えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

洋風屠蘇 ~ホットスパイスワイン~

2012年01月21日 | ハーブ&アロマ

 大寒を迎え、今日の東京もみぞれ交じりの雨や雪模様でした。年末以来カラカラに乾燥していたので助かりますが、こんな日に外にいると芯から体が冷えてしまいますね。先週、市内の小学校に平和学習の手伝いに行ったときに冷えてしまったのでしょうか、風邪を引いて以来、なかなか咽喉痛を退治できないでおります(^_^;
 こんなとき、私はしょうが汁をたらした甘酒がほしくなるところですが、欧米人なら温かいスパイスワインでも飲むのでしょうか?

 20年以上前、アメリカのボストンに滞在していたとき、世界各国からの留学生の夫を持つ奥さんの集まりにときどき顔を出していました。一品持ち寄りのクリスマスパーティにノルウェー人が持ってきていたのが、温かいスパイスワインでした。北欧ではグリューワインと言われるようです。Wikipediaから引用すると、「ワインと香辛料などを温めて作るホット・カクテルの一種」赤ワインにオレンジピールやシナモン、クローブなどの香辛料、砂糖やシロップを加えて火にかけ温める」とあります。
 スパイシーで体が芯から温まりそうな飲み物でしたが、下戸の私はほんの少ししか味わえなくて残念だったことを、懐かしく思い出します。

 折りしも昨年末に、京都大原在住でイギリス出身のハーブ研究家、ベニシアさんがNHKの番組「猫のしっぽ カエルの手」ホットスパイスワインを紹介していました。ここにもレシピを貼りつけます:
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 【材料】(5杯分)
  赤ワイン      250ml
  ブランデー      50ml
  シナモン        適量
  ナツメグ        適量
  オールスパイス     適量
  クローブ(ホール)    適量 
  砂糖       大さじ1/2
  オレンジスライス   1/4個
  レモンスライス    1/2個
【作り方】
 1、鍋に赤ワインとブランデーを入れ、弱火で温める
 2、スパイス類を加え、最後にスライスを入れる
 ※アルコールが強い場合には、オレンジやリンゴジュースで薄めるとよい
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 欧米人はクリスマスの頃にホットなスパイスワインを飲むのですね。日本人が正月に屠蘇散を入れたみりんや清酒を飲むのと似ているのかもしれません。
 ついでに、屠蘇散についても引用してみましょう。
「陶陶酒本舗」によると...: 
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 お屠蘇とは、今を去る1700年前、中国の「三国志」で有名な関羽、張飛の活躍した
三国時代に、名医華佗が1年間の災難厄除のために、山椒(さんしょう)、防風(ぼうふう)
細辛(さいしん)、桔梗(ききょう)、大黄(だいおう)など種々の薬草を調合して酒に浸して飲んだのが
始まりといわれています。邪気を屠(ほふ)り、魂を蘇らせるところから、「屠蘇」と名付けられました。
 このならわしは、平安時代の初めに我国に伝えられ、民間に広まるにつれて、みりん・清酒に
屠蘇を浸して用いられるようになり、「福寿を招く」といわれ正月の縁起行事とされています。
元旦に、雑煮を祝う前に年少者より順次、1年の健康を祈念してお飲み下さい。
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 「年少者より順次」ですって...何か意味があるのかな?

 屠蘇散と言えば、年末にティーバッグに入った屠蘇散をいただくことがあります。でも、私は下戸ですし、家族は好きではないので、今まで無駄にすることが実は多かったのです(^_^; ですが...屠蘇散をワインに入れ、ホットスパイスワインとして飲んではどうかと急に思い立ちました。
 そこで、屠蘇散の成分を調べてみると、
Wikipediaによれば...:
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 屠蘇散の初出は、一説には三国時代の名医・華佗の処方によるものと言われている。
 
その処方は『本草綱目』では赤朮・桂心・防風・抜契・大黄・鳥頭・赤小豆を挙げている。
 現在では山椒細辛防風肉桂乾薑白朮桔梗
を用いるのが一般的。 
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 とあります。山椒が入っているのですね。肉桂はシナモン、桔梗はキキョウですが、細辛はサボり??? 英名や和名と照合しようとしましたが、全部はわかりませんでした。スパイスワインと屠蘇散に共通して使われるスパイスは、シナモン/肉桂だけなのでしょうか? ま、いっか...?!(#^.^#)
 「パック1袋をみりんまたは清酒180mlにそのまま浸し、十分薬味を浸出させる」ように記されていたので、分量の赤ワインに屠蘇散1袋・シナモンスティックを数cm・クローブ(ホール)1個・砂糖少々を加えて鍋で煮立て、粗熱がとれるまで待って浸出させました。
ちょうど無農薬栽培のレモンを地元の方からいただいたので、スライスして入れました。和洋中折衷のオリジナルスパイスワインになったかな?
    
      
 このまま飲んだら大変なことになるので、私はさらにお湯で薄めていただきました(^_^; それでも、充分あったまりましたよ~。屠蘇の意味のごとく、果たして風邪を退治できるでしょうか???

 

  ♪屠蘇ふふみ 関羽の豪気 思ひけり♪
  (1年前の1月17日付朝日新聞朝刊「朝日俳壇」より 調布市 覚前木月さんの作品) 

 


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4 コメント

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お屠蘇 (かなた)
2012-01-23 10:47:23
いろいろと作っていらっしゃいますね。
ホットスパイスワインですか。
簡単に作れて美味しそうです。
でも多分作らないかも。
お屠蘇も作りませんね~
元旦は清酒の熱燗で「おめでとう」の挨拶をして始めます。
私は日本らしいことしかできません(笑)
Unknown (にりんそう)
2012-01-23 16:44:42
こんばんわ、寒いですね~。
今夜からまた雪の予報ですね。いやです~。
”グリューワイン”懐かしいです。
11月頃だったかと思います。
ミュンヘンでのクリスマス市、
足のつま先まで感覚がなくなるほどの寒さの中、
娘と二人、ホットワイン、
そしてグリューワインのみながら
フランクソーセージをほおばって・・・
体中が暖かくなったこと覚えてます。
でもあのグリューワイン、スパイス効いていたのかしら?
あまりスパイスの味が感じなかった気がします。
かなたさんへ:笑いました! (takuetsu@管理人)
2012-01-23 20:42:39
かなたさん、ご訪問ありがとうございます!

「でも多分作らないかも。」には笑ってしまいました(#^.^#)  
私も、いただいた屠蘇散を無駄にしないで美味しく味わうにはどうしたらいいかな~と考えた結果出てきたアイディアですので、そうでなかったら飲まなかったかも? なんて(#^.^#)

またおいでくださいませ。
にりんそうさんへ:ドイツでも! (takuetsu@管理人)
2012-01-23 20:46:22
にりんそうさん、こんばんは、いつもありがとうございます!

そうですか、そのお体でお嬢さんのところにいらしていたのですね&やはりドイツ人も飲むのですね。

私がいただいたノルウェイ人製のは、すごくスパイスが効いていましたよ。当時私もまだ若かったので、そのようなスパイスを利かせた食品をあまり食したことがなく、びっくりしたものです。アルコールもかなりきつかったです。私が下戸だから、というだけでもなかったような...。おそらく、寒い北欧の人だから、アルコールがきついものを飲み慣れているのでしょうね。

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