
とあるモールの支配人は、
釈然としない。
開店からずっと、
安物眼鏡の痩せこけた女が、
鼻をほじくりながら、
じっと突っ立っているからや。
この女の正体は、
オノウコ。
結局オノウコは、
閉店になっても帰ろうとしないので、
支配人は、
「何をお探しですか?」と尋ねた。
オノウコは「愛」と答えた。
普通なら、
ソンナモンあるか!とガナられるところを、
この支配人は、
人間が出来ていた。
そして、
「申し訳ございませんが、在庫が品切れ状態でして、入荷のメドも立っておりません」と、やさしく答えた。
オノウコは、
「どこに行っても品切れよ。二十年も探してるのよ。入荷したら知らせてね」
と言って、
帰った。
ケイジロウ、
何の仕事も大変やけど、
ヤッパ、
接客は大ごとやね。
こんなモンの相手まで、せなあかんのよ😩
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