
ある大学に、
特撮研究部があった。
その手のオタクの集まりで、
商店街で、
キャラクターショーのボランティアとかしていた。
ここに大のウルトラマンオタクがいた。
ハヤトという男子学生やったけど、
自身の名前が気に入らないので、
ハヤトからハヤタと変名した。
ガチギレした両親には、
最後のトかタの違いやないかと、
言い返した。
このハヤトことハヤタに、
ウルトラマンの着ぐるみ着用の話しがくる。
ハヤタは大喜びした。
ハヤタと仲良しの部員に、
アキラという名の、
とんがり顔の眼鏡男がいた。
が、
部員は、
みんな、
アキラのことをアギラと呼んだ。
アギラは熱心なクリスチャンで、
ウルトラマンベリアルを認めていなかった。
理由は、
ベリアルという言葉はギリシャ語の“軍団“にあたることから、
単体のウルトラマンベリアルは、
意味をなさないというモノやった。
(円谷側は、単純に、ベリアル=悪魔という通念に基づいたもんやと思うけど🤔)
こういうアギラの言い分は、
当然ながら、
特撮研究部では、
屁理屈の範疇へと置かれてしまう。
そんなハヤタのウルトラマンとしての晴れ舞台。
相手の怪獣は、
アギラ(ウルトラセブンの怪獣)やった。
当然、
ウルトラマンの楽勝やった。
ショーが終わっても、
着ぐるみ脱ぎたくないハヤタの前に、
息も切れ切れに、
小学生の男の子が駆け込んできて、
「ウルトラマン助けて❗️怪獣だ‼️」と叫ぶから、
ウルトラマンに任せろと捨て台詞吐いたハヤタは、
着ぐるみのまま、
子供と現場に直行した。
そこでは、
マッチョ系メタボ女、
唱題元締めが、
一人のチンピラを袋叩きにしていた。
ハヤタは凄まじくガク(愕)😱が入ってしまった。
恐る恐ることの成り行きを見ていた子供たちは、
ハヤタことウルトラマンを見て、
勝ち誇ったように、
唱題元締めに、
「おい!怪獣!!ウルトラマンが来たぞ❗️」と叫んだ!
唱題元締めは、
ハヤタの前に来て、
「なんじゃい‼️おんどれは‼️」と叫んだ!
ハヤタはあまりの恐ろしさに、
土下座して、
「スンマセンでした」と詫びた。
子供の一人が、
スマホのメモアプリに、
[ウルトラマンが負けた怪獣。
1.ゼットン
2・唱題元締め]
と、
書いた。