくよく考えて、
理髪店で6千円はするであろう、緑髪が、
ただで自分の頭にあることの不思議さに、
ピーマンは、
何か、
自分が特別な存在やないか?と想像するようになり、
同時に、
自己中の胚芽が開花した!

とにかく横着、傲慢、見下しのテンコで、
凄まじく、
人に嫌われた。

ある夜、
モールの駐車場で、
不良高校生のグループと目が合い、
互いにメンチ切りあった。
不良高校生達は、ガチギレして、
「何や?緑髪。学芸会のお稽古か⁉︎」とからかった。
ピーマンは、
「学芸会は、お前らの日常やろ⁉︎」と言い返した。
不良高校生達は、更にキレて、
「何や⁉︎その態度は!!」と怒鳴り、
側に停めてあったバンに、
「おい、ジャスティン!!ジャスティン!!」と呼びかけた。

バンが開いて、
中から、
点滴射ってる八十代のジジイが、
目をつぶり、全身痙攣おこしながら、
杖付いて、歩いて来る。
不良高校生達は「ジャスティン!!ジャスティン!!いてまえ❗️」と騒ぐ。
ピーマンは、
このシュール過ぎる出来事にたじろいだ😱
ジャスティンと呼ばれるジジイは、
生汗出して、苦しそうに、ピーマンのそばに来て、
いきなり杖で、ピーマンのスネをぶっ叩いた❗️
凄まじい大激痛に、
ピーマンは絶叫した!!
そして、
膝着いて、再絶叫した!!
ジジイも膝着いて、白眼剥いて苦しがった。
不良高校生達は、慌てふためき、
「高血圧や!!ジャスティン❗️ジャスティン❗️」と叫んで、
スマホで、
救急外来に連絡した。
その隙をついて、
ピーマンは、
足を引きずりながらも、必死で逃げた。
足の痛みは、
ひと月も続いた。

現在、
ピーマンは、
出る杭は打たれる、と言う格言を意識して、
謙虚で思いやりのある少年へと変わって行ったと聞く。